こんにちは映画ライター宮川(@miyakawa2449)です。
映画「オーヴァーロード」は、映画で出てくるナチスは歴史的な背景から考えても残忍で超自然現象に傾倒し、神秘主義の悪役として描かれている。
ナチスに対抗するのは第101空挺師団(アメリカ軍)の限られたメンバー!
戦争がもたらす狂気と戦慄のうごめく中、ナチスが極秘裏に企て陰謀とは?
これまで見たことのないおぞましい敵!
そして、彼らは電波塔破壊作戦を時間内までに遂行できるのか?
映画「オーヴァーロード」はハリウッドを代表するJ・J・エイブラムスが製作を担当しています。
J・J・エイブラムスは過去に「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」(2018)や 「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」(2015)などを手がけ、さらに2019年12月20日公開予定の」スター・ウォーズ/ザ・ライズ・オブ・スカイウォーカー」でも脚本・監督します。
製作会社はJ・J・エイブラムスが所有するアメリカの番組製作会社バッド・ロボット・プロダクションズ(Bad Robot Productions)になります(ミッションインポッシブル、スターウォーズ、スタートレックといった大作映画以外にLOSTなどの人気ドラマも製作している)。
それでは映画「オーヴァーロード」を紹介します。
映画「オーヴァーロード」予告編
公式YouTubeより
『オーヴァーロード』特報【2019年5月10日(金)公開】
映画「オーヴァーロード」あらすじ
引用元:オーヴァーロード | 5月10日(金)全国ロードショーより
1944年6月、ヨーロッパを圧政するドイツを駆逐するため、連合国遠征軍によるノルマンディー上陸作戦が開始された直後、第101空挺師団は、ある重要な密命を帯びていた。
彼らの任務はドイツ占領下のフランス・シエルブランという村に降り、連合軍の通信を妨害している教会の電波塔を破壊することにあったのだ。
だが戦闘機は敵兵からの激しい攻撃をくらい、兵士たちは敵の領土へと散り散りに落下していった—。地上に降り立った師団のひとり、エド・ボイス二等兵(ジョヴァン・アデポ)と、作戦の指揮をとるフォード伍長(ワイアット・ラッセル)たちは森でクロエ(マティルド・オリヴィエ)という名の女性と遭遇する。
彼女は、ナチスの科学者が“研究”と称し、村の住民たちを教会に送り込んでいるのだ、と言う。
タイムリミットまで、残された時間はわずかしかない。
教会の内側から塔を破壊するため、ナチスの目をそらし、フォードとボイス、そしてクロエは基地へと進入する。
しかし、そこで彼らの前に立ちはだかったのは、今まで見たこともない敵だった。
映画「オーヴァーロード」スタッフ&キャスト
キャスト |
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原題 | Overload |
監督 | ジュリアス・エイヴァリー |
脚本 | ビリー・レイ マーク・L・スミス |
製作 | J・J・エイブラムス リンジー・ウェバー |
製作総指揮 | ジョー・バーン ジョン・コーエン コリー・ベネット・ルイス |
撮影 | ローリー・ローズ ファビアン・ワグナー |
音楽 | ジェド・カーゼル |
製作会社 | バッド・ロボット・プロダクションズ(Bad Robot Productions) |
上映時間 | 110分 |
コピーライト | © 2019 Paramount Pictures Corporation. All Rights Reserved. |
映画「オーヴァーロード」とノルマンディー上陸作戦
ノルマンディー上陸作戦は第二次世界大戦中の1944年6月6日にドイツ占領下の北西ヨーロッパで実際に行われた侵攻作戦。
フランスのノルマンディーからパリ解放までを狙った作戦名をオーヴァーロード作戦といいます。
映画のタイトルである「オーヴァーロード」は実在した作戦名からつけられた名前になります。
映画「オーヴァーロード」では、1944年6月6日の前夜に遂行された連合軍の第101空挺師団(アメリカ軍)の歴史を改変して映画化した娯楽SFホラー作品です。
映画「オーヴァーロード」感想・レビュー
戦争映画の様相を呈している作品なのでとにかく迫力満載の映画です。
上空からノルマンディー(フランス北西部)に降下するシーンから始まりますが、そこからすでにサバイバルは始まります。
戦争映画の迫力はもちろん、戦争の悲惨さ、ナチスドイツとの駆引き、ナチスドイツの秘密の研究、第101空挺師団が出会うナチスの秘密兵器たち、映画の最初から最後まで飽きさせることなくテンポのいい流れで楽しめます。
