映画「X-MEN: フューチャー&パスト」はブライアン・シンガー監督が戻ってきたX-MENです。
ブライアン・シンガー監督が担当したX-MENの初期3部作、「X-MEN」「X-MEN2」はキャラクター1人1人がしっかり際立っていて、ストーリー展開もわかりやすいかったです。
そのブライアン・シンガー監督が再び、「X-MEN: フューチャー&パスト」のメガホンをとってくれたのでシンガーファンとしては非常にうれしい限りでした。
映画の冒頭は2023年の近未来からスタートします。
いきなりクライマックスでX-MENの面々は窮地に追い込まれています。
ミュータントを自動追尾するバイオ・ロボットのセンチネルの攻撃が1体だけでも強力な上、センチネルの数が増えだしていく。
X-MENの面々も協力し合い、センチネルの目を欺く戦術を繰り出していくが時間を追うごとに戦況は悪化していく。
センチネルはミスティークのDNAを取り込み、状態変化の技術を取り込んでいるためミュータントの攻撃を無効化する術を持っている。
センチネル3体の前にX-MENたちは為す術もなく1人また1人と倒されていく。
そのような苦しい戦いの中で、他人の精神を過去に送り込むことができるX-MEN キティ・プライド(シャドウキャット)の能力が戦況の変化の一翼を担うことになる。
このキティ・ブライドの能力は今作「X-MEN: フューチャー&パスト」最大の伏線であり、非常にスリリングなオープニングを飾ってくれます。
映画「X-MEN: フューチャー&パスト(2014)」は新章の2作目ですが、この物語はX-MENユニバースの時間軸を大きく揺さぶる作品となります。
前回作「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」の紹介記事はこちら
次回作「X-MEN:アポカリプス」の紹介記事はこちら
映画「X-MEN:フューチャー&パスト」予告編(100秒)
20世紀フォックス映画公式チャンネルより
映画「X-MEN: フューチャー&パスト」あらすじ
引用元: X-MEN:フューチャー&パスト | DHD, Blu-ray, DVD | 20th Century Fox JP
2023年、バイオメカニカル・ロボット「センチネル」によって地球は壊滅へと向かっていた。
プロフェッサーXは宿敵のマグニートーと手を組み、1973年にウルヴァリンの「魂」を送り込み危機の根源を絶とうとする。50年前の自分の肉体に宿り「センチネル・プログラム」の開発を阻止しようとするウルヴァリン。
しかしその間も、2023年では暴走するセンチネルの過酷な攻撃で、地球滅亡へのカウントダウンが進んでいた。2023年と1973年。
2つの時代が同時進行する激しいバトルは、想像を絶する結末へと向かう——。
原題 | X-Men: Days of Future Past |
---|---|
監督 | BBryan Singer(ブライアン・シンガー) |
脚本 | Simon Kinberg(サイモン・キンバーグ) |
製作 | Lauren Shuler Donner(ローレン・シュラー・ドナー) Bryan Singer(ブライアン・シンガー) Simon Kinberg(サイモン・キンバーグ) Hutch Parker(ハッチ・パーカー) |
製作総指揮 | Stan Lee(スタン・リー) Todd Hallowell(トッド・ハロウェル) Josh McLaglen(ジョシュ・マクラグレン) |
出演 | ヒュー・ジャックマン ジェームズ・マカヴォイ マイケル・ファスベンダー ジェニファー・ローレンス ハル・ベリー アンナ・パキン エレン・ペイジ ニコラス・ホルト ピーター・ディンクレイジ イアン・マッケラン パトリック・スチュワート |
製作会社 | Twentieth Century Fox Film Corporation MARVEL Entertainment, LLC |
配給 | Twentieth Century Fox Film Corporation |
公開 | 2014年 |
上映時間 | 131分 149分(ローグ・エディション) |
コピーライト | ™ and © 2014 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved. © Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved. |
映画「X-MEN: フューチャー&パスト」の見どころ
ミュータントだけを攻撃するために本来作られていたミュータントハンターロボットのセンチネルは、2023年においてはミュータントだけではなく、ミュータントに協力する人間も攻撃の対象としていた。
センチネルはミュータント、ミスティークの変身遺伝子などを取り込みあらゆるミュータントの攻撃に適応できるスーパーロボットに進化している。
どれだけ戦いに明け暮れても、センチネル軍団を止めることができないため、センチネルロボット計画のきっかけとなった1973年にウルヴァリン(以下、ローガン)をタイムスリップさせ、50年前の戦いの始まりを食い止めることが今回の目的である。
戦いの始まりとは、1973年当時センチネルを開発したトラスク・インダストリーズの社長ボリバー・トラスクをミスティークが殺害したことがきっかけだった。
ローガンを1973年に送り込み、ミスティークを止めて、トラスト博士の殺害を阻止すれば、センチネル計画は止まるはずだった。
ローガンと1973年のチャールズとエリック
