こんにちは映画ファン宮川(@miyakawa2449)です。
「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」公開が今月23日に迫ってきました。
「ハリー・ポッター」シリーズに関連した重要人物が複数登場してくる本作について、ハリー・ポッターと関連する人物を分析し、新作「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2018)」との関連性をまとめてみたいと思います。
そのためにまずは、前作「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016)」のおさらいと、宿敵グリンデルバルド(ジョニー・デップ)のまとめを行います。
最後は3本の予告編を元にハリー・ポッターの物語と照らし合わせて、現在わかっていることを整理し、本作の最大の伏線となる情報に焦点を絞りたいと思います。
映画『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』予告【HD】2018年11月23日(金・祝)公開予告編 YouTube リンクリスト
ハリー・ポッターシリーズの総復習は次のリンクをどうぞ
映画「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」あらすじ
引用元:映画『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』オフィシャルサイト
主人公ニュート・スキャマンダーは、ホグワーツ魔法魔術学校の卒業生。
シャイで、おっちょこちょいな、愛すべき魔法動物学者。
魔法動物を守るため世界中を旅する彼がいつも持ち歩いているのは、中が無限に広がる不思議なトランク。
その中には、ありとあらゆるユニークな魔法動物たちが・・・!ある日ニュートは、捕らえられていた強大な敵、“黒い魔法使い”グリデンバルドが逃げ出したことを知る。
ホグワーツ魔法魔術学校のニュートの恩師ダンブルドア先生はニュートに告げる。
「黒い魔法使いを倒せるのは、君だけだ」と。
魔法界と人間界の支配を企む魔法使いを追って、ニュートが仲間や魔法動物たちとともに向かったのは、パリ!
しかし、悪の力は仲間たちにまで及ぶことに!?
試されるニュートと仲間たちとの絆 – 果たして彼らは世界を黒い魔法使いの手から守れるのか?
前作「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」では何があったのか?
「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」の世界観
ヨーロッパでは「闇の魔法使いグリンデルバルドがヨーロッパで襲撃」「ホグワーツ魔法魔術学校が警備を強化」されています。
アメリカでは「このままでは人間(非魔法族)と戦争へ?」が懸念され、「アメリカで魔法動物の飼育禁止令」が出ています。
1926年のアメリカでは「魔法使い追放運動」が激化し、「グリンデルバルドの行方が不明になる」「魔法界の危機」など不穏な雰囲気の中、イギリス・ホグワーツ魔法魔術学校出身のニュートがある目的でニューヨークに渡米するところから映画が始まります。
「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」で起きたこと
ニュートの渡米と時期を同じくして、魔法の存在が人間に知られる大きな事件が起きます。
事もあろうに魔法使い弾圧風潮が高まるアメリカで、ニュートの魔法生物(ビースト)たちが魔法のカバンから飛び出して街は大騒ぎに!
ニュートは迷惑を掛けないように穏便に魔法生物たちを回収しようとするが、ニューヨークで起きた大きな魔法事件の容疑者に疑われてしまい、ついには凶悪殺人犯の濡れ衣まで着せられ処刑されることが決まる。
ニュートはニューヨークで知り合った仲間ティナ、ジェイコブ、クイニーたちと騒ぎの元を突き止めて、自分たちの疑いをはらすと同時に黒幕のグリンデルバルドを逮捕することに成功します。
ここまでが2016年公開「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」で起きたことの簡単な顛末です。
このとき捕まえたグリンデルバルドが今回、逃げ出したところから物語が始まるものと思われます。
まだ、前作「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」をご覧になられていない方は、急いで観ておいた方がいいと思います。
グリンデルバルドとは何者なのか?
