映画「日日是好日」感想・レビュー(どんな日も、かけがえのない絶好の日になりますように)

映画「日日是好日」感想・レビュー(どんな日も、かけがえのない絶好の日になりますように)

こんにちは映画ファン宮川(@miyakawa2449)です。

日日是好日(にちにちこれこうじつ)の映画観てきました。

黒木華さんが主演されていて、樹木希林さん、多部未華子さんが脇を固める女性による女性のための映画です。
樹木希林さんが亡くなられてから公開されている映画なので話題もあります。

この映画は1人の女性、典子(黒木華)がお茶に出会い、お茶を通じて人生を見つめて行く物語です。

その根底にあるのは「日日是好日」の精神。
「日々の生活の中に喜びがあるよ。それを感じましょう」という単純な考え方であるが、単純ゆえに難しくもあり、今はわからないかもしれない。

3人の女優、黒木華、多部未華子、樹木希林がお茶を習う・教えるという関係の3人の女性の二十数年間を演じます。
まさに女性のための映画。

お茶のお稽古場を通じて表現された、日日是好日の映画の感想・レビューと紹介です。

映画「日日是好日」予告

監督 大森立嗣
脚本 大森立嗣
原作 森下典子
『日日是好日-「お茶」が教えてくれた15のしあわせ-』
製作 吉村知己
金井隆治
近藤貴彦
出演者 黒木華
樹木希林
多部未華子
音楽 世武裕子
配給 東京テアトル
ヨアケ

映画「日日是好日」の物語

引用元:映画「日日是好日」パンフレットより

世の中には、「すぐわかるもの」と、「すぐわからないもの」の二種類がある。
すぐわからないものは、長い時間をかけて、少しずつ気づいて、わかってくる。
子供ん頃はまるでわからなかったフェリーニの『道』に今の私がとめどなく涙を流すことのように。

大学時代に、一生をかけられるような何かを見つけたい。
でも、学生生活は瞬く間に過ぎていき─。
典子(黒木華)は二十歳。
真面目な性格で理屈っぽい。
おっちょこちょいとも言われる。
そんな自分に嫌気がさす典子は、母(郡山冬果)からの突然の勧めと、「一緒にやろうよ!」とまっすぐな目で詰め寄る同い年の従姉妹、美智子(多部未華子)からの誘いで“お茶”を習うことになった。
まったく乗り気ではない典子だったが、「タダモノじゃない」という武田先生(樹木希林)の噂にどこか惹かれたのかもしれない。

稽古初日。
細い路地の先にある瓦屋根の武田茶道教室。
典子と美智子を茶室に通した武田先生は挨拶も程々に稽古をはじめる。

以下、省略・・・

キャストの紹介

典子/黒木華(くろき はる)

黒木華
映画「日日是好日」パンフレットより
黒木華演じる、典子
配給:東京テアトル/ヨアケ

主人公の典子。
母親の勧めと、従姉妹の誘いでお茶を習いはじめる。
理屈っぽくて真面目で、あまり器用に物事を進められるタイプではない。
一言でいえばおとなしめで控えめな女の子。
なんでも器用にこなす従姉妹の美智子と比較されることに抵抗を感じる。

  • 生年月日 1990年3月14日
  • 出身 大阪
  • 主な映画出演作品
    • ビブリア古書堂の事件手帖(2018)
    • 母と暮せば(2015)/第39回日本アカデミー賞 最優秀助演女優賞
    • 小さいおうち(2014)/第64回ベルリン国際映画祭最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞(日本人女優では史上4人目)/第38回日本アカデミー賞 最優秀助演女優賞
    • 舟を編む(2013)/第37回日本アカデミー賞 新人俳優賞

美智子/多部未華子

多部未華子
映画「日日是好日」パンフレットより
多部未華子演じる、美智子
配給:東京テアトル/ヨアケ

典子の従姉妹の美智子。
派手なタイプで何事にもチャレンジする前向きで明るい女性。
大学卒業後は貿易会社に就職して、仕事で海外を飛び回りたいと思っている行動派。

美智子と典子を比較すると、美智子は暖色系(レッド系)の服を着ることが目立ち、挑戦的な性格を演出しています。
典子は寒色系(ブルー系)の服を着ることが目立ち、控えめな性格を演出している。

  • 生年月日 1989年1月25日
  • 出身地 東京都
  • 主な映画出演作品
    • ライアーゲーム -再生-(2012)
    • 君に届け(2010)/主演
    • ピース オブ ケイク(2009)/主演

武田先生/樹木希林

樹木希林
映画「日日是好日」パンフレットより
樹木希林演じる、武田先生
配給:東京テアトル/ヨアケ

武田茶道教室の先生。
理屈で考えるより、行動で示し、形からお茶を教える先生。
何人もの生徒を抱えており、生徒から慕われている。

  • 生年月日 1943年1月15日
  • 没年月日 2018年9月15日(75歳没)
  • 出生地 東京都
  • 主な映画出演作品
    • 万引き家族(2018)
    • わが母の記(2012)
    • 東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜(2007)/第31回日本アカデミー賞 最優秀主演女優賞

