Netflix映画『タイラー・レイク-命の奪還-』が2020年4月24日より世界同時配信され、1週間で9000万以上の視聴世帯数の記録を樹立しました。
Netflixにおける1か月の視聴世帯数史上最高記録を、わずか1週間で塗り替えたことになります。
この結果もMARVEL『マイティー・ソー』を演じたクリス・ヘムズワースのネームバリューと、アベンジャーシリーズの監督を務めてきた、ルッソ兄弟が製作に名前を連ねていること関係あるでしょう。
『タイラー・レイク-命の奪還-』ですが、できれば映画館の大きなスクリーンで観たい作品の1つですね。
Netflix映画のためそれは叶わないですが。
サム・ハーグレイブ監督はもともとスタントマン出身(『アベンジャーズ』(2012)ニューヨーク決戦のキャプテン・アメリカのスタントマン)。
アベンジャーズシリーズのスタント・コーディネートも複数を務めていたこともあり、アクションシーンはとても迫力があります。
興奮しすげてうまく伝わっていないかもしれませんが、サム・ハーグレイブ監督作品すごく新しいタイプの監督です。
アクションシーンは間違いありません(アクション以外もすごいです)。
Netflix映画『タイラー・レイク-命の奪還-』オフィシャル予告編
YouTube:Netflix Japan公式チャンネル
これまで数々の危険な任務をこなしてきた屈強な傭兵、タイラー・レイク (クリス・ヘムズワース)。
そんな彼が、犯罪王の誘拐された息子を救い出すという命がけの任務に挑む。『アベンジャーズ/エンドゲーム』ルッソ兄弟製作、サム・ハーグレイヴ監督のアクション・スリラー『タイラー・レイク -命の奪還-』は、Netflixで4月24日 (金) より独占配信スタート!
Netflixで『タイラー・レイク -命の奪還-』を観る: https://www.netflix.com/title/80230399
Netflix映画『タイラー・レイク-命の奪還-』基本情報
- 監督 サム・ハーグレイブ
- 脚本 ジョー・ルッソ
- 原作
- アンデ・パークス
- ジョー・ルッソ
- フェルナンド・レオン・ゴンザレス
- “Ciudad”
- 製作
- アンソニー・ルッソ
- ジョー・ルッソ
- クリス・ヘムズワース
- マイク・ラロッカ
- エリック・ゲイター
- 出演者
- クリス・ヘムズワース
- ルドラクシャ・ジェイスワル
- パンカジ・トリパティ
- デヴィッド・ハーバー
- ゴルシフテ・ファラハニ
- ランディープ・フーダー
- 音楽
- ヘンリー・ジャックマン
- アレックス・ベルチャー
- 撮影
- ニュートン・トーマス・サイジェル
- 公開 2020年4月24日 (全世界同時配信)
- 上映時間 117分
- (C) 2020 NETFLIX US, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
Netflix映画『タイラー・レイク-命の奪還-』約12分の長尺アクション ─ 監督、車のボンネットに乗ってカメラ回す
映画の途中、カーチェイスが始まってから、建物に逃げ込み、建物内を移動、外に出るまでの場面は 約12分の時間がありますが、ここは1カメ1カットのど迫力シーンです。
このカーチェイスのとき、サム・ハーグレイブ監督自身がカメラを抱え、車のボンネットに乗って撮影しています。
撮影のメーキングはこちらで観ることができます。
記事の最初にも触れましたが、サム・ハーグレイブ監督はもともとスタントマン出身です。
繰り返しになりますが、アベンジャーズシリーズのキャプテン・アメリカのスタントダブルを演じたのが始まりで、それ以降いくつかのアベンジャーズシリーズのスタント・コーディネートも複数を務めていました。
Netflix映画『タイラー・レイク-命の奪還-』感想・レビュー
見せ場はアクションだけではなく、脚本にもあり
アクション映画の良作です。
久しぶりにいいものを観ました。
クリス・ヘムズワース、ルッソ兄弟、サム・ハーグレイブ監督のアベンジャーズ出身者達が繰り広げたアクションは期待以上の仕上がりでしっかり楽しめました。
GW前からNetflixでは公開されていたものの、なかなか観る機会が作れず5月に入ってから観たのですが、もっと早く観ればよかったと思いましたね。
先に紹介した約12分の長回しシーンはもちろん最大の見せ場ですが、ここではアクション以外の見せ場もあります。
人間関係の構築を見事に見せた脚本です。
拐われた麻薬王の息子オヴィを仕事として救出に来たタイラー。
お互いの関係は救う側と救われる側でしかない、ドライな関係だが、物語が進むにつれて新しく魅力的な関係が構築されていきます。
その新しい関係が殺伐としたアクション映画の中に物語性を演出し、観るものを引き込みます。
オヴィがタイラーを思う気持ちも疑心から信頼に変わり、タイラーがオヴィを思う気持ちも金のなる卵から純粋に守らなくてはいけない子どもへと価値観が変わっていく。
この2人の心理描写を見事に映像に落とし込み『映画』としての完成度が高まっています。
このあたりの脚本が製作ルッソ兄弟の腕の見せどころだったのではないでしょうか。
