映画「ダ・ヴィンチ・コード(2006)」レビュー(紀元前10世紀まで遡って考察した12の事柄)

映画「ダ・ヴィンチ・コード(2006)」レビュー(紀元前10世紀まで遡って考察した12の事柄)

こんにちは映画ファン宮川(@miyakawa2449)です。

原作小説「ダ・ヴィンチ・コード」が日本で書店に並んだ2004年、表紙買い(ジャケット買い)して当時読みました。
キリスト教やカトリック教会の意味も当時、詳しくは知りませんでした。
それでも見事な伏線の張り方と、テンポの良い場面展開に、引き込まれるように読んだ記憶があります。

原作の順番では「天使と悪魔」が1作目だと知ったのはその時だったかな?

とにかく主人公がいきなり第一容疑者になり、突如現れた女性と逃げ回り、次々と出てくる謎と暗号を解きながら、真犯人にたどり着き、キリスト教の歴史とタブーに迫るという大胆さが面白かった記憶があります。

2006年に映画「ダ・ヴィンチ・コード」が公開されてから気にはなっていたのですが、ずっと観ていませんでした。

今回、機会があったのでようやく見ることができました。

映画「ダ・ヴィンチ・コード」予告

映画「ダ・ヴィンチ・コード」あらすじ

ルーブル美術館の館長ジャック・ソニエールが館内で何者かに射殺される。

ジャック・ソニエールは最後の力を振り絞り、「ウィトルウィウス的人体図」を自身の体で模したダイイング・メッセージを残す。

パリで公演中だったハーバード大学のロバート・ラングドン教授が「解決の協力」という名目で、ベズ・ファーシュ警部に殺害現場へ連れ出される。

遅れて現れたソフィー・ヌヴー捜査官が、「ベズ・ファーシュ警部があなたを逮捕するつもり。捜査は行われない」と告げ、ロバート・ラングドン教授は逃げ場がないことを知らされる。

ソフィー・ヌヴー捜査官は被害者ジャック・ソニエールの孫娘であるという。
そして、ジャック・ソニエールの言伝を伝え、ダイイング・メッセージの暗号解読をロバート・ラングドンに依頼する。
残された暗号は彼にしか解けないのだ。

ロバート・ラングドン教授は果てしない歴史の謎に巻き込まれてゆく。

監督 Ron Howard(ロン・ハワード)
代表作: Solo: A Star Wars Story(2018)、Inferno (2016)、Angels & Demons (2009)、Apollo 13 (1995)
脚本 Dan Brown(ダン・ブラウン)
Akiva Goldsman(アキヴァ・ゴールズマン)
原作 Dan Brown(ダン・ブラウン)
「The Da Vinci Code」
出演者 Tom Hanks(トム・ハンクス)
Audrey Tautou(オドレイ・トトゥ)
Sir Ian McKellen(イアン・マッケラン)
Paul Bettany(ポール・ベタニー)
Jean Reno(ジャン・レノ)
Alfred Molina(アルフレッド・モリーナ)
音楽 Hans Zimmer(ハンス・ジマー)
Blade Runner 2049 (2017) / The Amazing Spider-Man 2 (2014)  / The Dark Knight Rises (2012) / Sherlock Holmes: A Game of Shadows (2011) / Pirates of the Caribbean: On Stranger Tides (2011)クリストファー・ノーラン監督のバットマン3部作、パイレーツ・オブ・カリビアン、ブレードランナー2049、ミッション:インポッシブル、ハンニバル、古いところではクールランニングなど多彩な映画の音楽を担当「The Da Vinci Code」シリーズでも音楽を担当 Inferno (2016)、Angels & Demons (2009)
製作会社 Imagine Entertainment
配給 Sony Pictures Entertainment Inc.
公開 2006年5月
上映時間 149分(劇場公開版)・・・ Amazon Video(2018/12/6現在)
174分(エクステンデッド版)
製作国 アメリカ合衆国
言語 英語/フランス語

