映画『ブラック・ウィドウ(原題:Black Widow)はヒーロー映画マーベル・シネマティック・ユニバースシリーズ(MCU)*の第24作目にあたり、主演はスカーレット・ヨハンソンが務めます。
これまで「ブラック・ウィドウ」というキャラクター名を冠したMCU作品は制作されておらず、今回が初のブラック・ウィドウが主役となる作品です。
*MCU(Marvel Cinematic Universeの略)
監督は女性のケイト・ショートランドが務めますが、マーベル作品は初めてです。
制作にはもちろん、マーベル作品の全てでプロデューサーを務めるケヴィン・ファイギが務めます。
ブラック・ウィドウはMCUシリーズでも人気の高い女性アベンジャーズ です。
MCU22作目『アベンジャーズ/エンドゲーム・2019』ではスーパーヴィラン・サノスにより人口を半分に減らされた地球を再び元に戻すために、宇宙の神秘の力を持つインフィニティ・ストーンを手に入れる必要がありました。
インフィニティ・ストーンの1つ「ソウル・ストーン」を手に入れるためには魂の代償が必要だったため、彼女は一緒に旅をしていたバートンに代わって自らが生贄となる道を選び命を落としました。
今作はブラック・ウィドウがアベンジャーズになった理由に迫る物語です。
時間軸は MCU の中のどこか、とだけ答えておきます。
なお、ブラック・ウィドウが初登場したMCU作品は『アイアンマン2(2010)』です。
好き勝手行動するトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)の監視役としてS.H.I.E.L.D.から送りこまれたのが始まりです。
ナターシャはかつてロシアでスパイ活動をしていたことは多くのファンもご存知ですが、その彼女がどうやってアベンジャーズになったのかが明らかになります。
映画『ブラック・ウィドウ』予告編&あらすじ
引用元:ディズニー・スタジオ公式 YouTube公式チャンネルより
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━━━━━━━━━━「アベンジャーズ/エンドゲーム」のマーベル・スタジオ最新作
『ブラック・ウィドウ』孤独な暗殺者ブラック・ウィドウは、なぜアベンジャーズになったのか――?
ブラック・ウィドウの前に突如現れた“妹”エレーナ。
姉妹は、自分たちを暗殺者に育てたスパイ組織レッドルームの秘密を知ったことで命を狙われる。
唯一の味方は、かつて組織が生み出した“偽りの家族”だけ。
だが、この家族の再会によって、レッドルームの恐るべき陰謀が動きだす!
ブラック・ウィドウの作られた過去との戦いが、世界の命運を握る。
映画『ブラック・ウィドウ』基本情報
- 原題:Black Widow
- 監督:ケイト・ショートランド
- 脚本:エリック・ピアソン
- 製作:ケヴィン・ファイギ
- 製作総指揮:
- ルイス・デスポジート
- ヴィクトリア・アロンソ
- ブラッド・ウィンダーバウム
- ナイジェル・ゴステロフ
- スカーレット・ヨハンソン
- 出演者:
- スカーレット・ヨハンソン
- フローレンス・ピュー
- デヴィッド・ハーバー
- O・T・ファグベンル
- レイ・ウィンストン
- レイチェル・ワイズ
- 製作:マーベル・スタジオ
- 配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
- 上映時間 134分
- © 2021 Marvel
映画『ブラック・ウィドウ』感想・レビュー
濃い2時間でした。
最高でした。
ナターシャ・ロマノフ(スカーレット・ヨハンソン)のキレは衰えておらず。
パーフェクトでした。
物語もナターシャの幼少期からスタートしますが、興奮する展開でした。
ナターシャを含む4人の家族。
幸せいっぱいそうな様子からの急展開。
スパイファミリーなわけだから平和な終わり方するわけがないけれど、ナターシャが経験した家族の原点がそこにありました。
公式の『あらすじ』によるとナターシャとエレーナ(フローレンス・ピュー)の姉妹2人をスパイに育てた秘密組織レッドルームの重大な秘密を知ってしまったために組織に追われることになります。
組織に追われた2人は多勢に無勢の状態にもかかわらず、超人的なスピードと身体能力、そして、コンビネーションで戦う姿はかっこよかったです。
4人の家族が揃うエピソードもかっこいいし、4人が揃ってから共闘シーンもキャラクターごとの個性と役割が活きていてかっこいい演出でした。
Disney+ ユーザならプレミアムアクセス(料金)でご自宅で見ることもできますが、空間を縦横無尽にうまく利用されたシナリオの本作はやはり映画館の大画面で集中して鑑賞するに値すると思いました。
映画『ブラック・ウィドウ』キャストで振り返る
ナターシャ・ロマノフ / ブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)
ナターシャ・ロマノフ。
自分たちをかつて暗殺者に育てたスパイ組織レッドルームの秘密を知ってしまったため、妹のエレーナとともに命を狙われるはめになる。
- スカーレット・ヨハンソン(Scarlett Johansson))
- 生年月日 1984年11月22日
- 出身地 アメリカ合衆国ニューヨーク
- 主な映画出演作品
- ブラック・ウィドウ(Black Widow・2021) / ナターシャ・ロマノフ(ブラック・ウィドウ) 役
- ジョジョ・ラビット(Jojo Rabbit・2019) / ロージー 役