ジョー・ルッソの人間味を感じさせる脚本があったからこそ、ただのアクション映画ではない完成度になっていたと思います。
もう1人注目してほしい脇役に傭兵リーダーを演じたゴルシフテ・ファラハニ
傭兵のリーダーであるニック・カーンを演じたゴルシフテ・ファラハニにも注目してほしい。
彼女は1983年にイラン・イスラム共和国の首都テヘランで生まれた、イラン人である。
主演のクリス・ヘムズワースとは同じ1983年生まれ。
主演映画こそ少ないかもしれないが、有名映画の端々によく登場している中東系美人女優である。
レオナルド・ディカプリオやマチュー・アマルリックらと共演経験もあり、現在はパリに在住(Wiki調べ)です。
先日紹介したブログ記事『パターソン(アダム・ドライバー主演)』で個性的で魅力的な妻役を演じている。
このNetflix映画『タイラー・レイク-命の奪還-』ではタイラー側の救出チームのリーダを務めている。
ロケットランチャーとグラサンの似合うこと。
ゴルシフテ・ファラハニは演技幅が広い女優さんなので個人的に注目しています。
彼女が出演している映画も観ているのでいずれ別のブログ記事で紹介したいと思います。
Netflix映画『タイラー・レイク-命の奪還-』キャストで振り返る
タイラー・レイク(クリス・ヘムズワース)
元オーストラリアSAS連隊(テロ行為に対する治安維持活動や救出作戦のプロ)の傭兵。
- Christopher Hemsworth(クリス・ヘムズワース)
- 生年月日 1983年8月11日
- 出身地 オーストラリア・ビクトリア州メルボルン
- 主な映画出演作品
- 【Netflix映画】 Extraction(タイラー・レイク -命の奪還-・2020) / 主演 タイラー・レイク 役
- Avengers: Endgame(アベンジャーズ/エンドゲーム・2019)/ ソー 役
- Avengers: Infinity War(アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー・2018)/ ソー 役
- Thor: Ragnarok(マイティ・ソー バトルロイヤル・2017)/ 主役 ソー 役
- Ghostbusters(ゴーストバスターズ・2016)/ ケヴィン 役
オヴィ・マハジャン(ルドラクシャ・ジェイスワル)
拐われたインドの麻薬王の息子。
- Rudhraksh Jaiswal(ルドラクシャ・ジェイスワル)
- 生年月日 2003年9月19日
- 出身地 インド・ボパール
- 経歴
- 2013年よりキャリアスタート。映画初出演は2016年より。
『タイラー・レイク-命の奪還-』は映画出演5作品目です。
- 2013年よりキャリアスタート。映画初出演は2016年より。
ニック・カーン(ゴルシフテ・ファラハニ)
傭兵のリーダーであり、タイラー・レイク の安否を心配している。
- Golshifteh Farahani(ゴルシフテ・ファラハニ)
- 生年月日 1983年7月10日
- 出身地 イラン・テヘラン
- 主な映画出演作品
- 【Netflix映画】 Extraction(タイラー・レイク -命の奪還-・2020) / ニック・カーン 役
- Les Filles du Soleil(バハールの涙・2018)/ 主演 バハール 役
- Pirates of the Caribbean: Dead Men Tell No Tales(パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊・2017) / ハイファ・メニ 役
- Paterson(パターソン・2016) /ローラ 役
サジュ(ランディープ・フーダー)
オヴィの父親の手下。元特殊部隊員。
- Randeep Hooda(ランディープ・フーダー)
- 生年月日 1976年8月20日
- 出身地 インド・ハリヤナ州
- 経歴
- 2001年にデビューしたインド俳優。
【Netflix映画】 Extraction(タイラー・レイク -命の奪還-・2020)でハリウッドデビュー。黄金期のスティーヴン・セガールを彷彿とさせる存在感を感じました。
- 2001年にデビューしたインド俳優。
Netflix映画『タイラー・レイク-命の奪還-』まとめ
『サム・ハーグレイブ監督× ルッソ兄弟 × クリス・ヘムズワース』という贅沢なチームにNetflixが予算を投下して制作した豪華な映画。
それがNetflix映画『タイラー・レイク-命の奪還-』です。
アクション映画が大好きな人なら誰が観ても納得できる作品でしょう。
可能ならできるだけ大きな画面で観てほしい。
40インチ以上の大きなテレビか、スクリーンで観れる環境が作れる人はそれで観てください。
その間はスマートフォンの電源はオフで。
目を離す暇がありませんよ。
以上、「Netflix映画『タイラー・レイク-命の奪還-』感想・レビュー(クリス・ヘムズワース主演、アベンジャーズのルッソ兄弟・脚本・製作、サム・ハーグレイブ監督)」でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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