映画『バイオハザード(原題:Resident Evil)』 は、2002年公開のアメリカ・イギリス・ドイツの合作映画。
とてもメジャーな作品なのでご存知な方も多いと思います。
この映画『バイオハザード』は日本のゲームメーカーCAPCOMの人気ビデオゲームシリーズ『バイオハザード』を原案とした、サバイバル・バイオレンスホラー映画です。
主人公のアリスを演じた ミラ・ジョヴォヴィッチの出世作でもあり、映画シリーズは全てで6作まで作られています。
『バイオハザード』は映画シリーズの記念すべき第1作目に当たります。
久しぶりに鑑賞しました。
18年前の映画ですが、今でも十分楽しめる作品でした。
バイオハザードシリーズは私個人でもお気に入りの作品ですが、特に1作目の『バイオハザード』 と2作目の『バイオハザードII アポカリプス』がシリーズ中で一番好きです。
理由は『密室』『サバイバル』『バイオレンス』『ホラー』が密接に絡み合って、ゲームの『バイオハザードっぽさ』が残っているからです。
映画『バイオハザード』予告編とあらすじ
引用元:YouTubeムービーより『バイオハザード (字幕版)』
巨大企業アンブレラ社が地中深くに作り上げた秘密研究所ハイブ。
ここで開発中のウィルスが何者かの手によって空気中に漏洩した。メインコンピューターは汚染が地上に拡大するのを防ぐために研究所を封鎖。
これによってすべての所員の生命が失われた。
アンブレラ社は特殊部隊を派遣するが、ハイブに進入した彼らを待っていたのは、ウィルスがもたらした戦慄すべき光景だった・・・!
(原作 – Resident Evil) 2002 Constantin Film Produktion GmbH. All Rights Reserved.
映画『バイオハザード』基本情報
- 原題:Resident Evil
- 邦題:バイオハザード
- 公開年:2002年
- ジャンル:バイオレンス・サバイバル・ホラー
- 監督・脚本 ポール・W・S・アンダーソン
- 『 エイリアンVSプレデター(2004年)』監督・脚本・原案
- 『バイオハザードII アポカリプス(2004年)』脚本・製作
- 『バイオハザードIII(2007年)』脚本・製作
- バイオハザードのアリス役 ミラ・ジョヴォヴィッチと結婚(2009年より)
- 『バイオハザードIV アフターライフ(2010年)』監督・脚本・製作
- 『バイオハザードV リトリビューション(2012年)』監督・脚本・製作
- 『バイオハザード: ザ・ファイナル(2016年)』監督・脚本・製作
- 『モンスターハンター(2020年)』監督・脚本・製作
- 原案 CAPCOM ビデオゲーム「バイオハザード」
- 製作
- ポール・W・S・アンダーソン
- ジェレミー・ボルト
- ベルント・アイヒンガー
- サミュエル・ハディダ
- 製作総指揮
- ヴィクター・ハディダ
- ダニエル・クレツキー
- ロバート・クルツァー
- 岡本吉起
- 出演者
- アリス・アバーナシー/ミラ・ジョヴォヴィッチ
- マット・アディソン/エリック・メビウス
- スペンサー・パークス/ジェームズ・ピュアフォイ
- レイン・オカンポ/ミシェル・ロドリゲス
- チャド・カプラ/マーティン・クルーズ
- 音楽
- マリリン・マンソン
- マルコ・ベルトラミ
- 撮影 デヴィッド・ジョンソン
- 編集 アレクサンダー・バーナー
- 公開
- アメリカ合衆国 2002年3月15日
- 日本 2002年8月31日
- 上映時間 100分
- レイティング PG-12(12歳未満保護者同伴推奨)
- 著作権 (C) 2002 CONSTANTIN FILM PRODUCTION GMBH / NEW LEGACY FILM LTD.