映画「ダ・ヴィンチ・コード」感想

映画公開後12年目にして初視聴しましたが、全く古臭くなく最初から最後まで楽しめました。

普段は字幕版で海外映画を見るのですが、今回はなんとなく「吹替版」を Amazon Video でレンタルして観ました。

やっぱり、字幕にしておけばよかった。
情報量が多いため、文字化された情報がどれだけ重要か、わかりました。
人の名前や地名は覚えるのが苦手で、展開が早く1回視聴しただけでは人物相関がつかめませんでした。

時折、主人公が回想しつつ、別の現場の映像が重なるシーンがときどきあるので、集中して観ていないと見落としがあったりもしました。
これは原作の情報量が多いがゆえに、映画の尺を縮めるためのジレンマかもしれませんね。

原作を最後に読んだのは、もう何年も前の話なので詳細は忘れましたが、映画は原作とはまた違う話運びをしているなと感じました。
複雑な話なのに原作をうまく、映画用の脚本に仕上げたなと思います。
脚本家チームには原作者も入っていたので、整合性は取られていたと思います。
最後まで飽きずに観ることができました。

この映画がシリーズ化されていて、3作目まで出ているというのも実は贅沢な話なのかもしれませんね。

続きの作品も近いうちに観たいと思います。

キャストを振り返る

ロバート・ラングドン教授

映画「ダ・ヴィンチ・コード」より 右:トム・ハンクスが演じる、ロバート・ラングドン教授
映画「ダ・ヴィンチ・コード」より
右:トム・ハンクスが演じる、ロバート・ラングドン教授
@2006 Sony Pictures Entertainment Inc – All Rights Reserved.

ハーバード大学教授でパリへ講演にきていた。
会う予定ではあったが、直接の面識のなかったルーブル美術館館長ジャック・ソニエールが謎の死を遂げて、彼は第一容疑者にされてしまう。
フランス警察のベズ・ファーシュ警部はなぜか、彼の強制逮捕に踏み切ろうとする。

ジャック・ソニエールのダイイング・メッセージに隠された暗号を解読していくほどに、キリストの歴史の渦に巻き込まれていく。

  • Tom Hanks(トム・ハンクス)
  • 生年月日 1956年7月9日)
  • 出生地  アメリカ合衆国カリフォルニア州コンコード
  • 主な映画出演作品
    • ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(原題:The Post)(2017)/ベン・ブラッドリー 役
    • インフェルノ(原題:Inferno)(2016)/ロバート・ラングドン教授 役
    • ハドソン川の奇跡(原題:Sully)(2016)/チェスリー・”サリー”・サレンバーガー 役
    • 天使と悪魔(原題:Angels & Demons)(2009)/ロバート・ラングドン教授 役

ソフィー・ヌヴー捜査官

映画「ダ・ヴィンチ・コード」より オドレイ・トトゥが演じる、ソフィー・ヌヴー捜査官
映画「ダ・ヴィンチ・コード」より
オドレイ・トトゥが演じる、ソフィー・ヌヴー捜査官
@2006 Sony Pictures Entertainment Inc – All Rights Reserved.

ロバート・ラングドン教授の前に現れたフランス警察のソフィー・ヌヴー捜査官。

彼女はロバート・ラングドン教授を逃がそうとする。
ソフィー・ヌヴー捜査官は、自分を殺害された「ジャック・ソニエール」の孫娘だという。
そして「この暗号はあなたしか解けない」と、ロバート・ラングドン教授にダイイング・メッセージの解読を依頼する。

  • Audrey Tautou(オドレイ・トトゥ)
  • 生年月日 1976年8月9日
  • 出生地 フランス
  • 主な映画出演作品
    • ココ・アヴァン・シャネル(原題:Coco avant Chanel)(2009)/ココ・シャネル 役
    • アメリ(原題:Le Fabuleux destin d’Amélie Poulain)(2001)/アメリ 役

ベズ・ファーシュ警部

映画「ダ・ヴィンチ・コード」より 右:ジャン・レノが演じる、ベズ・ファーシュ警部
映画「ダ・ヴィンチ・コード」より
右:ジャン・レノが演じる、ベズ・ファーシュ警部
@2006 Sony Pictures Entertainment Inc – All Rights Reserved.