- マリッジ・ストーリー(Marriage Story・2019) / ニコール・バーバー 役
- アベンジャーズ/エンドゲーム(Avengers: Endgame・2019) / ナターシャ・ロマノフ(ブラック・ウィドウ) 役
エレーナ・ベロワ (フローレンス・ピュー)
ナターシャの妹エレーナ・ベロワ。
ナターシャの前に突然姿を現す。
- フローレンス・ピュー(Florence Pugh)
- 生年月日 1996年1月3日
- 出身地 イングランド・オックスフォード
- 主な映画出演作品
- ブラック・ウィドウ(Black Widow・2021) / エレーナ・ベロワ 役
- ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(Little Women・2019) / エイミー・マーチ 役
- ミッドサマー(Midsommar・2019) / 主演 ダニー 役
メリーナ・ヴォストコフ(レイチェル・ワイズ)
ナターシャとエレーナの母親メリーナ。
- レイチェル・ワイズ(Rachel Weisz)
- 生年月日 1970年3月7日
- 出身地 イングランド ロンドン
- 主な映画出演作品
- ブラック・ウィドウ(Black Widow・2021) / メリーナ・ボストコフ 役
- 女王陛下のお気に入り(The Favorite・2018) / サラ・チャーチル 役 / アカデミー賞助演女優賞ノミネート・英国アカデミー賞 助演女優賞受賞・ゴールデングローブ賞助演女優賞ノミネート
- 愛情は深い海の如く(The Deep Blue Sea・2011) / 主演 ヘスター・コリアー / ニューヨーク映画批評家協会賞 主演女優賞受賞・ゴールデングローブ賞 主演女優賞 (ドラマ部門)ノミネート / 日本では劇場未公開
アレクセイ・ショスタコフ / レッド・ガーディアン(デヴィッド・ハーバー)
ナターシャとエレーナの父親アレクセイ。
- デヴィッド・ハーバー(David Harbour)
- 生年月日 1975年4月10日
- 出身地 アメリカ合衆国 ニューヨーク州
- 主な映画出演作品
- ブラック・ウィドウ(Black Widow・2021) / アレクセイ・ショスターコフ(レッド・ガーディアン) 役
- タイラー・レイク -命の奪還-(Extraction・2020) / ギャスパー 役 / Netflix映画
- ヘルボーイ(Hellboy・2019) / 主演 ヘルボーイ 役
- スーサイド・スクワッド(Suicide Squad・2016) / デクスター・トリヴァー 役
- イコライザー(The Equalizer・2014)/ フランク・マスターズ 役
- 007 慰めの報酬(Quantum of Solace・2007) / グレッグ・ビーム 役
映画『ブラック・ウィドウ』まとめ
久しぶりにMarvelのMCUが帰ってきました。
映画『アベンジャーズ/エンドゲーム(2019)』、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019)』から丸2年が経っていました。
映画館にいくと決めるまで、「正直、MCUはもう卒業でいいかな。」と思っていました。
それでも『スカーレット・ヨハンソンが演じる、強い女ナターシャ(ブラック・ウィドウ)』は興味があったので餞別代わりにこれだけでも観て、MCUを最後にしようと思って観にいったんです。
しかし、しかし(しつこいですが)、しかし、です。オープニングから作中、そして、エンディング、エンドテロップ後の次回作への含み、全てが最高の仕上がりでした。
スパイ映画として見るといろいろ乱暴な設定もあるかもしれませんが、Marverlファン、アベンジャーズファン、ブラック・ウィドウファンはそんなものは期待していません。
アベンジャーズのナターシャを見に行っているんです。
些末(さまつ)な設定など誰も気にしません。
ブラック・ウィドウ(ナターシャ・ロマノフ)の無双ぶりを楽しむには最高の作品です。
映画『アベンジャーズ/エンドゲーム(2019)』でトニー・スタークと、ナターシャ・ロマノフが亡くなり、アベンジャーズの物語はそこで一区切りがつきました。
10年以上続いたインフィニティ・サーガが完結しているのです。
これ以上Marvelは我々に何を見せてくれるのか?
10年以上続いたのだからもういいじゃないか、と私も含め卒業を決め込んでいたファンも多かったでしょう。
しかし、しかしですよ。
今回の映画『ブラック・ウィドウ』は完全に新しいサーガの幕開けに期待をさせる終わり方をしました。
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019)』に続いて、世代交代が始まっているのです。
今後、どんなサーガが始まるのかはまだ不明ですが、まだ、MCU卒業を決める時期ではなさそうです。
映画『ブラック・ウィドウ』は映画『アベンジャーズ/エンドゲーム(2019)』でナターシャ・ロマノフがなぜ、自己犠牲を持って世界とアベンジャーズを守ったのか、その答えが示されていました。
その意味は是非、映画『ブラック・ウィドウ』を観て確かめていただきたい。
スクリーンの中に、嘘、偽りはありませんでした。
以上、「映画『ブラック・ウィドウ』感想・レビュー(ナターシャはなぜエンドゲームで自己犠牲を選んだのか?)」でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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