こんにちは映画ファン宮川(@miyakawa2449)です。
木城ゆきと原作「銃夢(ビジネスジャンプ:集英社 1990〜1995連載)」のハリウッド版映画「アリータ:バトル・エンジェル」が実写映画化、公開されました。
映画「アリータ:バトル・エンジェル」の監督はロバート・ロドリゲス監督ですが、製作・脚本には「アバター(2009)」「タイタニック(1997)」のジェームズ・キャメロンが参加しているので技術的に不安もありませんでした。
ジェーム・キャメロンは世界歴代興行収入のベスト1位、2位の「アバター」「タイタニック」を監督しており、その彼が製作・脚本を担当した「アリータ:バトル・エンジェル」が面白くないわけがありません。
キャメロンがこの映画を作りたいと言い出した、言い出しっぺでそもそも映画化の権利を持っており、そのために集められた製作陣ですから。
※アバターの続編製作が忙しくて、ロバート・ロドリゲスに監督を依頼したようですが。
初めて予告編を観た時の「アリータ(主人公)」の瞳が異様に大きくて一瞬引いてしまいましたが、見慣れると可愛いもので映画を観ていても違和感がありませんでした。
原作を知っている人も、原作を知らない初めての方も楽しめる超大作の娯楽映画でした。
可愛いアリータも、最強のアリータも、ロマンスしている彼女も楽しめます。
それでは「アリータ:バトル・エンジェル」を紹介します。
映画「アリータ:バトル・エンジェル」予告編
映画「アリータ:バトル・エンジェル」の予告編は20世紀フォックス映画公式チャンネルの映像です。
映画「アリータ:バトル・エンジェル」あらすじ
引用元:STORY – 映画『アリータ:バトル・エンジェル』公式サイト 大ヒット上映中!
アイアンシティに舞い降りた天使は、
運命と出会い、戦士に覚醒める。天空に浮かぶユートピア都市”ザレム”と、ザレムから排出された廃棄物が蓄積して山をなす荒廃したクズ鉄町”アイアンシティ”。
大戦後の未来は、”支配する者”と”支配される者”の2つの世界に分断されていた。
“アイアンシティ”にクラスサイバー医師のイドは、クズ鉄の山から少女の頭部を発見し拾い上げる。
奇跡的に脳は生きていたものの、長い休眠状態により過去の記憶を失っていた。
イドよって新しい機械の身体を手に入れたサイボーグの少女は、アリータと名付けられ、イドの元で大切に育てられる。
ある日、アリータは襲ってきた敵からイドを守るために戦った際、自分の中にコントールできないほどの戦闘能力が備わっていることに気づいてしまう。
実は彼女は、300年前対戦中に失われたテクノロジーで作られた”最終兵器”だったのだ。
果たしてアリータと分断された世界の過去に隠された秘密とは・・・。人々の温かさに触れ、感情が芽生えた心を持ったサイボーグの少女アリータは、自分の命の意味を見つけるため、そして大切な人たちを守るため、二つに分断された世界の秩序に立ち向かう。
原題 | Alita: Battle Angel |
---|---|
監督 | Robert Rodriguez(ロバート・ロドリゲス) |
脚本 | James Cameron(ジェームズ・キャメロン) Laeta Kalogridis(レータ・カログリディス) |
原作 | 木城ゆきと 『銃夢』 |
製作 | James Cameron(ジェームズ・キャメロン) Jon Landau(ジョン・ランドー) |
製作総指揮 | David Valdes(デヴィッド・ヴァルデス) |
出演者 | Rosa Salazar(ローサ・サラザール) Christoph Waltz(クリストフ・ヴァルツ) Jennifer Connelly(ジェニファー・コネリー) Mahershala Ali(マハーシャラ・アリ) Ed Skrein(エド・スクライン) Jackie Earle Haley(ジャッキー・アール・ヘイリー) |