映画『バイオハザード』の世界観を知るための5つの用語
『バイオハザード』自体は有名な作品でですが、『ホラー』である点で観る人を選ぶ作品です。
『バイオハザード』の世界観を知っていただくためにいくつかの専門用語を事前に解説しておきます。
「『バイオハザード』を知り尽くしているよ」、という方は世界観を飛ばして、『感想・レビュー』からお読みください。
なお、映画『バイオハザード』とビデオゲーム『バイオハザード』では世界観を構成する「アンブレラ社」「ラクーンシティ」「ウイルス」などは共通ですが、基本別物の作品として考えるべきでしょう。
アンブレラ社
映画の冒頭で説明が入るが、「アンブレラ社は21世紀初頭、全米ナンバーワンの巨大複合企業」と紹介されます。
そして、「90%の家庭でアンブレラ社の製品が使われ、表向きにはコンピューター・テクノロジー、医療・健康関連の会社」と続けて紹介され、社会的に信頼され、影響力の大きい優良企業であることがわかる。
しかし、裏では「同社が社員にも極秘で行っていた研究は軍事技術開発・遺伝子実験・細菌兵器であった」とされています。
赤と白の傘のマークがシンボルのアンブレラ社はゲームバイオハザードでも登場します。
ラクーンシティ
映画『バイオハザード』ではラクーンシティの地下にアンブレラ社の研究施設『ハイブ』がある、という設定です。
この辺りの設定はゲームと同じです。
ゲーム『バイオハザード2』では、ラクーンシティの地下に実際にアンブレラ社の地下研究施設と、地下研究施設をカモフラージュするための下水処理場までもが存在します。
ハイブ
アンブレラ社の遺伝子実験・細菌兵器の地下研究施設がハイブです。
映画の舞台のほとんどがハイブの中で繰り広げられています。
映画の冒頭、T-ウイルスが撒き散らされて、ハイブ内でバイオハザードが発生します。
施設内の職員はT-ウイルスに感染し、ゾンビ化するのです。
レッドクイーン
ハイブを管理しているアンブレラ社の人工知能をレッドクイーンといいます。
ハイブ内で発生したバイオハザードを施設外に出さないために、レッドクイーンが独自解釈でとった行動によって、アンブレラ社の特殊部隊から機能停止を迫られます。
しかし、レッドクイーンは少女のホログラムの姿で彼らの前に現れて、「私が機能停止になったら大変なことが起きるわ」と人間たちに警告します。
T-ウィルス
地下研究施設『ハイブ』内部でばらまかれたTウィルス。
T-ウイルスに感染した職員たちがゾンビ化していました。
T-ウイルスは非常に強力な感染力を持ち、空気感染・汚染水などによる経口感染・血液感染など、あらゆる経路で拡散します。
感染してから発症するまでの時間は個人差があるが、体力が低下しているほど発症速度は早いとされています。
映画『バイオハザード』感想・レビュー
2002年の映画ですから、18年前の映画となりますが、完成度も高いし、CGも悪くないです。
丁寧に練られた、脚本、洋館、ハイブ、クリーチャー、トラップなど観ていて気持ちいいぐらいです。
脚本の流れやCGやセットも不自然さは全くありません。
物語や登場人物もメリハリがはっきりついていて観ていても分かりやすいです。
物語の流れはおおよそ、次の通りです。
- 突然の混乱
- 記憶喪失と部隊突入
- 謎の地下施設ハイブ潜入
- チームの半壊
- 人工知能レッドクイーンによる危機
- サバイバル
- 記憶の取り戻しと自身への疑念
- 裏切り
- 人工知能レッドクイーン再び
- ハイブ脱出と安堵
- ラクーンシティの混乱再び
- 2作目への期待を膨らませてのエンディング
こうやって要素を抜き出して並べてみると、100分という比較的短い上映時間の中にたくさん詰め込まれています。
しかし、観終わったあとは「ごちゃごちゃしていた」という印象は皆無でした。
生還するまでに駆け抜けた100分という感じで、観終わった後の達成感の方が強い作品です。
1つ1つのシーンにしっかり起承転結があり、その「結」が次のシナリオの「起」に繋がっていて観ていても飽きることがありません。
続きが気になって推理小説を読み続けるような感じです。
次の展開が気になって仕方がないのです。
例えば、「2.記憶喪失と部隊突入」ではとある洋館で記憶喪失状態で意識を取り戻したアリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)の元に特殊部隊が突入してくる。
彼らは状況を説明して、状況を受け入れたアリスは「3.謎の地下施設ハイブ潜入」に一緒にいきます。
潜入先のハイブを調査中にトラップにかかり特殊部隊の数名が死亡「4.チームの半壊」になり、トラップの先には「5.人工知能レッドクイーン」が現れ、レッドクイーンはある提案をします。
息をつかせぬ展開で観ていてもあきることがありません。
それぞれのシナオリの「結」が無理なく、次のシナリオの「起」に繋がっている脚本だからこそリアリティを感じるし、次の展開が気になります。
SFのフィクションであり、作り物であることはみんなわかってるが、リアリティが勝るからこそこの手の映画は面白い。
昔見た人も観直してみると面白いでしょうし、未見の方にも是非、観て欲しい作品です。
映画『バイオハザード』をキャストで振り返る
アリス・アバーナシー/ミラ・ジョヴォヴィッチ
洋館の中で記憶喪失で目覚める。
そこへアンブレラ社特殊部隊が突入し、アリスに報告を求めるが記憶を喪失しており、アリスは答えることができない。
アンブレラ社特殊部隊の説明によれば、地下研究施設ハイブに入るための入り口となっている洋館の警備をしていたことになる。
アンブレラ社特殊部隊と共に地下研究施設ハイブに潜入するが、記憶喪失ながらも身体が体術を覚えており、危険な状況に陥ったときの体術は超人なみである。
- Milica Jovović(ミラ・ジョヴォヴィッチ)
