私の地元、金沢市にある小さな港町、大野を舞台とした映画「しあわせのかおり」。
日本アカデミー女優の中谷美紀さんが主演をされた心温まるヒューマンドラマです。
舞台となる中華料理の「小上海飯店」は、「大野港食堂」として実在するお店です。
中国出身の料理人 王(藤竜也)と料理を習う弟子となる貴子(中谷美紀)のドラマがもちろんメインですが、作中で映る中華料理の数々も見せ場の1つです。
この映画を観ていると、つい中華料理店に行きたくなる、そんな映画でもあります。
映画「しあわせのかおり(2008)」予告編動画
映画「しあわせのかおり(2008)」あらすじ
夫が亡くなりシングルマザーになった貴子(中谷美紀)は幼い娘と金沢に帰り、慣れない営業の仕事に明け暮れていた。
北陸の金沢の小さな港町で中華料理店「小上海飯店」を営む王(ワン・藤竜也)の元に、営業で貴子は訪れる。
営業嫌いの王に断られてもめげずに通っていた貴子は、いつしか仕事を忘れてお店の常連客に。
そんなある日、王が厨房で倒れてしまい入院する。
体に麻痺が残った王は医者からは厨房に立つのは諦めるように言われる。
王が店を閉じようとするが、そこへ弟子入り希望で訪れる貴子。
中国出身の年老いた料理人と、人生の夢と希望をかけたシングルマザーの心のふれあいを描くヒューマンドラマ。
監督 | 三原光尋 |
脚本 | 三原光尋 |
製作総指揮 | 白石統一郎 三好順作 |
出演者 | 中谷美紀 藤竜也 田中圭 甲本雅裕 平泉成 八千草薫 |
音楽 | 安川午朗 |
製作会社 |
『しあわせのかおり』製作委員会 |
配給 | 東映 |
公開 | 2008年 |
上映時間 | 124分 |
著作権 | ©2008『しあわせのかおり』製作委員会 |
映画「しあわせのかおり(2008)」解説
11年前に公開された映画。
ご覧になった方も大勢いらっしゃるのでは。
生活に活路を見出せないシングルマザーの貴子(中谷美紀)が人との新しい出会いを通じて、不器用でも必死に前に進もうとするヒューマンドラマ。
その貴子の頑張りに心動かされた中国出身の老料理人の王(藤竜也)が貴子を見守り、料理人として、そして、人間として彼女を支えるお話。
素人の貴子が中華料理を始めるだけでもハードルが高い。
そして、若い女性の弟子を取ったことで色眼鏡で観られる王。
麻痺した体で大きくて重い中華鍋を扱えなくなった王の元に、人生の恩師からまさかの晴れ舞台での中華フルコースの依頼を受けることに。
真面目に料理と向き合おうとすればするほど、空回りしてしまう貴子。
体に麻痺が残る料理人 王と素人料理人貴子の二人三脚の先にあるのは、料理が生み出すしあわせの形。
元気と優しさが欲しい時に観るといい映画だと思います。
映画「しあわせのかおり(2008)」キャストで振り返る
山下貴子:中谷美紀
シングルマザーで幼い娘と2人ぐらし。
金沢へ引っ越してきて、新しい仕事についてまもない。
営業の仕事で訪ねていたが、「小上海飯店」の常連客になっていく。
- 中谷美紀
- 生年月日 1976年1月12日
- 出生地 東京都
- 主な映画出演作品
- 利休にたずねよ(2013年) / 千利休の後妻・宗恩(そうおん) 役 / 第37回日本アカデミー賞 優秀助演女優賞
- ゼロの焦点(2009年) / 室田佐知子 役 / 第33回日本アカデミー賞 優秀助演女優賞・第14回日本インターネット映画大賞 助演女優賞
- 嫌われ松子の一生(2006年)/ 主演 川尻松子 役 / 第30回 日本アカデミー賞 最優秀主演女優賞・第31回報知映画賞 主演女優賞・第80回キネマ旬報ベスト・テン 主演女優賞 その他多数
- 電車男(2004年) / ヒロイン エルメス 役
王慶国:藤竜也
中国出身の料理人 王さん。
地元でもファンが多い中華料理店。
デパートへの出店営業で訪ねてきた貴子さんに警戒している。
- 藤竜也
- 生年月日 1941年8月27日
- 出生地 中華民国・北京
- 出身地 神奈川県横浜市
- 国籍 日本
- 活動期間 1962年より
- 主な映画出演作品
- 空母いぶき(2019年) / 第5護衛隊群群司令 湧井継治 役
- 海猿 -ウミザル-(2004年) /源太郎 役
- 塀の中の懲りない面々(1987年)/ 主演 安部直也 役
高橋明:田中圭
「小上海飯店」に野菜を納品する農家の三代目。
中華料理を学ぶ貴子の姿に感銘を受けて応援する側に回る。
- 田中圭
- 生年月日 1984年7月10日
- 出生地 東京都
- 主な映画出演作品
- 記憶にございません!(2019年9月13日公開予定)/ 大関平太郎 役
- 劇場版 おっさんずラブ 〜LOVE or DEAD〜 (2019年8月23日公開))/ 主演・春田創一 役
- スマホを落としただけなのに(2018年)/ 富田誠 役
永田百合子:八千草薫
王さんの恩人。
何十年という付き合いであり、王さんを慕っている。
病気で麻痺が残る体になった王さんの元に、大切なイベントの会席料理を依頼しにくる。
- 八千草薫
- 生年月日 1931年1月6日
- 出身地 大阪府
- 活動期間 1947年より
- 主な映画出演作品
- ゆずり葉の頃(2015年)/ 主演 小河市子 役
- くじけないで(2013年)/ 主演 柴田トヨ 役
- 舟を編む(2013年)/ 松本千恵役
- 男はつらいよ 寅次郎夢枕(1972年)/ マドンナ役
映画「しあわせのかおり(2008)」感想とまとめ
地元の町が舞台なので観ていて嬉しいです。
知っている町並みが並んでいたり、舞台となる「大野港食堂(映画の中では小上海飯店)」も美味しいラーメンやチャーハンを出してくれるお店なので映画ではこうやって撮っていたのか!と、観ていて楽しいです。
肝心の映画作品としては、貴子(中谷美紀)が過去の思い出を元に本当にやりたいことを見つけて、ひた走る姿を観ていて応援したくなる、そんな映画です。
自分に置き換えてもいいし、誰か頑張っている友人に置き換えてもいいですが、とにかく「本当にやりたいこと」を見つけることって難しいし、大変なことだと思います。
挫折することもあれば、迷うこともあります。
それでもひた走る貴子の姿は勇気を分けてくれます。
ほんと、いい映画だと思いますので、「元気が欲しい」「勇気が欲しい」「夢を頑張りたい」とおもったときに観るといいと思います。
以上、『映画「しあわせのかおり(2008)」感想・レビュー(忘れていた夢を思い出し、奮闘するシングルマザーのしあわせの物語)』」でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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