1作目でロシアマフィアへの復讐を果たし、2作目でイタリアマフィアに家を壊され、騙されて、最後には、コンチネンタルホテルの掟を破り、世界中の殺し屋に命を狙われて映画が終わりました。
今回の3作目は2作目のストーリーの延長上にあり、世界中の殺し屋から狙われるところから物語がスタートします。
映画のお話の中での時間の流れは1作目から合わせてもわずか1週間以内の物語になります。
奥さんがなくなった数日後、ロシア系マフィアの息子に亡き妻から届けられた心の支えの犬を殺され、愛車を盗まれる。
ジョン・ウィックは復讐のためにロシア系マフィアを壊滅させる。
映画『ジョン・ウィック:チャプター2(2017年)』
ロシアマフィアを壊滅させた数日後に、かつて“血の誓印”を交わしたイタリア系マフィアのサンティーノ・ダントニオの依頼を受けて殺しを行う。
しかし、サンティーノ・ダントニオの裏切りによりニューヨーク中の殺し屋に命を狙われることになり、サンティーノ・ダントニオを含むイタリア系マフィアをも壊滅に追い込む。
逃げたサンティーノ・ダントニオをコンチネンタルホテル内で殺害。
ストーリーの主軸は『コンチネンタルホテルの掟に反き、ホテル内で殺人を起こしたことで追放処分にされ1400万ドルの賞金首になった、ジョン・ウィックが逃亡者になる』というモノ。
ただし、前作のストーリーでも描かれた『主席連合の1人を殺した罪』も問われるため彼の逃げ先は基本ありません。
地の果てまで追われる身になりました。
シーズンを追うごとに、主人公であるジョン・ウィック(キアヌ・リーブス)を取り巻く環境は過酷になり、殺される人間の数も増えてきました。
派手さも、殺しも想像を超えるような形になっているので飽きがこない作りになっていたと思います。
映画『ジョン・ウィック:パラベラム』予告編映像
「ジョン・ウィック:パラベラム」予告【10.4公開】
YouTube: ジョン・ウィック公式チャンネルより
映画『ジョン・ウィック:パラベラム』あらすじ
引用元 : STORY | 映画『ジョン・ウィック:パラベラム』オフィシャルサイト
裏社会の聖域:コンチネンタルホテルでの不殺の掟を破った伝説の殺し屋、ジョン・ウィック。
全てを奪ったマフィアへの壮絶な復讐の先に待っていたのは、裏社会の秩序を絶対とする組織の粛清だった。
1,400万ドルの賞金首となった男に襲いくる、膨大な数の刺客たち。
満身創痍となったジョンは、生き残りをかけて、かつて“血の誓印”を交わした女、ソフィアに協力を求めモロッコへ飛ぶ。
しかし最強の暗殺集団を従えた組織は、追及の手をコンチネンタルホテルまで伸ばして、ジョンを追い詰める。
果たしてジョンは窮地を脱出し、再び自由を手にすることができるのか!?