グリンデルバルドは「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016)」では「オブスキュラス」と呼ばれる特異点の子どもを探していました。
「オブスキュラス」とは魔法の力を制御できない魔法使いが生み出す“黒い霧状の存在”。不安定な闇の力で周囲を攻撃し消えてしまう。
「オブスキュラス」を生むものは短命な運命を背負っており、10歳以下で死んでしまう。
グリンデルバルドは「オブスキュラス」の子どもを手に入れて、魔法界と人間界を混乱に陥れて人間界を支配することを考えていたと思われます。
さて、グリンデルバルドの登場は「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」が初めてですが、最初に名前があがり言及されたのは「ハリーポッターと死の秘宝(2007/7/21 US)」小説版です(日本では2008/7/23)。
映画版「ハリー・ポッターと死の秘宝 Part1」ではダンブルドが親しくしていたバチルダさんの家にハリーとハーマイオニーが訪れた時に若い日のグリンデルバルドの写真が飾られているが、そのときは正体はわからない。
翌日、ハーマイオニーはバチルダがいた家から持ち出した「ダンブルドアの真っ白な人生と真っ赤な嘘」という著書の中にグリンデルバルドの写真を見つけます。このときのハリーとハーマイオニーには、杖職人のグレゴロビッチから「ニワトコの杖」を盗んだ男という認識しかない。
小説版「ハリー・ポッターと死の秘宝」におけるグリンデルバルドとは?
小説版ではより詳しくグリンデルバルドの描写が説明されています。
簡単に箇条書きでまとめますが、原作「ハリー・ポッターと死の秘宝 第18章 アルバス・ダンブルドアの人生と嘘」に詳しく載っています。
原作では『日刊預言者新聞記者「リータ・スキーター」の著書「ダンブルドアの真っ白な人生と真っ赤な嘘」』という形で掲載されています。
ただし、中傷記事を書くリータ・スキーターの記事なので鵜呑みにするのは危険ですよ。
- 本名 Gellert Grindelwald(ゲラート・グリンデルバルド)
- グリンデルバルドの名は、恐れられたヴォルデモートとに次いで歴史上最も危険な闇の魔法使いと言われている。
- 闇の魔術を容認する欧州のダームストラング校で魔法を学び、ダンブルドア同様、早熟な才能を開花させる。
しかし、ダームストラング校でさえ、彼の歪んだ思想や試みを見兼ねて、グリンデルバルドは16歳で退学になる。 - 退学後のグリンデルバルドはゴドリックの谷に訪れ、アルバス・ダンブルドアと親交を結ぶことになる。
- ダンブルドアがグリンデルバルドに宛てた手紙があります。
要約すると、「魔法使いが人間(非魔法族)を支配するというグリンデルバルドの論点は認めます。大きな善のために支配権を掌握するべきであると考えるからです。
もし、人間の抵抗にあった場合は、力の行使は必要なだけにとどめ、それ以上は認めません。」魔法使いが人間を支配する思想を認める発言をしているところが意外な部分ではありますが、力の行使は必要以上に行わないというところはダンブルドアらしさが見えます。
しかし、グリンデルバルドは人間を支配するために力の行使はいとわない人間であったであろうことが、本からは汲み取れます。 - しかし、この2人の友情は2ヶ月で壊れることになる。
アルバス・ダンブルドアの妹「アリアナ」が死んだことが原因の1つなっている。 - アリアナの死後、死傷者、行方不明者を生み出す混乱の5年間が続きます。
その間、ダンブルドアはグリデンバルドへの攻撃を先延ばしにしている。
グリンデルバルドが入学したダームストラング校は「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」の「三大魔法学校対抗試合」で訪れた男子中心の武闘派っぽい魔法学校である。
グリンデルバルドは16歳で退学処分になっているが、あと2年で卒業の予定だった。
魔法学校の入学は11歳から7年間通い、卒業は18歳になるのが基本である。