音楽 | Junkie XL(ジャンキーXL) |
主題歌 | Dua Lipa(デュア・リパ) 『Swan Song』 |
制作会社 | Twentieth Century Fox Film Corporation Lightstorm Entertainment |
配給 | Twentieth Century Fox Film Corporation |
公開 | アメリカ合衆国 2019年2月14日 日本 2019年2月22日 |
上映時間 | 122分 |
コピーライト | TM © Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved. © Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved. |
映画「アリータ:バトル・エンジェル」感想・レビュー
原作、銃夢の世界観がぎゅ~~~っと、凝縮された映画でした。
街並みや賞金稼ぎ、サイボーグ、戦闘など原作と同じ匂いがプンプンしてかっこいいです。
原作を知らない人が観ても荒廃した世界観に痺れる街並みです。
観たことがあれば「ブレードランナー」「ブレードランナー2049」あるいは「攻殻機動隊」のアニメの荒廃した世界観といえばピンとくるでしょうか。
アリータ(原作ではガリィ)の瞳の大きさを予告編で初めて観た時は違和感がありましたが、もう全然気にならなくなりました。
CG処理で瞳を大きくしているとはいえ違和感はないし、製作陣のスキルが高すぎます。
顔の大アップなど普通にありますが、CG処理された目であっても人間の目にしか見えません。
全く違和感を感じませんでした。
アリータの普段の身のこなしや表情はもちろん、戦闘術は原作ファンが観ても納得のスタイルでした。
非戦闘時の乙女の表情も可愛かったです。
フルーツを食べた時の表情、チョコレートを食べた時の表情の可愛らしさ、そして、恋する乙女の表情などすっかり原作のガリィ(アリータ)でした。
映画で感心したのは原作愛に満ち溢れているということ、それでいて原作を知らない人も楽しめるように映像化されていることです。
例えば、アリータ自体が記憶を失っているので、アリータが人との関わりを通じて自我を目覚めさせていく流れで、観客も自然と世界観を学んでいけるので違和感なく映画の世界に入っていけます。
原作をほとんど知らない家内と一緒に映画を観ましたが、すごく興奮して楽しんでくれていました。
映画に登場するキャラクターは原作と同じキャラも多いですが、新しいキャラクターも登場しているので映画版「アリータ:バトル・エンジェル」として十分楽しめる作りですよ。
映画「アリータ:バトル・エンジェル」をキャストで振り返る
Alita(アリータ)
300年前の失われた高度なテクノロジーで作られたサイボーグの少女。
クズ鉄町(アイアンシティ)のゴミの山から拾われ、脳は奇跡的に無傷だったが、記憶を失っている。
生死をかけた戦いの中で彼女は徐々に己の記憶を取り戻していく。
ザレムから排出された廃棄物が捨てられる町であり、アイアンシティには「ファクトリー」と呼ばれる施設がある。ファクトリーはザレムに必要なあらゆる製品を製造および供給しており、アイアンシティを統治する機関としても機能している。「ザレム」は支配する側であり、「アインシティ」は支配される側に別れている。
「ザレム」には謎が多くあるが、本作では多くは語られない。
- Rosa Salazar(ローサ・サラザール)
- 生年月日 1985年7月16日
- 出生地 アメリカ合衆国 ワシントンD.C.