映画『ジョン・ウィック:パラベラム』作品情報
原題 | John Wick: Chapter 3 – Parabellum |
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監督 | チャド・スタエルスキ |
脚本 | テレク・コルスタッド シェイ・ハッテン クリス・コリンズ マーク・エイブラムス |
原案 | テレク・コルスタッド |
製作 | ベイジル・イヴァニク エリカ・リー |
キャスト | ジョン・ウィック(キアヌ・リーヴス) ウィンストン(イアン・マクシェーン) ゼロ(マーク・ダカスコス) バワリー・キング(ローレンス・フィッシュバーン) 裁定人(エイジア・ケイト・ディロン) ソフィア(ハル・ベリー) シャロン(ランス・レディック) ディレクター( アンジェリカ・ヒューストン) |
製作会社 | Summit Entertainment Thunder Road Films |
配給 | 米国 ライオンズゲート 日本 ポニーキャニオン |
公開日 | 米国 2019年5月17日 日本 2019年10月4日 |
上映時間 | 131分 |
R指定 | 15歳未満視聴禁止 |
著作権 | John Wick: Chapter 3 – Parabellum © 2019. Artwork & Supplementary Materials ®, TM © 2019 Summit Entertainment, LLC. All Right Reserved. |
映画『ジョン・ウィック:パラベラム』を楽しむために知っておくべき伏線(復習)
映画『ジョン・ウィック』シリーズはナンバリングの作品であり、前作の伏線や知識を知っておかないと理解できないことが多々あります。
3作目である映画『ジョン・ウィック:パラベラム(原題: John Wick: Chapter 3 – Parabellum)』を見る前には1作目、2作目の鑑賞は必須だと思われます。
映画『ジョン・ウィック』シリーズで重要とされている前提知識を下記にまとめました。
ジョン・ウィックについて知っておくべき伏線
- コードネーム:ババヤガ(闇の男)
- 職業 : 殺し屋を始末する殺し屋
- ファッション : 弾丸を通さない特殊繊維の殺し屋専用スーツ。着弾すると骨折する程度に痛いが我慢している。
- 殺しの技 : 接近戦に長けており打撃、関節技といった体術はもちろん、銃撃戦のプロでもある。鉛筆1本で3人を瞬殺したと言う伝説もある
- 愛犬 : 愛犬の1代目は亡き妻の忘れ形見だったが、ロシアマフィアに殺されてしまう。
2代目は飼い始めたばかりだが、復讐を終えた途端に逃亡者に。名前をつける気がないのか・暇がないのか、犬の名前はまだつけていない。
世界観を作り出している知っておくべき組織体系
コンチネンタルホテル
ニューヨーク、ローマなど世界中にネットワークがある殺し屋御用達のホテル。
殺し屋たちに銃器から医者まで様々なサービスを提供している。
コンチネンタルホテル内は絶対の中立地帯であり、ここでの殺しは掟で禁止されている。
ニューヨークのコンチネンタルホテルはウィンストン(イアン・マクシェーン)が支配人を務めている。
主席連合
世界の犯罪組織グループのボスから選び出された12人で構成される組織。
主席連合の目的は裏社会の秩序を保つために掟の徹底に目を光らせている。
コンチネンタルホテルも主席連合の傘下に束ねられている。
地下組織
ニューヨークを拠点とした地下組織で元凄腕の殺し屋キング(ローレンス・フィッシュバーン)が一代で築いた組織。
主席連合とは距離をおいて、独自に活動をしている。
町中にホームレスを装った配下を置き、伝書鳩を使った情報伝達をしている。
絶対的な裏社会の掟
コンチネンタルホテルの中での殺し・争いは厳禁
ジョン・ウィックは前回の映画『ジョン・ウィック:チャプター2』の最後にコンチネンタルホテルの中で、支配人の制止も聞かず、仇であるサンティーノ・ダントニオを銃殺。
ジョン・ウィックは掟を破ったために、コンチネンタルホテルから追放処分を受け、1400万ドルの賞金首となった。
今作の映画『ジョン・ウィック:パラベラム』は追放処分を受けた直後から物語が始まります。
『血の誓印』は絶対厳守
血の押印を交わした契約。
契約者は『血の誓印』の持ち主の願いを1つだけ叶える義務が発生する。
この義務を違反した場合は追放処分となり、命を狙われることとなる。
ジョン・ウィックは映画「ジョン・ウィック:チャプター2」で『血の誓印』の持ち主であるサンティーノ・ダントニオの依頼を一度断り、その粛清として住む家を破壊された。
映画『ジョン・ウィック:パラベラム』感想・レビュー
今作品を一言で表現するなら『殺人のフルコース』と言った感じでした。
1作目も2作目も主に銃やカンフーを主体として殺人を行っていましたが、今作はこれまでのシリーズに輪をかけて様々な道具、様々な場面で戦いが繰り広げられていきます。
追手の殺し屋たちと戦うシーンも5回や6回ではありません。
131分という限られた時間の中で殺しのシーンとメインストーリーを巧みに組み入れ、物語の伏線を回収し、次回作への布石を打っていく映画の作り方には関心させられました。
『観客を楽しませる方法』をちゃんと理解しているんだなと。
初めから終わりまで息をつかせない展開なので、ポップコーンでも食べながら観ていれば気が付いたら終わっている作品です。
難しいことを考えなくてもいいので楽しめる映画でしょう。
映画『ジョン・ウィック:パラベラム』もちろん面白いですが、キアヌ・リーブスのアクションをみんなどう思ってますか?