フランス警察のベズ・ファーシュ警部。
事件捜査の冒頭からロバート・ラングドン教授を第一容疑者であると信じて疑わない。
部下からも十分な捜査をしていないことを不審に思われている。

彼はなぜ、頑なにロバート・ラングドン教授を疑ってかかるのか。

  • Jean Reno(ジャン・レノ)
  • 生年月日 1948年7月30日
  • 国籍 フランス
  • 主な出演作品
    • グラン・ブルー(原題:Le Grand Bleu)(1988)/エンゾ・モリナーリ 役
    • ミッション:インポッシブル(原題:Mission: Impossible)(1996)/フランツ・クリーガー 役
    • RONIN(1998)/ヴィンセント 役

ジャン・レノですが、LEONが一番有名な出演作品です

シラス

映画「ダ・ヴィンチ・コード」より ポール・ベタニーが演じる、シラス
映画「ダ・ヴィンチ・コード」より
ポール・ベタニーが演じる、シラス
@2006 Sony Pictures Entertainment Inc – All Rights Reserved.

映画の冒頭でルーブル美術館館長、ジャック・ソニエールを殺害する謎の刺客。
彼は何かを探している。

  • Paul Bettany(ポール・ベタニー)
  • 生年月日 1971年5月27日
  • 出生地 イングランド・ロンドン
  • 国籍 イギリス
  • 主な映画出演作品
    • ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(原題:Solo: A Star Wars Story)(2018)/ドライデン・ヴォス 役
    • アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(原題:Avengers: Infinity War)(2018)/ヴィジョン 役
    • シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(原題:Captain America: Civil War)(2017)/ヴィジョン 役

アリンガローサ司教

映画「ダ・ヴィンチ・コード」より アルフレッド・モリーナが演じる、アリンガローサ司教
映画「ダ・ヴィンチ・コード」より
アルフレッド・モリーナが演じる、アリンガローサ司教
@2006 Sony Pictures Entertainment Inc – All Rights Reserved.

カトリック教会の司教であり、オプス・デイと呼ばれるカルト集団のメンバー。
キリストにまつわる重大な秘密を探っている。

  • Alfred Molina(アルフレッド・モリーナ)
  • 生年月日 1953年5月24日)
  • 出生地  イングランド、ロンドン
  • 国籍 イギリス
  • 主な映画出演作品
    • スパイダーマン2(原題:Spider-Man 2)(2004)/オットー・オクタビアス/ドック・オク 役
    • レイダース/失われたアーク《聖櫃》(原題:Raiders of the Lost Ark)(1981)/サピト 役

リー・ティービング

映画「ダ・ヴィンチ・コード」より 右:イアン・マッケランが演じる、リー・ティービング
映画「ダ・ヴィンチ・コード」より
右:イアン・マッケランが演じる、リー・ティービング
@2006 Sony Pictures Entertainment Inc – All Rights Reserved.

ロバート・ラングドン教授はジャック・ソニエール館長が残した謎を着々と解き続けていくが、1つの壁にぶつかる。
そこで彼は古くからの友人で信頼できるリー・ティービングに助けを求める。

大きな屋敷に住み、自家用ジェット機も持つ、見た目は隠居しているキリストの歴史好きな好々爺(こうこうや)。

  • Sir Ian McKellen(イアン・マッケラン)
  • 生年月日 1939年5月25日
  • 出生地 イングランド ランカシャー・バーンリー
  • 国籍  イギリス
  • 主な出演映画作品
    • 美女と野獣(原題:Beauty and the Beast)(2017)/コグスワース
    • ホビット(原題:The Hobbit)(2012・2013・2014)/ガンダルフ役
    • ロード・オブ・ザ・リング(原題:The Lord of the Rings)(2001・2002・2003)/ガンダルフ役