- 生年月日 1975年12月17日
- 出生地 ソビエト連邦
ウクライナ・ソビエト社会主義共和国・キエフ - 国籍 アメリカ合衆国
- 配偶者 ポール・W・S・アンダーソン(バイオハザードの監督)
- 主な映画出演作品
- Resident Evil: The Final Chapter(バイオハザード: ザ・ファイナル/2016) / 主演 アリス・アバーナシー(アリシア・マーカス ) 役
- Resident Evil: Retribution(バイオハザードV リトリビューション/2012)/ 主演 アリス・アバーナシー 役
- Resident Evil: Afterlife(バイオハザードIV アフターライフ/2010)/ 主演 アリス・アバーナシー 役
- Resident Evil: Extinction(バイオハザードIII/2007)/ 主演 アリス・アバーナシー 役
- Resident Evil: Apocalypse(バイオハザードII アポカリプス /2004)/ 主演 アリス・アバーナシー 役
- Resident Evil(バイオハザード/2002)/ 主演 アリス・アバーナシー 役
- Joan of Arc(ジャンヌ・ダルク/1999)/ 主演 ジャンヌ・ダルク役
- The Fifth Element(フィフス・エレメント/1997)/ リールー 役
マット・アディソン/エリック・メビウス
アリスが目覚めたとき、洋館の中にいた自称警察官。
アンブレラ社特殊部隊に連れられて、アリスと共に地下研究施設ハイブに潜入していくことになる。
- Eric Mabius(エリック・メビウス)
- 生年月日 1971年4月22日
- 出生地 アメリカ合衆国 ペンシルベニア州
- 主な映画出演作品
- Resident Evil(バイオハザード/2002)/ マット・アディソン 役
スペンサー・パークス/ジェームズ・ピュアフォイ
通称「スペンス」。
アリスと共に洋館の警備をおこなっていたアンブレラ社の特殊工作員。
彼も記憶喪失状態でハイブに向かう列車の中で発見される。
- James Purefoy(ジェームズ・ピュアフォイ)
- 生年月日 1964年6月3日
- 出身地 イングランド・サマセット州
- 主な映画出演作品
- Resident Evil(バイオハザード/2002)/ スペンサー・パークス 役
レイン・オカンポ/ミシェル・ロドリゲス
アンブレラ社特殊部隊隊員の女性隊員。
非常に気が強く、態度がでかいが、いくつもの死戦をアリスとともに潜り抜けることで友情が芽生える。
- Michelle Rodriguez(ミシェル・ロドリゲス)
- 生年月日 1978年7月12日
- 出身地 アメリカ合衆国 テキサス州
- 主な映画出演作品
- Alita: Battle Angel(アリータ: バトル・エンジェル/ 2018) / ゲルダ 役
- The Fate of the Furious(ワイルド・スピード ICE BREAK/2017) / レティシア・”レティ”・オーティス 役
- Furious 7(ワイルド・スピード SKY MISSION / 2015) / レティシア・”レティ”・オーティス 役
- Fast & Furious 6(ワイルド・スピード EURO MISSION / 2013) / レティシア・”レティ”・オーティス 役
- Resident Evil: Retribution(バイオハザードV リトリビューション/2012)/ レイン・オカンポ 役
- Fast & Furious(ワイルド・スピード MAX / 2009 ) / レティシア・”レティ”・オーティス 役
- Resident Evil(バイオハザード/2002)/ レイン・オカンポ 役
チャド・カプラ/マーティン・クルーズ
アンブレラ社特殊部隊隊員でコンピュータのプロ。
終盤、アリスたちと離れ離れとなるが、アリスたちがピンチ(いつもピンチだが)のときにいい感じに登場する。
- Martin Crewes(マーティン・クルーズ)
- 生年 1968年
- 出身 イングランド・ロンドン
- 主な映画出演作品
- Resident Evil(バイオハザード/2002)/ チャド・カプラ 役
- 備考 映画「バイオハザード」の撮影前に、ビデオゲームの「バイオハザード」のプレイ経験がないことを認めている。
最後に
映画『バイオハザード(2002)』は2作目にあたる、『バイオハザードII アポカリプス(2004)』と2つで完結します。
今作の『バイオハザード(2002)』でアリスは無事、ハイブから脱出します。
しかし、脱出後あきらかにアンブレラ社の特殊部隊が登場し、アリスたちを拘束します。
そして、アリスは次はアンブレラ社の息のかかるラクーンシティ病院の一室で目を覚まします。
あたりを見回し、呼び掛けますが人の姿がありません。
そして、病院の外に出ると、そこは変わり果てたラクーンシティの姿が。
映画は次回作への期待を煽って幕を閉じます。
次回作『バイオハザードII アポカリプス(2004)』では、ビデオゲームの『バイオハザード』にも登場したジル・バレンタインが登場します。
映画『バイオハザード(2002)』、『バイオハザードII アポカリプス(2004)』は2つで1つだと思っています。
非常に楽しい、サバイバル・バイオレンス映画になっているので多くの人が楽しめると思います。
以上、「映画『バイオハザード(2002)』感想・レビュー(大人気ゲームを原作としたハリウッド映画)」でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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