私はキアヌ・リーブスという俳優が好きです。
それこそ「スピード」や「マトリックス」シリーズは今でも通用する作品ですし、なんども観ています。
「ジョン・ウィック」でキアヌ・リーブスがスタントを使わずに撮影に望んでいるという評判も聞いているので、素直に「キアヌ・リーブスは凄い」と思います。
ただ、そのキアヌ・リーブスのアクションが1作目から観ていていつも思うのですが、残念なんです。
時折見せる、素人臭い動きにみなさんも気づいていませんか?
私だけではないと思います。
動きのキレが突然なくなるときなど。
それでもこれだけ『ジョン・ウィック』シリーズが愛されているのには理由があるのでしょう。
今回はこれまでと比較してもだいぶ動きにキレが生まれていてジョン・ウィックがより、かっこよくなっていたと思います。
カンフーアクション、ガンアクション、そのほか新しい○○アクションが目白押しなので楽しみにしてください。
映画『ジョン・ウィック:パラベラム』キャスト
ジョン・ウィック(キアヌ・リーヴス)
伝説の殺し屋 ジョン・ウィック。
奥さんが亡くなり、喪に服す暇も、愛犬に名前をつける暇もなく世界中の殺し屋に命を狙われる。
ある意味『ダイ・ハード =なかなか死なない男(ジョン違いのジョン・マクレーン)』。
奥さんの思い出を何よりも大切にし、犬を可愛がり、優しい側面を見せるが、一度火がつくと犯罪組織の1つや2つを数日で壊滅に追い込む男。
- Keanu Reeves (キアヌ・リーヴス)
- 生年月日 1964年9月2日
- 出生地 レバノン、ベイルート
- 国籍 カナダ
- 主な映画出演作品
- John Wick: Chapter Two(ジョン・ウィック:チャプター2・2017) / 主演 ジョン・ウィック 役
- John Wick(ジョン・ウィック・2014)/ 主演 ジョン・ウィック 役
- The Matrix Revolutions(マトリックス レボリューションズ・2003) / 主演 トーマス・アンダーソン / ネオ 役
- The Matrix Reloaded(マトリックス リローデッド・2003)/ 主演 トーマス・アンダーソン / ネオ 役
- The Matrix(マトリックス・1999) / 主演 トーマス・アンダーソン / ネオ 役
- Speed(スピード・1994) / 主演 ジャック役
ウィンストン(イアン・マクシェーン)
ニューヨーク・コンチネンタルホテルの支配人 ウィンストン。
掟を何よりも重んじており、30年以上主席連合のためにつとめてきた。
ジョン・ウィックには目をかけており友人のように接してくれていたが、コンチネンタルホテル内での不殺の掟をジョン・ウィックが犯したことで彼に1400万ドルの賞金首をかけ追放処分にした。
- Ian McShane(イアン・マクシェーン)
- 生年月日 1942年9月29
- 出生地 イングランド・ブラックバーン
- 国籍 イギリス
- 主な映画出演作品
- John Wick: Chapter Two(ジョン・ウィック:チャプター2・2017) / ウィンストン 役
- John Wick(ジョン・ウィック・2014)/ ウィンストン 役
- Pirates of the Caribbean: On Stranger Tides(パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉・2011) / 黒ひげ 役
シャロン(ランス・レディック)
シャロンはコンチネンタルホテルのコンシェルジュ。
犬好き。
ジョン・ウィックが訪れると尊敬の念をこめて好意的に接してくれる。
存在感はあるが、これまで出番はコンシェルジュとしてだけだったが、予告編では銃を構えてジョン・ウィックの隣に立つ姿が見える。
- Lance Reddick(ランス・レディック)
- 生年月日 1962年12月31日
- 出生地 メリーランド州ボルチモア
- 国籍 アメリカ合衆国
- 主な映画出演作品
