昨年公開された『永遠の門 ゴッホの見た未来』が日本でも今年11月8日から劇場公開が随時始まりました。
私の地元金沢もようやく公開。
皆様の地元でも随時公開されていくはずなので、詳しくは配給元GAGAの公式サイトをご確認ください。
ココをクリック→映画『永遠の門 ゴッホの見た未来』公式サイト
フィンセント・ファン・ゴッホを演じた、主演のウィレム・デフォーは昨年の第75回ヴェネツィア国際映画祭で男優賞を受賞し、第76回ゴールデングローブ賞の主演男優賞 (ドラマ部門)にノミネートされました。
ウィレム・デフォーはもともと存在感のある俳優で好きな人でしたが、真に迫る演技を魅せられて今回ますます好きになりました。
映画『永遠の門 ゴッホの見た未来』予告編
まず予告編を観ていただきたい。
ゴッホの画家として苦しんだ時代、それでも自分の才能を信じ描き続けるゴッホ。
絵でした見たことがない、ゴッホだが演じたウィレム・デフォーがゴッホのイメージにそっくり。
彼の役作りの完璧さだけでも映画を見る価値がある。
美術革命を起こそうと呼びかけるゴッホの友人ゴーギャン(オスカー・アイザック)、「兄さんは偉大な画家だよ」と勇気付け兄の才能を疑わない弟テオ・ファン・ゴッホ(ルパート・フレンド)、「なぜこの仕事を?」と問いかける神父(マッツ・ミケルセン)、「美しい世界を残すんだ」「描かずにいられない」と思い苦悩し続けるフィンセント・ファン・ゴッホ。
それぞれに登場人つの目を通して解釈される『フィンセント・ファン・ゴッホ』。
その解釈の答えは映画の中にあります。
映画の本質を忠実に再現しつつ、大事なことはうまく隠した期待をいい形でくすぐるいい予告編だと思いました。
映画『永遠の門 ゴッホの見た未来』ストーリー
引用元:ストーリー/映画『永遠の門 ゴッホの見た未来』公式サイト
画家としてパリでは全く評価されていないフィンセント・ファン・ゴッホ(ウィレム・デフォー)。
彼は、会ったばかりのゴーギャン(オスカー・アイザック)の「南へ行け」というひと言で、南フランスのアルルへやって来る「まだ見ぬ絵を描くために、新しい光を見つけたい」というゴッホの願いは、この地で春を迎えた時に叶えられた。
行きつけのカフェのオーナーであるジヌー夫人(エマニュエル・セニエ)に頼んで、“黄色い家”を紹介してもらったゴッホは、ゴーギャンの到来を待ちわびる。
広大な畑をひたすら歩き、丘に登って太陽に近づき、画材を取り出すゴッホ。
竹の枝で作ったペンの先から、たちまちゴッホだけの線が生まれていく。
どこまでも続く風景に絶対的な美を見出したゴッホは、「永遠が見えるのは僕だけなんだろうか」と自身の胸に問いかける。
風になびく麦の穂や沈みゆく太陽を見つめるゴッホの瞳は、不思議な輝きを放っていた。ある時、地元の人々とトラブルになったゴッホは、強制的に病院へ入れられる。
・・・以下省略
映画『永遠の門 ゴッホの見た未来』
フィンセント・ファン・ゴッホ(ウィレム・デフォー)
- Willem Dafoe(ウィレム・デフォー)
- 生年月日 1955年7月22日
- 出身地 アメリカ・ウィスコンシン
- 主な映画出演作品
- Aquaman(アクアマン・2018) / バルコ 役
- At Eternity’s Gate(永遠の門 ゴッホの見た未来・2018) / 主演 フィンセント・ファン・ゴッホ 役 / ヴェネツィア国際映画祭男優賞受賞 / アカデミー賞主演男優賞ノミネート / ゴールデングローブ賞主演男優賞 (ドラマ部門)ノミネート
- The Florida Project(フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法・2017) / ボビー・ヒックス 役 / アカデミー賞助演男優賞ノミネート / ゴールデングローブ賞助演男優賞ノミネート / 全米映画批評家協会賞助演男優賞受賞 その他多数
- John Wick(ジョン・ウィック・2014) / マーカス 役
▼ウィレム・デフォーが出演している映画『アクアマン』の紹介記事
テオ・ファン・ゴッホ(ルパート・フレンド)
- Rupert Friend(ルパート・フレンド)
- 生年月日 1981年10月1日
- 出身地 イギリス・イングランド オックスフォードシャー
- 主な映画出演作品
- At Eternity’s Gate(永遠の門 ゴッホの見た未来・2018) / テオ・ファン・ゴッホ 役