緊張させっぱなしかと思えば、笑わせてくれるシーンなど緩急のつけ方がうまいので肩の力をときどき抜きつつ楽しんで欲しい。
ポップコーンとドリンクを用意して楽しめる娯楽作品です。
戦争娯楽映画とホラー映画
「ナチスドイツ」と「ナチスゾンビ」を絡めた脚本はなかなか面白い演出だったと思います。
映画は戦争の歴史を改変している娯楽映画なので、歴史に関する難しい知識がなくても頭を空っぽにして楽しめる作品でした。
戦争映画というとモノトーンで暗いイメージですが、映画「オーヴァーロード」はカラーを活かした明るい作りをしているので娯楽映画として作られています。
ホラー映画と言えば「グロい」、「怖い」、というキーワードが浮かびますが、ベースは戦争映画なのでホラー要素などは後半に少し出る程度です。
むしろ、ホラー要素は控えめな気がしました。
映画としては登場するキャラクターたちは彼ら1人1人に見せ場がちゃんと用意されています。
キャラも際立っていて楽しめるし、笑える要素もあって楽しめます。
本格的なホラー映画のようにずっとビクビクしながら肩に力を入れ続けて観る必要もありません。
力を抜いてリラックして観てれば、笑えるシーンもたくさんあります。
特に若手俳優がすごくいい味を出していて魅力的な作品になっているのでこれらの今後の成長が楽しみです。
映画「オーヴァーロード」の魅力的な俳優陣
第101空挺師団 新人兵士のエド・ボイス(ジョヴァン・アデポ)
本映画の主人公。
みんなからはボイスと呼ばれています。
新人兵士で害虫も殺せないような青年です。
よくこれで戦場に来たなと、思うところもありますが、そこは映画です。
あまり気にしないこと。
上映時間110分の間に彼は多くのことを経験して成長していく過程を楽しんで欲しい。
- Jovan Adepo(ジョヴァン・アデポ)
- 1988 年 イギリス生まれ
- デンゼル・ワシントン監督・共演「フェンス(2016)」で長編映画デビュー
第101空挺師団 手段を選ばないフォード伍長(ワイアット・ラッセル)
現場の地上作戦を仕切るフォード伍長。
作戦遂行のためには手段を選ばない、冷徹な男。
一見すると冷たい男のように見えるが、その実仲間の安否を気にかけており、熱いハートの持ち主。
おそらくこの映画の中で1番のイケメンです。
その正義感でナチスをどんどん蹴散らして欲しい。
- Wyatt Russell(ワイアット・ラッセル)
- 生年月日 1986年7月10日
- 出身地 アメリカ合衆国
- 元プロ・ホッケー選手から俳優に転身
極悪非道のナチスのワフナー(ピル・アスベック)
ドイツ側の士官であり、今回敵対する中心人物。
非人道的な行動や、マッドサイエンティストなところが魅力的なヴィラン要素満載。
第101空挺師団の面々を絶望的に追い詰めてくれます。
- Pilou Adbaek(ピル・アスベック)
- 生年月日 1982年3月2日
- 出身地 デンマーク
- 主な映画出演作品
- GHOST IN THE SHELL(ハリウッド版・2017)/バトー 役
村娘クロエ(マティルド・オリヴィエ)
ボイスたちが現地で出会った村人であり、ヒロイン的なポジション。
男前な美人で、何かと勇ましく強いところがある。
彼女が走り回り、銃器を使い戦うシーンも見せ場の1つである(予告編の一コマ)。
小さな弟がいるが、この弟が可愛くてところどころ場面を和ませてくれる。
- Mathilde Ollivier(マティルド・オリヴィエ)
- 1995年 フランス生まれ
- 2016年、パトリック・パース監督(Patrick Pearse)の「The Misfortunes of François Jane」で映画デビュー
まとめ
SFホラー映画かと思えば、戦争映画の要素がしっかりしていて緊張感たっぷりだし、笑わせてくれるところもあって安心して最後まで見れる娯楽作品でした。
ホラー映画が苦手な人や、グロい映像が苦手な人も極度に苦手でなければ十分見れるレベルの入門者向けのホラー映画だと私は思います。
ただ、怖さを感じる感覚は個人差があるので予告編を見てみたり、実際に観た人に相談してから視聴してはどうでしょうか。
ナチスドイツの第二次世界大戦中に人体実験をしていたという話は有名な話ですし、あながち間違いでもないところが興味をそそる演出でした。
様々な要素がバラエティーに富んで構成された映画「オーヴァーロード」は、第三者視点で観ていられるので心の中で応援したりしながら楽しめると思います。
以上、『映画「オーヴァーロード」SFホラー&第二次世界大戦&ナチスドイツ』でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
映画ライター宮川(@miyakawa2449)でした。
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