映画「少年は残酷な弓を射る(2011)」出演エズラ・ミラー最恐のサイコスリラー

映画「少年は残酷な弓を射る」 サイコパス
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こんにちは映画ファン宮川(@miyakawa2449)です。

私が好きな映画「ビューティフル・デイ(原題:You Were Never Really Here)」の監督リン・ラムジーの、もう一つの有名な作品「少年は残酷な弓を射る(原題:We Need to Talk About Kevin)」を観る機会ができました。

これは観る人を選びます。

例えば、幽霊やゾンビが苦手な人がホラー映画を楽しめないように、サイコパス(精神病質)が出てくる映画は観る人を選びます。

この映画は時間軸が3つあり、母親エヴァを中心とした現在と過去をいききしながら物語が進行していくオムニバス風のサイコスリラーになっています。

  1. ある事件の直後:ある事件が発生した直後のエヴァ視点の物語
  2. 過去パート:充実したキャリア、旦那との出会い、結婚、出産を通じて徐々に現代に向かいつつ、ケヴィンのサイコパスに悩まされる。そして、ある事件当日へと時間が繋がっていきます。
  3. ある事件後の現代:仕事も何もかも全てを失っているエヴァが新しい仕事をみつけて、徐々に回復していくパート。

サイコパスな少年が母親だけを苦しめ続けます。
しかも、父親と妹はその事実には気づかない。
とても恐ろしい映画です。
彼の真意に気づくことができれば、なぜサイコパスに彼はなったのか納得はできなくとも、理解はできるかもしれません(ブログの一番最後に簡単なネタバレ要素として簡単に紹介しました)。

物語のほとんどは彼が母親エヴァを苦しめるシーンで描かれるため、精神的に弱い方は観ない方がいいかもです。

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映画「少年は残酷な弓を射る」スタッフ・キャストその他

タイトル 少年は残酷な弓を射る
原題 We Need to Talk About Kevin
監督 Lynne Ramsay(リン・ラムジー)
脚本 Lynne Ramsay(リン・ラムジー)
Rory Stewart Kinnear(ローリー・ステュアート・キニア)
原作 Lionel Shriver(ライオネル・シュライヴァー)
原作「少年は残酷な弓を射る(We Need to Talk About Kevin (2003))」
出演者 Tilda Swinton(ティルダ・スウィントン)
John C. Reilly(ジョン・C・ライリー)
Ezra Miller(エズラ・ミラー)
Rock Duer(ロック・デュアー)
音楽 Jonny Greenwood(ジョニー・グリーンウッド)
イギリスのロックバンド、Radiohead(レディオヘッド)のメンバー
その他担当映画『ファントム・スレッド』『ノルウェイの森』
製作会社 BBC Films
UK Film Council
配給 日本 KlockWorx Co.ltd
公開 イギリス 2011年10月21日
アメリカ合衆国 2011年12月9日
日本 2012年6月30日
上映時間 112分
製作国 イギリス
言語 英語
コピーライト ©UK Film Council / BBC / Independent Film Productions 2010

映画「少年は残酷な弓を射る」感想

残念ながら原作を読んでいないので、映画を読んだ感想だけ、公開します。

少年ケヴィンが最狂にサイコパスで、物心がついた幼いころからその性質を母親にしか見せない。

父親には常に笑顔で接し、いい息子を演じていながら、母親にはまともに口を聞こうとしない。

18歳になる直前までその本性を見せなかったケヴィン。

マジで怖かった。

どれほど母親を憎んでいるんだと思った。

実は違う真意があったんだとあとでわかりました。

この「違う真意」に気がつかないと怖い、後味があまり良くない映画として終わるだけになります。

自分にも年頃の長男がいて、手を焼いていますが、映画「少年は残酷な弓を射る」のケヴィンを観て改めてうちの子はまっすぐに育っているなと感じました。
自分の子どもの多少の欠点も愛おしくみえてくる。

ケヴィンの最後の行動は父への怒りと、父が起こした行動の元となった妹への当てつけ?、そして、社会への暴走なのだろうか?

アメリカの少年法は日本とはまた違うルールがあるようなので罪を問われないことはなさそうですが。

母親の心中は映画を見る前と、後では印象がガラッと変わる作品です。

怖さがあるので一度観るとしばらく観直す勇気はわきませんが、落ち着いたらまた観直したいと思う作品でした。

映画「少年は残酷な弓を射る」キャストから振り返る

エヴァ(母親・本ストーリーの主人公)

映画「少年は残酷な弓を射る」より ティルダ・スウィントンが演じる母親のエヴァ

映画「少年は残酷な弓を射る」より
ティルダ・スウィントンが演じる母親のエヴァ
©UK Film Council / BBC / Independent Film Productions 2010

映画「少年は残酷な弓を射る」の主人公のエヴァ(ティルダ・スウィントン)。

現代の彼女は不遇の生活を送っているが、過去の彼女はキャリアがあり、結婚もして幸せだった。
何が起きて、なぜ今の不幸な彼女になったのか?