当時のダンブルドアもほぼ同級生。首席、監督生、秀でた呪文術への賞など様々な名誉を持ってホグワーツ魔法魔術学校を卒業している。
アリアナは映画版では「ハリー・ポッターと死の秘宝Part2」の後半に「絵画」の中のキャラクターとして登場。原作では「第28章 鏡の片割れ」の後半にでてくる。
2人のオブスキュラス、クリーデンス・ベアボーンとアリアナ・ダンブルドア【11/30加筆】
前作、「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」でシリーズ中はじめて、「オブスキュラス」という単語がでてくる。
オブスキュラスとは、魔法の力を制御できる年齢(とし)になる前の未熟な子どもが、抑圧された魔法の力を具現化したモノである。
何かしらの原因で自身の魔法の力を抑圧せざるをえない環境に至ったときに発生する力である。
虐待や精神的なプレッシャーなどがそれである。
多くの子どもはオブスキュラスに体を蝕まれて10歳に満たないうちに亡くなってしまう。
ファンタビ1 のオブスキュラス、クリーデンス・ベアボーン
孤児として育てられたクリーデンス・ベアボーン。結論から言えば、彼はオブスキュラスだった。
1作目の最後にその正体が露(あらわ)になった。
10歳をとうに過ぎていたが、類い稀な精神力でオブスキュラスを内に秘めたまま生き延びていた。
オブスキュラスは魔法力が強く、暴走すると辺り構わず襲ってしまうモノであった。
ゲラート・グリンデルバルドはそのオブスキュラスの魔法力と魔法エネルギーを持つ子どもを探していた、というのが1作目の顛末でした。
14歳のときオブスキュラスの力で母親をあやめたアリアナ・ダンブルドア
オブスキュラスという言葉は「ハリー・ポッター」シリーズでは出てきていません。
しかし、アルバス・ダンブルドアの妹アリアナ・ダンブルドアがオブスキュラスだったと思われる描写が、原作「ハリー・ポッターと死の秘宝 第28章 鏡の片割れ」で描かれます。
原作「ハリー・ポッターと死の秘宝 第28章 鏡の片割れ」アバーフォース・ダンブルドア(アルバスの弟)の談より
妹は六つのときに 、三人のマグルの男の子に襲われ 、乱暴された 。妹が魔法を使っているところを 、やつらは裏庭の垣根からこっそり覗いていたんだ 。妹はまだ子どもで 、魔法力を制御できなかった 。その歳では 、どんな魔法使いだってできはせん 。
・・・中略・・・
「妹はめちゃめちゃになった 。やつらのせいで 。二度と元には戻らなかった 。魔法を使おうとはしなかったが 、魔法力を消し去ることはできなかった 。魔法力が内にこもり 、妹を狂わせた 。自分で抑えられなくなると 、その力が内側から爆発した 。妹はときどきおかしくなり 、危険になった 。しかし 、いつもは優しく 、怯えていて 、誰にも危害を加えることはなかった 」
この描写からアリアナ・ダンブルドアがオブスキュラスであったことがわかります。
しかも、アリアナ・ダンブルドアは14歳のときにオブスキュラスを暴走させてしまい、実の母親を殺めてしまいます。
詳しくは原作「ハリー・ポッターと死の秘宝 第28章 鏡の片割れ」をご覧ください。
アバーフォース・ダンブルドアとアルバス・ダンブルドアが語る、ゲラート・グリンデルバルドの関係【11/30加筆】
アバーフォース談
原作「ハリー・ポッターと死の秘宝 第28章 鏡の片割れ」でホグズミードに訪れて窮地に陥ったハリー・ポッターたちを救ってくれたアルバス・ダンブルドアの弟アバーフォース・ダンブルドアがアルバスの過去を話します。
簡単に箇条書きにまとめます。
- アバーフォースはホグワーツ魔法魔術学校に入っていたため、アルバスが妹アリアナの世話をする。
- しかし、ゲラート・グリンデルバルドがアルバス・ダンブルドアの前に現れて全てがくるった。
- アルバスは自分同様優秀で 、才能豊かな話し相手の登場に興奮した。
- アルバスはグリンデルバルドとの会話に夢中になり、アリアナの面倒を見ることは二の次になった 。
- アルバスとグリンデルバルドは新しい魔法界の秩序の計画を練ったり 、 『秘宝 』を探したり 、ほかにも興味の趣くままのことをした 。すべての魔法族の利益のための壮大な計画だった。