- 主な映画出演作品
- Maze Runner: The Death Cure(メイズ・ランナー: 最期の迷宮・2018)/ブレンダ 役
- Maze Runner: The Scorch Trials(メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮・2015)/ブレンダ 役
- The Divergent Series: Insurgent(ダイバージェントNEO・2015)/リン 役
Dr. Dyson Ido(イド医師)
アイアンシティの人体をサイボーグ化している人間のサイバー医師。
記憶を失っているアリータの名付け親であり、彼女をアイアンシティのゴミ捨て場から拾い、新しいサイボーグボディーを与えた男。
彼女をわが娘のように慈しむ(いつくしむ)。
しかし、アリータは大事にされすぎることに違和感を覚える。
- Christoph Waltz(クリストフ・ヴァルツ)
- 生年月日 1956年10月4日(62歳)
- 出生地 オーストリア・ウィーン
- 主な映画出演作品
- Spectre(007 スペクター・2015)/フランツ・オーベルハウザー / エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド 役
- Big Eyes(2014)/ウォルター・キーン 役
- Django Unchained(ジャンゴ 繋がれざる者・2013)/ドクター・キング・シュルツ 役
Chiren(チレン)
イド医師の元妻。
モーターボール選手のサイボーグボディーの調整技師。
アリータに対して複雑な感情を見せるが、アリータの行動に心を動かされていく。
原作には存在しない、映画専用のオリジナルキャラクター。
最終チャンピオンは空中都市「ザレム」へ行けるという。
- Jennifer Connelly(ジェニファー・コネリー)
- 生年月日 1970年12月12日
- 出生地 アメリカ合衆国 ニューヨーク州
- 主な映画出演作品
- Stuck in Love(ハッピーエンドが書けるまで・2012)/エリカ 役
- Hulk(2003)/ベティ・ロス 役
- A Beautiful Mind(2001)/アリシア・ナッシュ 役/アカデミー助演女優賞受賞・英国アカデミー賞 助演女優賞受賞など受賞
Vector(ベクター)
ファクトリーとモーターボールの両方の管理者でもある。
日本では3月1日より全国ロードショーが開始されます。
- Mahershala Ali(マハーシャラ・アリ)
- 生年月日 1974年2月16日
- 出生地 アメリカ合衆国 カリフォルニア州オークランド
- 主な映画出演作品
- Green Book(2018)/ドクター・ドナルド・シャーリー 役/第91回 アカデミー賞 助演男優賞/日本では2019年3月1日より劇場公開
- Hidden Figures(ドリーム・2016)/ジム・ジョンソン 役
- Moonlight(2016)/フアン 役/第89回アカデミー賞 助演男優賞
Hugo(ヒューゴ)
アイアンシティの上に浮かび上がる、世界で唯一残された空中都市「ザレム」へ登ることを夢見る生身の少年。
アリータに好意を持っており、彼女の記憶を取り戻す手伝いをしてくれる。
- Keean Johnson(キーアン・ジョンソン)
- 生年月日 1996年10月25日
- 出生地 アメリカ合衆国コロラド州
最後に
娯楽超大作映画なのであまり、細かい伏線を予習しなくても楽しめる作品です。
アリータの大きい目のサイズも映像で観ていると意外と慣れるものですよ。
周りの評判もいいので劇場で観ることをお勧めします。
物語はこれで完結です。
ジェームズ・キャメロンは「アバター」の続編製作に忙しいので、もしも、「アリータ:バトル・エンジェル」の続編が生まれるとしたら、脚本は違う人間が担当することになるんでしょうね。
個人的に原作ファンですが、「アリータ:バトル・エンジェル」はすごく魅力的で原作愛に溢れた作品だったので続編がもしできればまた観たいシリーズではあります。
戦うアリータ、自分の存在意義に悩むアリータはもちろん、恋するアリータも可愛くて素敵でした。
「アリータ:バトル・エンジェル」の「バトル・エンジェル」は「戦いの天使」ということですが、原作では「殺戮の天使」という異名が3巻で初めてでてきます。
どちらでも私はいいと思いますが、愛情あふれるタイトルだと私は思いました。
以上、『映画「アリータ:バトル・エンジェル」感想・レビュー(殺戮の天使、誕生の物語)』でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
映画ファン宮川(@miyakawa2449)でした。
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原作「銃夢」コミック
映画「アリータ:バトル・エンジェル」は「銃夢」の初期シリーズの1〜3巻あたりの話がベースとなっています。シリーズが複数ありますので、映画の話を確認したい場合はこの1冊目からお楽しみください。
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