その理由が徐々に紐解かれます。

愛情とはなんなのか?不幸とはなんなのか?ティルダ・スウィントンが問いかけます。

  • Tilda Swinton(ティルダ・スウィントン)
  • 生年月日 1960年11月5日
  • 出生地 イングランド・ロンドン
  • 国籍 イギリス
  • 主な映画出演作品
    • Doctor Strange(ドクター・ストレンジ・2016)/エンシェント・ワン 役
    • The Grand Budapest Hotel(グランド・ブダペスト・ホテル・2014)/マダム・D 役
    • Michael Clayton(フィクサー・2007)/カレン・クラウダー 役/アカデミー助演女優賞 受賞・英国アカデミー賞 助演女優賞 受賞
    • The Chronicles of Narnia:The Lion, the Witch and the Wardrobe(ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女・2005)/白の女王 役

フランクリン(父親)

映画「少年は残酷な弓を射る」より ジョン・C・ライラーが演じる父親フランクリン

映画「少年は残酷な弓を射る」より
ジョン・C・ライラーが演じる父親フランクリン
©UK Film Council / BBC / Independent Film Productions 2010

平均的なアメリカのお父さんのフランクリン(ジョン・C・ライリー)。
彼は子どもたちも妻も愛しており、家庭を一番大切に考えている。
家族のために新しい家を用意し、引越しを決めます。

  • John C. Reilly(ジョン・C・ライリー)
  • 生年月日 1965年5月24日
  • 出生地 アメリカ合衆国 イリノイ州シカゴ
  • 主な映画出演作品
    • Ralph Breaks the Internet: Wreck-It Ralph 2(シュガー・ラッシュ: オンライン2・2018)/レック・イット・ラルフ 役
    • Kong: Skull Island(キングコング: 髑髏島の巨神・2017)/ハンク・マーロウ 役
    • Guardians of the Galaxy(ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー・2014)/ローマン・デイ 役
    • Wreck-It Ralph (シュガー・ラッシュ・2012)/レック・イット・ラルフ 役

ケヴィン(息子)

映画「少年は残酷な弓を射る」より エズラ・ミラーが演じる息子ケヴィン

映画「少年は残酷な弓を射る」より
エズラ・ミラーが演じる息子ケヴィン
©UK Film Council / BBC / Independent Film Productions 2010

エズラ・ミラーはケヴィンのティーンエイジャー時代(特に十代の前半から中盤)を演じます。
常に母親を苦しめる態度をとりますが、その理由は映画のクライマックスで理解できるかもしれません。

  • Ezra Miller(エズラ・ミラー)
  • 本名 Ezra Matthew Miller
  • 生年月日 1992年9月30日
  • 出生地 アメリカ合衆国 ニュージャージー州バーゲン郡ワイコフ
  • 主な映画出演作品
    • Fantastic Beasts: The Crimes of Grindelwald(ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生・2018)/クリーデンス・ベアボーン役
    • Justice League(ジャスティス・リーグ・2017)/バリー・アレン (フラッシュ)役
    • Fantastic Beasts And Where To Find Them(ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅・2016)/クリーデンス・ベアボーン役

最後に

気に入った映画は2度、3度と繰り返すことが多いです。

この映画は母親エヴァと息子ケヴィンの心情を理解するためにもう1度観てみたいと思ってはいます。
しかし、主演、ティルダ・スウィントンの芝居はリアリティを感じるので観ているこちらが、心が折れそうにもなりました。
怖いもの見たさでもう1度観たいけど、今すぐは立ち直れないから少し間を明けてから覚悟して観たい、という感じです。

ケヴィンはサイコパスな少年ですが、母親はおそらくそんな彼を覚悟して、受け入れてくれて映画は終わります。
そこが唯一救いのある映画かもしれません。

結末を知ってもう一度観ると印象が変わる映画だと思います。

エズラ・ミラー綺麗な顔しているんですけど、やっぱり怖い作品です。

以上、『映画「少年は残酷な弓を射る(2011)」出演エズラ・ミラー最恐のサイコスリラー』でした。

最後までお読みいただきありがとうございました。

宮川(@miyakawa2449)でした。

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映画「少年は残酷な弓を射る」ちょこっとネタバレ

散々、母親のエヴァを苦しめる少年ケヴィン。

最後に気づいたのですが、、実は母親を独占したいためにいたずらをしまくり、愛情を表現できず究極のツンデレに走るケヴィン(少年期:Rock Duer, ティーンエイジャー:Ezra Miller)だと思いました。

皆さんはどのようにご覧になりましたか?

人間の独占欲(支配欲)からくる愛情、究極のツンデレを表現した作品として観るとしっくりくる映画ではなかったでしょうか。

最後にそう気がついたので、もう一度観直したいと思っていますが、なかなかその勇気がでないでいます(笑)

コメント

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