イアン・マッケランですが、X-MENにも出演しています。

海外文化、歴史をおさらいしてもう一度観たい映画

予備知識が無くとも楽しめるのが映画のいいところです。
しかし、映画「ダ・ヴィンチ・コード」は海外の文化の背景、歴史、建築、絵画などを知っていればより楽しめる映画でした。
特にキリストやレオナルド・ダ・ヴィンチ、聖書など、名前は知っているけど、詳しく知らない日本人は多いと思います。

このセクション「海外文化、歴史をおさらいしてもう一度観たい映画」では、映画「ダ・ヴィンチ・コード」に関連する歴史や文化などをインターネット(主に Wikipedia)で検索して整理しました。

あくまで私個人が集めて整理した情報です。
歴史観や、宗教観について否定するつもりも、肯定するつもりもありません。
映画を楽しむために客観的にまとめたものですが、もし、間違っていたりしたらソッと教えていただけると幸いです。

「ルーブル美術館」

写真は「ルーブル美術館」です。Adobe Stock でライセンス認証済みです。

上記写真は「ルーブル美術館」です。Adobe Stock でライセンス認証済みです。

映画「ダ・ヴィンチ・コード」では館長ジャック・ソニエールが殺害された事件現場であり、映画の終幕の場所でもある。

フランスの国立美術館で世界最大規模の美術館であり、博物館でもある。

  • 場所 パリ中心部
  • 最寄り空港 パリのシャルル・ド・ゴール国際空港からタクシーに乗り、30分強で到着
  • 収蔵品 380,000点以上
  • 展示品 先史時代から19世紀までの様々な美術品35,000点近くが、公開されている。
  • 備考 世界で最も入場者数の多い美術館で、毎年800万人を超える入場者が訪問。

「ウィトルウィウス的人体図」

ウィトルウィウス的人体図の写真

上記写真は「ウィトルウィウス的人体図 – Wikipedia」より引用

ルーブル美術館館長ジャック・ソニエールがダイイングメッセージとして表現した人体図のオリジナル。

ウィトルウィウスとは古代ローマ時代(紀元前509年〜紀元前27ごろ)に活躍した建築家である。
「建築論」を書き残しているとされる。

上記「ウィトルウィウス的人体図」はレオナルド・ダ・ヴィンチ(1452年4月15日 – 1519年5月2日)が彼の「建築論」を元に1485~1490年頃に描いたモノである。

「建築論」には神殿建築は人体と同様に調和したものであるべきという記述があり、上記の図は「プロポーションの法則」「人体の調和」とも呼ばれており、ウィトルウィウスの「建築論」を視覚化した図とされています。

「掌は指4本の幅と等しい」「足の長さは掌の幅の4倍と等しい」など15項目以上のルールを表現しているそうです。

モナリザ

上記写真は「モナ・リザ – Wikipedia」より引用

ロバート・ラングドンが最初のダイイング・メッセージの暗号を解いたときに、指し示された絵画。

「モナ・リザ」はイタリアの美術家レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた油彩画である。

世界で最も有名であり、謎があるとされており、映画「ダ・ヴィンチ・コード」をはじめ様々な映画や小説などでテーマに用いられている。
晩年のダヴィンチが未完のまま弟子に相続した作品だが、多くの人を魅了し続けている。
1911年8月21日ルーブル美術館から盗難にあったことがあったが、2年後に無事戻ってきたというエピーソードも地味に有名。

  • 製作者 レオナルド・ダ・ヴィンチ
  • 製作年  1503年 – 1519年頃
  • 寸法 77 cm × 53 cm (30 in × 21 in)
  • 所蔵 ルーヴル美術館、パリ

岩窟の聖母(がんくつのせいぼ)

岩窟の聖母(ルーブルバージョン)の絵画写真

上記写真は「岩窟の聖母 – Wikipedia」より引用

映画「ダ・ヴィンチ・コード」で、モナリザの横に書かれた第2の暗号を解いて指し示された2番目の絵画。

「モナリザ」と同じく、レオナルド・ダ・ビンチが描いた油彩画である。
レオナルド・ダ・ビンチは「岩窟の聖母」を2枚描いており、1枚目の油彩画が現在、ルーブル美術館が所蔵している作品である。
2枚目は現在、イギリスはロンドンにあり、色合いや天使の目線の向き先が違うなどしている。
2作とも板に油彩で描かれていたが、ルーブルヴァージョンのみキャンパスに移植されているという。