- ある日、アルバスとグリンデルバルドはアリアナを集会に連れて行くと言い出した。連れ出せる状態ではないとアバーフォースは反対する。
- グリンデルバルドは 、「自分たちが世界を変えてしまえば 、そして隠れている魔法使いを表舞台に出し 、マグルに身の程を知らせてやれば 、俺の哀れな妹を隠しておく必要もなくなる 。」とアバーフォースに怒りをぶつけた。
- 口論になり3人の杖から魔法がほとばしり、その中の1つの攻撃魔法がアリアナに命中し、死んでしまった。
アルバス談
原作「ハリー・ポッターと死の秘宝 第35章 キングズ・クロス」。
ハリー・ポッターがヴォルデモートの「死の呪文」を受けたあと、出会ったアルバス・ダンブルドアが語る過去。
簡単に箇条書きにまとめます。
- 母の死後 、傷ついた妹アリアナと 、弟アバーフォースに対する責任を負わされ 、怒りと苦い気持を抱いて村に戻った 。家長の責任として家に残ることになり、魔法使いとしての偉大な才能を振るうことができなくなった。
- グリンデルバルドが自分の前に現れたとき、あの者の考えがどんなにわしを惹きつけたか 、どんなに興奮させたか (若くして才能があり、偉大な夢と希望がある男が前に現れた)。
- マグルを力で従属させる 。われら魔法族が勝利する 。グリンデルバルドとわしは 、革命の栄光ある若き指導者となる。
- グリンデルバルドの考えにいくつか疑念を抱きはした 。良心の呵責を 、わしは虚しい言葉で鎮めた 。すべては 、より大きな善のためなのだからと 。多少の害を与えても 、魔法族にとって 、その百倍もの見返りがあるのだからと 。
- ゲラート・グリンデルバルドの本質に気づいてはいたが、目をつむったのじゃ 。わしらが立てていた計画が実を結べば 、わしの夢はすべて叶うのじゃからと 。
- わしらの企ての中心に 、 『死の秘宝 』があった !グリンデルバルドが 、どれほどそれに魅了されていたか !わしらが二人とも 、どれほど魅入られていたか ! 『不敗の杖 』 、わしらを権力へと導く武器 ! 『蘇りの石 』 ― ―わしは知らぬふりをしておったが 、グリンデルバルドにとってそれは 、 『亡者 』の軍隊を意味した !
わしは両親が戻ることを 、そしてわしの肩の荷がすべて下ろされることを意味しておったのじゃ (アリアナから解放されて、自由を勝ち得ることを考えていたと思われます) - か弱く不安定な妹を抱えて 、秘宝を求める旅に出ることはできないなどと 、聞かされとうはなかった
- 議論が争いになった 。グリンデルバルドは抑制を失った 。気づかぬふりをしてはおったが 、グリンデルバルドにはそのような面があると常々わしが感じておったものが 、恐ろしい形で飛び出した 。そしてアリアナは … …母があれほど手をかけ 、心にかけていたものを … …床に倒れて死んでいた
- グリンデルバルドは逃亡した 。あの者は 、権力を掌握する計画とマグルを苦しめる企てと 、 『死の秘宝 』の夢を持って姿を消した 。わしが励まし 、手助けした夢じゃ 。
- グリンデルバルドは逃げ 、残ったわしは 、妹を葬り 、一生の負い目と恐ろしい後悔という身から出た錆の代償を払いながら生きてきた
- 何年かが経った 。グリンデルバルドの噂が聞こえてきた 。計り知れぬ力を持つ杖を 、手に入れたという話じゃった 。
なお、原作「ハリー・ポッターと死の秘宝 第2章 追悼」の中で、「アルバス・ダンブルドアを悼む(いたむ) エルファイアス・ドージの中で、「一九四五年のダンブルドアとグリンデルバルドとの決闘を凌ぐものはないと言われている 。決闘の目撃者たちは 、傑出した二人の魔法使いの戦いが 、見る者をいかに畏怖せしめた」と書き記されています。
1作目「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」は1926年、2作目が1927年が舞台です。
ファンタビシリーズは5作製作されると公表されているらしいので、あと3作で1945年の決闘まで持って行くのでしょうか?