- A Simple Favor(シンプル・フェイバー・2018) / デニス・ナイロン 役
- The Death of Stalin(スターリンの葬送狂騒曲・2017) / ワシーリー・スターリン 役
聖職者(マッツ・ミケルセン)
- Mads Mikkelsen(マッツ・ミケルセン)
- 生年月日 1965年11月22日
- 出身地 デンマーク・コペンハーゲン
- 主な映画出演作品
- At Eternity’s Gate(永遠の門 ゴッホの見た未来・2018) / 聖職者(神父)
- Rogue One: A Star Wars Story(ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー・2016) / ゲイレン・アーソ 役
- Doctor Strange(ドクター・ストレンジ・2016) / カエシリウス 役
- Jagten(偽りなき者・2012) / 主演 ルーカス 役 / カンヌ国際映画祭 男優賞受賞
- Casino Royale(007 カジノ・ロワイヤル・2006) / ル・シッフル 役
▼マッツ・ミケルセンが出演している映画『007 カジノ・ロワイヤル』の紹介記事
ポール・ゴーギャン(オスカー・アイザック)
- Oscar Isaac(オスカー・アイザック)
- 生年月日 1979年3月9日
- 出身地 グアテマラ・グアテマラシティ
- 主な映画出演作品
- Star Wars: The Rise Of Skywalker(EP9 スカイウォーカーの夜明け・2019) / ポー・ダメロン 役
- At Eternity’s Gate(永遠の門 ゴッホの見た未来・2018) / ポール・ゴーギャン 役
- Star Wars: The Last Jedi(EP8 最後のジェダイ・2017)/ ポー・ダメロン 役
- X-Men: Apocalypse(X-MEN: アポカリプス・2016) / スーパービラン エン・サバ・ヌール / アポカリプス 役
- Star Wars:The Force Awakens(EP7 フォースの覚醒・2015) / ポー・ダメロン 役
- Inside Llewyn Davis(インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌・2013) / 主演 ルーウィン・デイヴィス / ゴールデングローブ賞 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門)ノミネート・全米映画批評家協会賞主演男優賞受賞・インディペンデント・スピリット賞主演男優賞ノミネート その他多数
▼オスカー・アイザックが出演している映画『スター・ウォーズ EP9 スカイウォーカーの夜明け』の紹介記事
まとめ・感想
映画全体を通して、映像と音声、音楽、芝居、俳優の表情全てが『美しい』という形容詞がぴったりくる作品でした。
ゴッホが見た美しい自然が大きなスクリーンで贅沢に見ることがいくつもできたことも大変よかったです。
2018年に公開された映画。
日本にようやく入ってきた作品ですが、もっと早く出会いたかったと感じさせる作品でした、
フィンセント・ファン・ゴッホは画家として生きている間には評価を受けなかったばかりか、他人に理解されなかった人間で多くの点で苦悩していた。
そのゴッホの人生哲学と画家としての哲学を『美しい』作品として表現されている映画。
『不憫』だとか、『可哀想』だとかの言葉で片付けると安っぽくなってしまう。
フィンセント・ファン・ゴッホを演じたウィレム・デフォー、兄の才能を最後まで信じ続けた弟を演じたルパート・フレンドの演技がとにかく凄い。
実際の兄弟のように感じ、そして、兄弟愛の1つの理想の姿がそこにはあった。
決して裕福ではない弟が兄の画家活動をずっと支え続ける。
自分の才能は画家しかないと考えると兄、そして、兄の才能をずっと疑わなかった弟。
しかし、周囲には理解されなかった。
それでもこの兄弟は他人を恨み、妬むことは最後までなかった。
そのまっすぐな正直さに心を打たれる、そんな作品でした。
以上、「映画『永遠の門 ゴッホの見た未来』神に与えられた才能を疑わなかった美しき兄弟の愛の形」でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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