  • 作者 レオナルド・ダ・ヴィンチ
  • 製作年 1483年 – 1486年
  • 種類 板に油彩、19世紀にキャンバスへと移植
  • 寸法 199 cm × 122 cm (78 in × 48 in)
  • 所蔵 ルーヴル美術館、パリ

聖母マリアとは

聖母マリアの絵画写真

上記写真は「聖母マリア – Wikipedia」より引用

映画「ダ・ヴィンチ・コード」では「マリア」と、「マグダラのマリア」という言葉がでてきます。
ここで一般的な「聖母マリア」について確認したいと思います。

聖母マリアあるいは、おとめマリア、処女マリア、神の母マリア、生神女(しょうしんじょ)マリヤ(ア)とも呼ばれる。
マリアは処女でありながら、神の子イエス・キリストを産んだとされる女性である。

新約聖書(聖書は教派によっては旧約聖書のみ、あるいは旧約聖書と新約聖書で1組となります)において、処女マリアに天使のガブリエルが降り、マリアが聖霊によってキリストを妊娠したことを告げる「受胎告知」が描かれている。
これを聖告(せいこく)、処女聖マリアのお告げ、生神女福音(しょうしんじょふくいん)ともいいます。

マグダラのマリア

マグダラのマリアの絵画写真

上記写真は「マグダラのマリア – Wikipedia」より引用

マグダラのマリアはイエス・キリストの死と復活を見届ける証人である。
新約聖書中の福音書に登場する、イエスに従った女性である。マリヤ・マグダレナとも音訳される。
イエス・キリストが十字架に貼り付けられるところを見守り、埋葬されるのを見届け、そして墓の方を向いて座っていた婦人たちの中で一番重要な人物とされている。

なお、「マグダラのマリア」の「マグダラ」とは古代ガリラヤの都市の名前で、イスラエルのガリラヤ湖北西岸に位置する。
現在のミグダル(Migdal)に相当する。
よって、「マグダラのマリア」とは、「マグダラ出生のマリア」という意味である。
もちろん、聖母マリアとは別人。

映画「ダ・ヴィンチ・コード」ではキリストの子を宿したという設定で描かれるが、歴史的根拠はない。
教義上「罪深き女」と称されることもあるため広がった俗説である。

シオン修道会

フランス政府の官報によれば1956年6月25日に届け出がされて設立され書類上は実在した組織であるが、記録されていた活動内容は捏造であったとされている。
実態がないまま1993年まで形だけ実在していた。

一般的には秘密結社と呼ばれている。

映画「ダ・ヴィンチ・コード」をはじめとして、いくつかの本やテレビのフィクション素材として扱われている。

サン・シュルピス教会

写真は「サン=シュルピス教会 – Wikipedia」より引用

暗殺者のシラスが、ルーブル美術館の次に向かった教会が、サン・シュルピス教会。

サン・シュルピス教会は1646年にルイ13世の王妃であるアンヌ・ドートリッシュの命により建築が開始され、およそ100年後の1745年に完成した教会。
作中で描かれていた通り、ローズラインと呼ばれる、北極と南極を結ぶ135本の線のうち子午線(経度0)がこの教会の中を実際に通っている。

なお、子午線とはそもそもイギリスのグリニッジ天文台を経度0としたものが起源です。
現在、GPS計測によると昔と比べて、ローズラインは重力の影響などで東方向に100mほど移動しているそうです。
(※昔の計測方法は重力の影響が大きいためこのような誤差が出ている)

なお、子午線が通る国は以下の通りです。

  1. イギリス
  2. フランス
  3. スペイン
  4. アルジェリア
  5. マリ
  6. ブルキナ・ファソ
  7. トーゴ
  8. ガーナ

聖地エルサレムとは

映画「ダ・ヴィンチ・コード」では「1000年程むかしにフランスの皇帝が聖地エルサレムを征服」し、「テンプル騎士団がその後、聖地を守護」したという話が出てきます。
(物語では守護していたのは表向きで、聖杯を探していたという話になりますが、ここで物語は割愛します)