ちなみにハリー・ポッターたちがホグワーツ魔法魔術学校に入学するのが1991年9月と言われています。
各予告編に隠されている気になる事実
公開の古い順に予告編を観ていきつつ、ハリー・ポッターシリーズと比較しながら映画の気になる内容を探ってみます。
2018/03/13 公開の予告編
ホグワーツ魔法魔術学校
本編の中でホグワーツ魔法魔術学校が十数分が舞台になると言われています。
スクリーンでホグワーツ魔法魔術学校を見ることができます。
舞台はパリ
ホグワーツ魔法魔術学校はイギリスにありますが、今回はパリがメインの舞台になるようです。
若き日のアルバス・ダンブルドアが登場
ニュートがホグワーツ魔法魔術学校を魔法生物のトラブルで退学処分になったときに、助けてくれたというアルバス・ダンブルドア。
Jude Law(ジュード・ロウ)が若き日のアルバス・ダンブルドアを演じてくれます。
ティナ、ジェイコブ、クイニーの主要メンバーも登場
前作、ニューヨークを舞台としたとき、ニュートを支えてくれた仲間たちも登場します。
ジェイコブは人間(非魔法族)につき記憶を消されて映画は終わっていますが、今回記憶が戻されている様子が伺えましたね。
どういった経緯でジェイコブの記憶が戻るのか、楽しみですね。
前回の事件の渦中にいた、クリーデンス・ベアボーンも登場
魔法保安局長官パーシバル・グレイブスとともに“特別な子ども”を探していたクリーデンスも登場します。
彼も重要な登場人物でしたね。
もし、「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016)」をご覧になられていない場合はぜひ事前に観ておきましょう。
彼のポジションを理解する上で重要です。
グリンデルバルド
黒い魔法使い、グリンデルバルド。
アルバス・ダンブルドアのかつての盟友。
しかし、思想の違いから2人は敵対する立場に別れている。
2人の間に何があったのか?
ハリー・ポッターの原作設定がどこまで反映されているか、興味があります。
2018/07/21に公開の予告編
“リディクラス(ばかばかしい)”で恐怖を飛ばす楽しいイメージ。ニュートは何を思ったのか?
予告編に登場した「リディクラス(ばかばかしい)」はホグワーツ魔法魔術学校の「闇の魔術に対する防衛術」の授業で教える呪文であり、今回は若き日のアルバス・ダンブルドアが教えている様子が見えます。
「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」で、闇の魔術に対する防衛術の授業ではR・J・ルーピン先生(不死鳥の騎士団の一因だった)が教えていました。
相手が怖がるものに変身する形態模写妖怪「ボガード」を退散させる呪文として「リディクラス」が登場していました。
「アズカバンの囚人」で、ネビル・ロングボトムは「セブルス・スネイプ先生」が怖いと想像していましたが、「リディクラス」で祖母の衣服を着るマヌケなスネイプ先生に変身させて退散させています。
本予告編でニュートは「事務職」が怖いと言って終わっていますが、彼が「リディクラス」を唱えた後の「事務職のイメージ」がどう変わるか楽しみです。
やっぱり、彼の大好きな魔法生物なのでしょうか?
陰に隠れて生きる魔法使いの世界を変える
「我々魔法使いは選ばれしものだ。なのに陰に隠れていきている。そんな世界を変えてやる」とグリンデルバルド。
彼は魔法界の支配を考えている。
グリデンバルドを止められるのはニュートだけ(みぞの鏡が出てくる)
ダンブルドア曰く「黒い魔法使い(グリンデルバルド)を止められるのは君だけ(ニュート)」という。
このシーンに入る前に「みぞの鏡」を覗き、自身とグリンデルバルドが鏡に写っているシーンがあります。
「みぞの鏡」とは「ハリー・ポッターと賢者の石」で出てきた魔法の鏡。
“心の奥に秘められた、何よりも強い望みが映し出される鏡”であり、ハリー・ポッターはこのとき自分と自分の死んだ両親の姿が見えていました。
また、「賢者の石」がハリー・ポッターのポケットに出てきたきっかけも「みぞの鏡」でした。
今回の予告編ではダンブルドアが覗く「みぞの鏡」にはグリンデルバルドの姿が見えています。
この映像の意味は何なのか?
ダンブルドアはグリンデルバルドに対してどういった感情を持っているのか?