映画「日日是好日」感想

集合写真
映画「日日是好日」パンフレットより
配給:東京テアトル/ヨアケ

引用:映画「日日是好日」の劇中のセリフより

世の中には、「すぐわかるもの」と、「すぐわからないもの」の二種類がある。
すぐわからないものは、長い時間をかけて、少しずつ気づいて、わかってくる。
子供の頃はまるでわからなかったフェリーニの『道』に、今の私がとめどなく涙をながすことのように。

観終わった直後の感想は「正直、難しい」だった。

うまく言えないけど、言いたいことは分かるけど、うまく受け止められない。

それは映画が悪いのではなくて、自分側の問題。

典子(黒木華)さん、美智子(多部未華子)さんが武田先生(樹木希林)にお茶を習いはじめるのが、大学生20歳の年。映画が終わる時期が23か、 24年後。

干支が2回りする年月が流れる。

24回季節が巡る中で、典子も武田先生も、そして、美智子もそれぞれの人生の時を過ごす。

その中で様々な出会いや、仕事、挫折、大切な人との別れなど、いろいろな喜怒哀楽を経験していく。

典子が幼い頃、理解できなかったフェリーニの『道』が、大人になって初めて理解できたように、人生において「時間をかけて理解できること」がある。

この映画の中で「お茶」という1本の軸を通じて、典子も武田先生も長い時間をかけて日常の生活の中に隠されている、掛け替えのない幸せを悟ったように思った。

もちろん、映画では「茶道」という物を使っているわけだが、「茶道」にこだわる必要はない。
人によってそれが書道だったり、マラソンだったり、カラオケだったり、読書だったりと長い時間をかけて変化していくその経験や価値観を通じて、人生のある喜びに気づけるという話なのかなと、理解した。

だから、この映画は難しい。

観た人それぞれの心の中に違った答えが見つかる、そんな映画なのかもしれない。

茶道はわからないけど、書道なら分かる

日日是好日
映画「日日是好日」パンフレットより
配給:東京テアトル/ヨアケ

茶道は習ったことがないので分からないけど、映画は楽しめました。

「お茶はまず形から入るのよ。形を作ってから中身を入れていくの」と武田先生は仰るわけなんだけど、模倣はまさにお茶に限らず、書道もスポーツも同じだしそういうものだろうと理解して観ていました。

映画の中で様々な茶碗やお菓子(上生菓子)が出てくるのは観ていて楽しかったです。

個人的にはいろいろ掛け軸の「書」が稽古場に出てきたのが面白かったです。

小学校、中学校と書道を習っていて、展覧会などに出展した経験もあるので、「日日是好日」の額(がく)や、日々移り変わるお茶室の掛け軸の“書”が観ていて楽しかったです。

書道というのは文字を書くわけですが、筆の動かし方、文字の太さ、様々な要素を使って書くものなので1つとして同じものにはならないです。
まして、本来縦書きの日本語を横書きにすれば筆運びも異なってきます。
「日日是好日」の額とパンフレットの表紙に載っている「日日是好日」ももちろん書体が異なっているので比較すると面白いです。
私の記憶違いでなければ、映画の作中でも掛け軸で縦書きになる「日日是好日」があったような、なかったような。

映画館で「日日是好日」のパンフレットを購入(750円(税込))すると、作中で出てきた主な掛け軸、茶碗、茶花、和菓子なども載っているのでこれを観ているだけでも楽しいですね。
もちろん、簡単な説明も一緒に載っています。

最後に

この映画を観てから10日ほど経ってやっとレビューというか、感想をまとめることができました。

女性の映画だと言われていますが、男性が観てもとてもいい映画です。

黒木華さん、多部未華子さん、樹木希林さんたちの演技は素晴らしいし、二十四節気の移りゆく季節の変化も儚げで観ていて美しかったです。

この映画が伝えたいことは、あなたの「日日是好日」を見つけましょう。だったのかなと、思っています。

引用元:映画「日日是好日」パンフレット23ページより

日日是好日(にちにちこれこうじつ/にちにちこれこうにち)

それが嵐の日であろうと、何か大切なものを失った日であろうと、その一日をありのまま受け止め、ひたすら生きれば、どんな日も、かけがえのない絶好の一日。

残業、雇用、景気、学歴、待機児童、保育士など様々な社会問題が山積みな現代社会。
もちろん、それだけではありません、職場には職場の、学校にいけば学校の個人的な課題もあります。
国際社会では隣の国も、代表的な同盟国もいつなにが起こるか分からない昨今。

悪いところを見続ければキリがないわけだけど、日々の生活を何気なく繰り返すことができることに感謝できれば、それだけでかけがえのない絶好の日が訪れている。
そのためには心の平穏を作れるように、何かに打ち込めるモノがあることが幸せの1つなのかもしれません。

以上、『映画「日日是好日」感想・レビュー(どんな日も、かけがえのない絶好の日になりますように)』でした。

最後までお読みいただきありがとうございました。

宮川(@miyakawa2449)でした。

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