そもそもエルサレムはアブラハムの宗教と呼ばれる、3大宗教の聖地なのです。
聖書の預言者アブラハムの宗教的伝統を受け継ぐ宗教はユダヤ教、キリスト教、イスラム教であり、何十世紀にも及ぶ、聖地の奪い合いの歴史でもあります。

そして、その歴史は21世紀を迎えた今世紀でもなお、続いています。

ユダヤ教

エルサレムはユダヤ教の信仰を集めていたエルサレム神殿が置かれていた聖地であった。
紀元前10世紀ごろソロモン王(在位 紀元前971年 – 紀元前931年)が建設した神殿であり、古代エルサレムに存在したユダヤ教の礼拝の中心地。
ソロモン王は旧約聖書の「列王記」に登場する古代イスラエル(イスラエル王国)の第3代の王であり、その後のユダ王国(紀元前10世紀〜6世紀)の首都があった場所でもある。

現在でも神聖な場所が残っており、「嘆きの壁」などが有名である。

そもそも旧約聖書とはユダヤ教の聖書であり、彼らの歴史が描かれている聖典である。

キリスト教

キリスト教の聖書をざっくり説明すると、旧約聖書に新約聖書を加えたモノがキリスト教の聖書である。
キリストの誕生後の神の啓示を記したもので、イエス・キリストの生涯と教えを記した「福音書」、弟子たちの活動を記録した「使徒行伝」「書簡」、そして、黙示録(アポカリプス)」新約聖書に含まれている。

エルサレムはイエス・キリストが教えを述べ、処刑され、埋葬され、復活した土地とされている。
313年にはローマ帝国がキリスト教を公認し、320年ごろにコンスタンティヌス1世の母太后である聖ヘレナが巡礼を行ったことで、エルサレムは1度キリスト教の聖地と化す。

638年にアラブ軍の征服により、エルサレムはイスラム教の第3の聖地とされる。

1099年にローマから十字軍の遠征により、エルサレムを奪還し、エルサレム王国を十字軍が建国する。
このくだりは映画「ダ・ヴィンチ・コード」で描かれており、その後エルサレムを守護する役割をするのがテンプル騎士団となる。

映画「ダ・ヴィンチ・コード」より、リー・ティービング(イアン・マッケラン)が語るセリフより

聖書にまとめたのは異教徒の皇帝コンスタンティヌス
死の床で洗礼を受けただけ
コンスタンティヌスはローマの神官だった

コンスタンティヌスがキリストを神として認めた

キリストはユダヤ人に愛と唯一の神を説いた

キリストが磔になり1世紀ごろ、キリストの信者たちが異教徒との宗教戦争を始めた
あるいは異教徒から戦争を始めたのかもしれない

この戦争が激化してローマが二分しかけた

コンスタンティヌスは異教徒だったが現実主義者でもあり、325年キリスト教を唯一の宗教として公認し国を統一した

イスラム教

先行したユダヤ教、キリスト教などから大きな影響を受けている。

唯一絶対の神(アラビア語でアッラー)を信仰しており、神が最後の預言者を通じて人々に啓示したとされる教えを信じ、従う一神教。

キリスト教に次いで世界で2番目に多くの信者を持つ宗教である。

バチカン市国

サンピエトロ大聖堂 メインドーム バチカン市国

上記写真は「サンピエトロ大聖堂 メインドーム バチカン市国」Adobe Stock 素材よりライセンス取得済み

バチカン市国は世界最小の国 約 0.44 平方キロメートルにして、首都がない都市国家です。
キリスト教のカトリック教会の本拠地である「ローマ教皇庁」や「サン・ピエトロ大聖堂」「バチカン宮殿」があります。