今から気になります。
錬金術師 ニコラス・フラメル
予告編の最後に出てきた「ニコラス・フラメル」は錬金術師であり、不死身。
ジェイコブが「375歳には見えない」というシーンがありましたね。
ニコラスはダンブルドアの共同研究者として、「ハリー・ポッターと賢者の石」で名前が出てきており、当時で666歳という設定になっていました。
そして、ニコラスは「賢者の石」を製作した人物でもあります。
ちょっと興味深い出演ですね。
なお、前作「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」は1926年のアメリカが舞台で、ハリー・ポッターがホグワーツ魔法魔術学校に入学したのが1991年9月と言われています。
計算が合いませんが、答えは映画をみて確かめましょう。
2018/09/25に公開の予告編
パリの隠れ家
「隠れ家」は敵から身を守る、いわゆるセーフハウスですね。
ハリー・ポッターシリーズでも、ヴォルデモートに追われていたおり、安全のため「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」以降「隠れ家」が3回変わりました。
シリーズ2作目にして「隠れ家」が出てくるとは既にクライマックス感が半端ないですね。
先の「ニコラス・フラメル」が登場した予告編のシーンはひょっとすると、隠れ家のシーンかもしれませんね。
ナギニ登場
ナギニと呼ばれて、人間の女性の姿から蛇になる映像が映っていましたね。
「ナギニ」覚えていますか?
「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」の冒頭リトル・ハングルトンの村にある、「リドルの館」ヴォルデモートの隠れ家に出てきた蛇であり、その後もシリーズ中ずっとヴォルデモートに仕えていた蛇です。
「ハリー・ポッターと死の秘宝 Part2」でネビル・ロングボトムが振るった、グリフィンドールの剣でとどめを刺されています。
ナギニはグリンデルバルドにも仕えているのでしょうか?
映画「ハリー・ポッターと死の秘宝 Part1」および、小説「ハリー・ポッターと死の秘宝 第17章 バチルダの秘密」より
ゴドリックの谷に住むバチルダにハリーとハーマイオニーが会うエピソードがあります。
このときバチルダはハーマイオニーの前では一切口を聞きません。
ハリーとバチルダが2人きりになったとき、初めて会話をするのですが、これが実はナギニが変身した偽物のバチルダだったというエピソードがあります。
本物のバチルダはナギニに殺されており、ナギニが待ち伏せていたのです。
ナギニは蛇語しか喋ることができず、ハーマイオニーの前では喋らなかったのはそのためと思われます。
ニュートのお兄さん登場
「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」で名前だけ出ていた、ニュートの兄である英雄テセウス・スキャマンダーが最後に登場していましたね)。
どのような英雄だったのかは明かされていないので、今回わかるのかもしれません。
「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」最大の伏線
これから先は私の個人的な推測です。
「ハリー・ポッターと死の秘宝」に出てくるグリンデルバルドとダンブルドアの関連性と、予告編の内容から今回の作品ポイントを考えてみました。
全く間違っていたら笑い者ですが、大胆に推測してみます。
「死の秘宝」が最大の伏線ではないかと考えています。
「死の秘宝」はご存知ですか?
「ハリー・ポッターと死の秘宝」に出てくる3つの宝で、全て揃えることができれば「死を制する者」になれるという物です。
- どんな戦いにも敗れない、最強の杖である「ニワトコの杖」
- 亡くなった者を呼び戻す「蘇りの石」
- 死に追われずとも前に進める力のある「透明マント」
「ハリー・ポッターと死の秘宝」においても最大の伏線でした。
今回も同じ伏線を使うとは思えませんから、「死の秘宝」を違う角度から伏線に利用すると考えています。
「死の秘宝」には物語とモデルがあったのを覚えていますか?