- John Wick: Chapter Two(ジョン・ウィック:チャプター2・2017) / シャロン役
- John Wick(ジョン・ウィック・2014)/ シャロン 役
裁定人(エイジア・ケイト・ディロン)
主席連合の掟が破られたとき粛清するために訪れる裁定人。
1人1人掟に背いた人物の前に現れる。
ジョン・ウィックに手を貸した者たちは1人残らず彼女の粛清を受けることに。
- Asia Kate Dillon(エイジア・ケイト・ディロン)
- 生年月日 1984年11月15日
- 出身 アメリカ/ニューヨーク州
ゼロ(マーク・ダカスコス)
裁定人の依頼を受ける殺し屋 ゼロ。
普段は鮨屋を開いている。
カンフーの達人であり、個人的にはジョン・ウィックの大ファンだと自称している。
裁定人の命によりジョン・ウィックの命を狙う。
- Mark Dacascos(マーク・ダカスコス)
- 生年月日 1964年2月26日
- 出生地 ハワイ州ホノルル
- 国籍 アメリカ合衆国
- 主な映画出演作品
- Crying Freeman(クライング フリーマン・1995) / 主演 クライング・フリーマン 役
- その他
- 母親は日本人とアイルランド系アメリカン人の混血。父親もスペイン、中国、フィリピン系の混血。
東洋人の血が流れており、エチゾチックな風貌が特徴。 - 両親がカンフーの師範であり、その影響で幼い頃からカンフーに慣れ親しんでいる。
- 母親は日本人とアイルランド系アメリカン人の混血。父親もスペイン、中国、フィリピン系の混血。
ソフィア(ハル・ベリー)
元殺し屋でかつて、”血の誓印”を使ってジョン・ウィックに力を借りたソフィア。
- Halle Berry(ハル・ベリー)
- 生年月日 1966年8月14日
- 出生地 アメリカ合衆国 オハイオ州クリーブランド
- Kingsman: The Golden Circle(キングスマン: ゴールデン・サークル・2017) / ジンジャー
- X-Men: Days of Future Past(X-MEN: フューチャー&パスト・2014) / オロロ・マンロー(ストーム) 役
- X-Men: The Last Stand(X-MEN: ファイナル ディシジョン・2006) / オロロ・マンロー(ストーム) 役
- X2(X-MEN2・2003) / オロロ・マンロー(ストーム) 役
- 007 Die Another Day(007 ダイ・アナザー・デイ・2002) / ジンクス 役
- X-Men(X-メン・2000) / オロロ・マンロー(ストーム) 役
まとめ
シリーズ3作目は2作目の出来事を引っ張ってきている作品なので、2作目は必ず直前に鑑賞することをお勧めします。
『ジョン・ウィック』を演じるキアヌ・リーブスは、人柄がよいと話題でSNSでも人気者です。
『ジョン・ウィック』はまさに今のキアヌ・リーブスの最高の当たり役だと思います。
ジョン・ウィックはハンサムで、亡くなった奥さんを愛していて、思い出を大切にしている。
奥さんの思い出と、殺された犬のためにマフィを壊滅させる男。
5年前に殺し屋を引退していても、最強は変わっていなかった。
人間のもっとも醜い執着や執念深さといったモノを持っている『ジョン・ウィック』ですが、キアヌ・リーブスが演じるとなぜかスマートに見えてくる。
むしろ、ロマンチックに見えてしまう。
そういったジョン・ウィックの魅力が溢れる映画だったと思います。
しかし、3作目のラスト、4作目に繋がる伏線となる事柄が描かれますが、次回の『ジョン・ウィック』もそのスマートさを残してくれるのでしょうか?
以上、「映画『ジョン・ウィック:パラベラム』感想・レビュー(もちろん面白いですが、キアヌ・リーブスのアクションをみんなどう思ってますか?)」でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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