こんにちは映画ファン宮川(@miyakawa2449)です。
中島哲也監督の最新作「来る」を観てから、「告白(2010)」を観て、次に「渇き。(2014)」を観ました(2018年12月19日に書き始めたブログ記事です)。
暴力、エロス、薬物、犯罪、など人間の負の感情をどこまでも掘り下げた映画が、「渇き。」でした。
一言でいうとバイオレンス・サイコパススリラーというジャンルになります。
観る人を本当に選ぶ映画です。
賛否両論あって、バイオレンスやサイコパススリラーが大好きな人には評判高いと思いますが、そうでない人には評価が低い映画です。
仕方ないと思います、人の感情のドロっとしたところや、怒りを「これでもか!」というぐらい掘り下げた映画ですから。
同じ中島哲也監督の映画「告白」もサイコスリラーですが、この映画「渇き。」と比べれば、「告白」がすごく可愛らしく感じるぐらいの映画です。
個人的にはこの映画「渇き。」も好きな作品でした。
中島哲也監督が撮ってなかったら観なかったかもしれませんが、役所広司さん、小松菜奈さん、妻夫木聡さん、オダギリジョーさんなど好きな俳優さんが比較的たくさんいたので最後まで観れました。
それでは映画「渇き。」を紹介。
中島哲也監督の最新作「来る」の紹介はこちら
映画「渇き。」YouTube予告編
映画「渇き。」あらすじ
引用元: ギャガ株式会社(GAGA Corporation)/渇き。
容姿端麗な優等生の娘・加奈子(小松菜奈)が部屋に全てを残したまま失踪した。
元・妻の依頼でその行方を追うことを請け負った元夫・藤島昭和(役所広司)。
家族が破綻した原因が自分の性格や行動であることには一切目もくれず、自分の“家族”像を取り戻すことだけを夢想し、なりふり構わず娘の行方を調査する。
過去と現在の娘の交友関係や行動をたどりながらやがて、今まで知らなかった娘・加奈子の輪郭が徐々に浮かび上がっていく。
果たして藤島は娘を見つけ出し、あの頃夢見た“幸せな家族”を取り戻すことができるのだろうか?
監督 | 中島哲也 |
脚本 | 中島哲也 門間宣裕 唯野未歩子 |
原作 | 深町秋生「果てしなき渇き」 |
製作 | 依田巽 鈴木ゆたか |
出演 | 役所広司 小松菜奈 妻夫木聡 清水尋也 二階堂ふみ 橋本愛 國村隼 黒沢あすか 青木崇高 オダギリジョー 中谷美紀 |
製作会社 | (c)2014 「渇き。」製作委員会 |
配給 | GAGA |
公開 | 2014年 |
上映時間 | 118分 |
年齢制限 | R-15指定(15歳未満禁止) |
映画「渇き。」の感想
劇場で観ていたら感想もまた変わったのかもしれませんが、Netflixで軽く観た限りでは最高にロックで不器用なオヤジを演じる、役所広司に惚れました。
ただ、頭より、感情と行動が先にでる危険なオヤジです。
いじめやエロスや、麻薬、策略、暴力、血などが出て来る映画です。
とにかく「ヤバイ」映画です。
バイオレンス、サイコパススリラーが好きな人向けの作品です。
危険で社会道徳的にはみ出した、ズレている人間しか出てこない。
本当にサイコパスの集まりです。
とにかく真っ当な精神状態のキャラクターがほとんどいません。
人間の内側の怖さを描き切った映画だと思います。
登場人物が大勢いるので、1回観ただけでは人物相関は理解できないと思いますが、それでいいと思います。
この映画は理解しようする作品ではなく、人間たちの怒りや悲しみといった感情のぶつかり合いを表現した作品です。
なので、理解するよりは、感じて欲しい作品です。
より詳しく理解しようとしたら原作本を読んだ方が早いかもしれません。
中島哲也監督でないとこの映画は作れなかったでしょうね。
ただ、怒りや、悲しみ、憎しみといった人間のダークサイドを観たくない人は絶対に観ないでください。
後悔すると思いますから。
映画「渇き。」をキャストで振り返る
藤島昭和(ふじしまあきかず)/役所広司
本作の主人公。かつては係長を経験したこともある大宮署の刑事だったが、現在は警備員をしている藤島昭和(役所広司)。
パワハラ、セクハラ、恐喝、恫喝全てを兼ね備えたある意味、すごい昭和(しょうわ)の親父って感じです。
名前からして、「昭和」ですからね。
- 俳優 役所広司
- 生年月日 1956年1月1日
- 出生地 長崎県
- 主な映画出演作品
- 孤狼の血(2018)/主演 大上章吾 役
- 三度目の殺人(2017)/三隅高司 役
- オー・ルーシー(2017)/小森・トム 役
役所広司がいい人の役をしているオー・ルーシー
桐子/黒沢あすか