ローマ教皇はカトリック教会の最高位聖職者であり、国家のトップです。
その下に司教、神父などが連なるピラミッド型の組織形態をとっています。

映画「ダ・ヴィンチ・コード」に出てきた、アリンガローサ司教(アルフレッド・モリーナ)はカトリック教会の司教であり、オプス・デイのメンバーであるため、バチカンに己の行いがばれるのを恐れていました。

なお、プロテスタントのキリスト教には神父は存在せず、牧師(教職者)といいます。

カトリック教会は伝統を重んじており、聖書の解釈は普遍とする(旧教)。
プロテスタントは時代の変化に合わせて柔軟に聖書を解釈しょうとする人たちが、カトリック教会から分離した教派の総称です(新教)。

カトリック教会 プロテスタント
司教、神父などがいて、聖職者である
ミサや洗礼などの儀式を執り行う日本ではプロテスタント比較して、旧教と呼ばれている
カトリック教会から分離した教派
牧師(教職者)
信仰を広めたり、信仰を指導する立場の人
日本ではカトリック教会に比較して、新教と呼ばれている
尼僧、修道女、シスターとも呼ばれます シスターはいません

オプス・デイ

映画「ダ・ヴィンチ・コード」ではカルト集団的な表現で紹介されています。

しかし、実際のオプス・デイはカルト集団ではありません。

キリスト教のローマ・カトリック教会の組織の1つです。

引用元:公式サイト「活動 – オプス・デイ」より

霊的生活を向上させ、福音宣教に協力しようと望んでいる人々を援助するためにオプス・デイは、霊的指導、黙想会、教理の講話、要理のクラスなどの活動を提供します。これらの活動は、オプス・デイのセンターや小教区の教会、あるいは活動に参加する人の家庭で行なわれ、すべての人に開かれています。

ロスリン礼拝堂

ロスリン礼拝堂

写真は「The Official Rosslyn Chapel Website | Explore the History」より引用

映画「ダ・ヴィンチ・コード」ではロバート・ラングドン教授とソフィー・ヌヴー捜査官が到達した最後の土地でした。

映画「ダ・ヴィンチ・コード」、ロバート・ラングドン教授(トム・ハンクス)のセリフより

ブラッドライン(血脈)、ローズライン
聖杯は古のロスリンの下で待つ
匠の美しき芸術に囲まれて横たわる
その門を剣と杯がかばい守る
ついに星の輝く空の下に眠る

ロスリン礼拝堂は1446年に礼拝の場として、ロスリンに創設されたカトリック教会です。
ミサが毎週ここに開かれています。
礼拝堂は人気の目的地でもあります。
観光地としても人気があるようです。
ウェブサイトを見た限りではとても明るくて幸せそうな空気が伝わってきます。

ロスリン礼拝堂公式サイト: The Official Rosslyn Chapel Website | Explore the History

「ダ・ヴィンチ・コード」では騎士団、聖杯、フリーメイソンと関連性があるように描かれていますが、あくまでフィクションの内容です。

最後に

映画「ダ・ヴィンチ・コード」は西洋の歴史、絵画、キリスト教などに詳しくなくてもミステリーとして楽しめました。

それは原作小説を読んだ時にも感じたことです。

映画は観て、楽しかった、おもしろかった、ドキドキした、で終わる楽しみ方もあります。

ただ、この映画は私の知的好奇心をものすごく擽りました。

もし、上映中ならもう1回観に行って楽しみたい映画です。

残念ながら Amazon Video のレンタル期間は終わっているので、見直すならまたレンタルし直さないといけないのですが。

原作者のダン・ブラウンはフィクションとはいえ、実在の組織をカルト集団として描写したり、かなり大胆な本を書いたことが今回調べてみてわかりました。
フリーメイソンだとか、カルト集団だとか好奇心をくすぐる作りをしていましたが、バチカンからはかなり目をつけられたと思います(笑)

以上、『映画「ダ・ヴィンチ・コード(2006)」レビュー(紀元前10世紀まで遡って考察した12の事柄)』でした。

最後までお読みいただきありがとうございました。

宮川(@miyakawa2449)でした。

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