タイムスリップと言っても精神だけを過去に送り、過去の時代の本人の肉体に精神を宿らせる方式を取っています。ローガンは不老不死の身体であり、1973年も今の姿と変わらず存在していました。
前作「X-MEN:ファースト・ジェネレーション(2011)」では脊髄損傷となり歩けなくなたったチャールズ。
チャールズは「エグゼビア・スクール(後の、恵まれし子らの学園)」を閉鎖し、ハンクと静かに暮らしていたが、多くを失ったことで生きる目標を失っていた。
エリックは重大犯罪を犯した罪で世界一厳重な牢獄に閉じ込められていた。
ミスティークを止めにいく前にローガンは解決しなくてはいけない課題が山積していた。
ミスティークを止めることができるのは明らかにチャールズとエリックの2人。
いくつかの課題をクリアし、無事2人に出会うローガン。
若いチャールズとエリックを説得し、ミスティークを止めるためにローガンが彼らを辛抱強く導いていく姿がみていて微笑ましい。
■マイケル・ファスベンダーの主演作品の紹介記事
次回作への伏線として織り込まれた、クイックシルバー
世界一厳重な牢獄からエリックを救出させるためにローガンが助けを求めたミュータントがクイックシルバー。
クイックシルバーのミュータント能力は音速で移動ができ、超高速で思考できる。
今作ではエリック救出作戦だけに関わるミュータントですが、金属を操るミュータントについて興味深い発言がありファン心理をくすぐります。
クイックシルバーとエリックの関係性が気になりますが、秘密が明かされるのは次回作「X-MEN: アポカリプス(2016)」。
アベンジャーズのクイックシルバーは俳優アーロン・テイラー=ジョンソンが演じていました。「X-MEN:フューチャー&パスト(2014)」のクイックシルバーはエヴァン・ピーターズが演じています。現在で「X-MENシリーズ」はアベンジャーズ のMCUとは関わりない作品です。
別の物語のクイックシルバーとして考えてください。
生きている時代も違います。
ミスティークの暗殺を阻止するが、事態はより悪化していく
根は優しいレイブンことミスティークが非常に危険なミュータントになっている。
前作「X-MEN: ファースト・ジェネレーション(2011)」の終わりに、ミスティークは兄妹同然に育ったプロフェッサーX / チャールズの元を離れ、マグニートー/エリックに付いていく道を選びました。
チャールズ、エリックがトラスク博士殺害の現場となるパリの調印式会場に訪れ、ミスティークによる暗殺を阻止することは成功した。
しかし、エリックの暴走によりミュータントが人類の脅威であることは全世界の人々に知れ渡ることとなった。
X-MENの未来は風前の灯火(ともしび)
映画「「X-MEN: フューチャー&パスト」のクライマックスは、予想だにしない展開でした。
エリックの暴走により、アメリカ大統領はセンチネル計画の推進を決定し、ミュータントの立場は過去最悪の状態へ。
さらにエリックはアメリカ大統領と閣僚を襲撃し、人類とミュータントの関係性の悪化に追い討ちをかける。
未来のX-MENの元には何百、何千という数のセンチネル軍団が迫ってくる。
しかも、タイムスリップ中のローガンを放置することはできず、X-MENたちは防戦に徹することとなる。
1973年、チャールズもローガンも戦闘不能に陥り、エリックがアメリカ大統領と閣僚たちにとどめを刺せばX-MENの未来は救えないことが一目瞭然の大ピンチへ!
まとめ「チャールズとローガンの物語だった」
X-MENユニバースとして、たいへん魅力的な作品でした。
未来の2023年から過去の1973年にローガンを送り、過去を変え未来を救う物語。
結果的には希望的な未来が訪れたとだけ書いておきましょう。
そして、ローガンは50年後の2023年で目覚めるわけですが、そこでは初期3部作の流れでいくとありえない新しい未来が待っていました(これには旧作ファンの私としては思わず涙してしまいました)。
未来に居る初期3部作のX-MENたちと、現在進行シリーズの新章X-MENがクロスオーバーしたX-MENユニバースの世界でした。
物語の主軸はミスティークを止めて、未来を救うお話でしたが、根底にはチャールズとローガンの絆を描いた作品でもありました。
初期3部作ではローガンを常に見守り導いてくれたチャールズ。
多くを語らずとも常にローガンのそばにいてヒントを与えていました。
チャールズはヒントを与えても、答えは必ずローガンが自ら見つけるように導いていたのです。
1973年のチャールズはまだまだ若く多くの問題を抱え悩んでいました。
その若きチャールズの悩みを未来からきたローガンが聞き、ヒントを与えて導いてくいく。
決して誘導をしたり、指図をしたりはしなかった。
ローガンは未来のチャールズが自分にしてくれたことを、そのまま若いチャールズにしていたのです。
まさに2つのX-MENがクロスオーバーする理想的なX-MENユニバースの一つの形でした。
次回作の「X-MEN:アポカリプス」は初期作X-MENシリーズで登場した若き日のストーム、スコット、ジーンたちが登場し、6月21日公開の最終章「X-MEN:ダークフェニックス」に繋がります。
楽しみですね、「X-MEN:ダークフェニックス」。
以上、『映画「X-MEN: フューチャー&パスト(2014)」ダークフェニックスに向けて、総復習・まとめ(根底にはチャールズとローガンの絆が描かれていた)』でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
映画ライター宮川(@miyakawa2449)でした。
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