藤島の元、妻(黒沢あすか)。
妻の浮気が元で離婚していたが、娘の加奈子が行方不明になり、娘の捜索を藤島に依頼する。
- 俳優 黒沢あすか
- 生年月日 1971年12月22日
- 出身地 神奈川県
- 主な映画出演作品
- 冷たい熱帯魚(2010)/村田愛子 役
- 嫌われ松子の一生(2006)/沢村めぐみ 役/中島哲也 監督
- 六月の蛇(2002)/主演 辰巳りん子 役/第13回東京スポーツ映画大賞 – 主演女優賞
加奈子/小松菜奈
高校3年生。昭和と桐子の娘 加奈子(小松菜奈)。
成績優秀の優等生だが、行方不明に。
藤島が加奈子を捜索していく過程の中で、誰も知らない娘の人物像が見え隠れしてくる。
- 俳優 小松菜奈(こまつなな)
- 生年月日 1996年2月16日
- 出身地 東京都
- 主な映画出演作品
- さよならくちびる(2019年初夏公開予定)/主演 レオ 役
- 来る(2018)/比嘉真琴 役
- 恋は雨上がりのように(2018)/主演 橘あきら 役
小松菜奈が出演している映画「来る」(中島哲也監督)
ボク/清水尋也
加奈子の中学生時代の同級生ボク(清水尋也)。
元野球部員のいじめられっ子だったが、加奈子によって助けられた過去がある。本編中、ボク視点の物語が差し込まれる。
- 俳優 清水尋也
- 生年月日 1999年6月9日
- 出身地 東京
- 主な映画出演作品
- 3D彼女 リアルガール(2018)/高梨ミツヤ 役
- ちはやふる -結び-(2018)/須藤暁人 役
- ソロモンの偽証 前篇・事件 / 後篇・裁判(2015年3月7日/4月11日)/大出俊次 役
浅井刑事/妻夫木聡
大宮署の浅井刑事(妻夫木聡)。
公安部出身で藤島の刑事時代の後輩。
いつもニコニコしており軽そうに見えるが、藤島を常に監視しているが手を出すわけではない。
時折見せる鋭い視線が何を考えているか分からない。
刑事課の中ではリーダー的存在。
- 俳優 妻夫木聡(つまぶきさとし)
- 生年月日 1980年12月13日
- 出身地 福岡県
- 主な映画出演作品
- 来る(2018)/田原秀樹 役
- 妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII(2018)/平田庄太 役
- 家族はつらいよ2(2017)/平田庄太 役
- 怒り(2016年)/藤田優馬 役
妻夫木聡出演の映画「来る」(中島哲也監督)
愛川刑事/オダギリジョー
妻と娘の3人ぐらしの愛川刑事(オダギリジョー)。
見た目は藤島や浅井よりも、ずっとスマートでやり手の刑事に見える。
- オダギリジョー
- 生年月日 1976年2月16日
- 出身地 岡山県津山市
- 主な映画出演作品
- 蘭心大劇院(英題:Saturday Ficiton)(2019年完成予定)/中国、日本、ドイツ共同制作
- 宵闇真珠(英題:The White Girl)(2018年12月公開予定、キノフィルムズ)/阪元 役
- ルームロンダリング(2018)/雷土悟郎 役
- FOUJITA(2015)/藤田嗣治 役/第30回高崎映画祭・最優秀主演男優賞・第8回TAMA映画賞・最優秀男優賞
オダギリジョー出演の「ルームロンダリング」」
最後に
この映画はとにかく、バイオレンス、サイコパススリラーが大好きな人向けの映画です。
私は嫌いではないけど、死ぬほど好きではないので2回繰り返して観てちょっとお腹がいっぱいになりました。
役所広司が演じる藤井と娘の加奈子はとにかくいい芝居しています。
キャスト紹介しませんでしたが、國村隼、中谷美紀も最高の芝居を見せてくれています。
もちろん、他の俳優たちも最高です。
登場人物が大勢いるので勢いで観て、感じて欲しい映画です。
理屈で観ようとしたら頭が追いつかないと思います。
ドロドロした人間模様を観たいと思ったらおすすめです。
人間の本性を観ることができます。
以上、『映画「渇き。(2014)」中島哲也監督、主演:役所広司・出演:小松菜奈』でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
映画ファン宮川(@miyakawa2449)でした。
面白かったら、いいね、シェア、ブログへのリンクもお願いします。
映画「渇き。」Blu-ray・DVD情報
Amazon | 渇き。 プレミアム・エディション(2枚組+サントラCD付)[数量限定] [Blu-ray] | 映画
コメント
[…] NEW ARTICLE 映画「渇き。(2014)」中島哲也監督、主演:役所広司・出演:小松菜奈 […]