本来、「死の秘宝」は「三人兄弟の物語」というの子どもの童話にでてくる3つの秘宝でした。
そして、これには実在のモデルが存在していて、一番最初に「死の秘宝」を持っていた人物がいるのです。
ペベレル家の「イグノタス、カドマス、アンチオク」の3人兄弟が「死の秘宝」の最初の持ち主で物語のモデルと小説と映画では説明されています。
映画「ハリー・ポッターと死の秘宝 Part1」および、小説「ハリー・ポッターと死の秘宝 第21章 三人兄弟の物語」より
実は予告編の中とチラシの表紙に「死の秘宝」を暗示する映像が隠れているのです。
上記の予告編ですと「3月13日」または「7月21日」の予告編が一番わかりやすいですが、後半に次のようなマークが霧状になって出てくるのです。
この上のマークどこかで見たことありませんか?
「死の秘宝」3つを併せ持ったマークで、ゼノフィリウスが首からぶら下げていたペンダントや、ダンブルドがハーマイオニーに託した「吟遊詩人ビードルの物語」にも記されていたマーク。
これら「死の秘宝」に類似したマークが予告編に出ていることから、「死の秘宝」が「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」に関連しているであろうことを私は結論づけました。
最後に
以上を整理すると次のようになります。
- グリンデルバルドとダンブルドアの因縁の物語
- ニュートはダンブルドアにグリンデルバルドと戦うように導かれる(はめられる)
- ニコラス・フラメルが出てくる以上、賢者の石が関わっていそう
- ナギニはどちらサイドか現段階では結論をつけられなさそう。予告編でグリンデルバルドに話しかけられるシーンもあれば、ニュートたちと肩を並べて立っていたり、クリーデンスと並んで走るシーンも描かれています。
- 「死の秘宝」のマークらしきものが予告編やチラシ、WEBサイトに出ているので、「死の秘宝」にまつわるエピソードも描かれるのでは?
- パリが主な舞台になりそう
- ヴォルデモートとハリー・ポッターの戦いでもそうであったように、グリンデルバルドとニュートの直接対決がメインでダンブルドアはおそらく表にはでないのではないか?
本編が公開されれば全てわかることですが、今回はハリー・ポッターの歴史とリンクする気配が感じられるので旧作の映画を見直しておいた方が良さそうですね。
3本の予告編から見えてきたハリー・ポッターとの関連性14点
また、ハリー・ポッターシリーズと深く関係してきそうな情報を次に整理しました。
- グリデンバルドとダンブルドアは親友であった。【原書–死の秘宝】
- ダンブルドアはグリデンバルドの「魔法使いが人間(非魔法族)を支配するという論点」を認めている。【原書–死の秘宝】
- ダンブルドアの妹アリアナの死後、グリデンバルドと袂(たもと)を分けている。【原書–死の秘宝】
- アリアナの死後、死傷者、行方不明者を生み出す混乱の5年間が続きます。その間、ダンブルドアはグリデンバルドへの攻撃を先延ばしにしている。【原書–死の秘宝】
- グリデンバルドは杖職人のグレゴロビッチから「ニワトコの杖」をヴォルデモートより先に盗んでいる。【死の秘宝】
- ダンブルドアが覗く「みぞの鏡」にはグリンデルバルドの姿が見えています。この映像の意味は何なのか?【賢者の石】
- 「ニコラス・フラメル」は錬金術師が登場【賢者の石】
- ヴォルデモートに仕えていた人間に変身できるナギニ登場【炎のゴブレット以降登場】
- “死の秘宝”が絡んでくるため次の5つの情報は無視できなくなります【死の秘宝】
- ニワトコの杖【死の秘宝】
- 透明マント【死の秘宝】
- 蘇りの石【死の秘宝】
- 三人兄弟の物語【死の秘宝】
- ペベレル家の「イグノタス、カドマス、アンチオク」の3人兄弟が「死の秘宝」の最初の持ち主で物語のモデル【死の秘宝】
全て映画を観たら結果がわかるので、外れてたら笑って許してください。
以上、『映画「ファンタビ2」ネタバレなし徹底予習・ハリー・ポッターと黒い魔法使いとの関連性【11月30日更新】』でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
宮川(@miyakawa2449)でした。
面白かったら、いいね、シェアもお願いします。
リンク先は後半からネタバレが入ります。
物語を楽しめるように核心に触れるネタバレはしていません。
文中で「ここからネタバレします」と注意書き入れてますので安心してみていただけます。
コメント
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