こんにちは映画ファン宮川(@miyakawa2449)です。
この記事は前回公開した「映画「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」を観る前にハリポタ復習【前編】」の続編にあたる、【後編】になります。
前半の記事はこちらをご覧ください。
予告編情報に絞ってまとめた復習記事はこちら
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
「炎のゴブレット」の最後、ハリー・ポッターの目の前でヴォルデモートが復活した。
5年目夏休み中、15歳のハリー・ポッターの前にディメンター(吸魂鬼)が2体も現れてダドリーとともに襲われる。
ハリーは咄嗟の判断で「エクスペクト・パトローナム(守護霊よ 来たれ!)」を唱えディメンターを退け、身を守った。
ディメンターはアズカバンの看守であり、魔法省の管理下でありながら、なぜ人間界に姿を表し、ハリー・ポッターを襲ったのか?
ムーディー先生たちがハリー・ポッターを迎えにきて、不死鳥の騎士団の本部(シリウス・ブラックの家)に連れていく。
人前で「エクスペクト・パトローナム」を唱え、「未成年魔法使いの制限に関する法令」違反に問われたハリー・ポッターは尋問裁判にかけられることに。
ハリー・ポッターの退学は免れたが、ヴォルデモート復活を認めない魔法省はハリー・ポッターとアルバス・ダンブルドアを危険視し、ホグワーツ魔法魔術学校に魔法省の役人アンブリッジを送り込み監視下に置く。
しかし、その間にもヴォルデモートの闇の力はますます強まってきている。
不死鳥の騎士団
アルバス・ダンブルドアを中心として第一次魔法戦争時(ハリー・ポッターがヴォルデモートを退けて一時終結した)に、ヴォルデモートと戦った秘密結社の名前を「不死鳥の騎士団」という。
ハリー・ポッター、ロン・ウィーズリー、ネビル・ロングボトムの両親も不死鳥の騎士団であった。
その他シリウス・ブラック、R・J・ルーピン、アラスター ‘マッドアイ’ ムーディ、ニンファドーラ・トンクスなども含まれる。
ドローレス・アンブリッジ
魔法省の高官。
ピンクの服、ピンクの部屋、ピンクの持ち物を好み、魔法省の規則を生徒たちに強制する一方で、自身は禁止された呪文や呪いを体罰として子どもたちに使う。
今回の「闇の魔術に対する防衛術」の先生に就任するが、魔法は使わせず知識だけを教える。
生徒たちが育つのを恐れているためだ。
生徒を誰よりも愛するミネルバ・マクゴナガル先生とは対照的な天敵として描かれる。
アンブリッジは権力を振りかざし、ホグワーツ魔法魔術学校の規則を増やし生徒たちを締め付けていき、気に入らない教師は停職にまで追い詰める。
ホグワーツ魔法魔術学校を乗っ取る勢いである。
最終的には自身が一番忌み嫌っている半獣人のケンタウロスに連れ去られる。
ダンブルドア軍団と必要な部屋(あったりなかったりの部屋)
アンブリッジの横暴さに業を煮やした、ハーマイオニー・グレンジャーの提案でハリー・ポッターを先生とした「闇の魔術」から身を守ることを学ぶチームを作ることになった。
チームの名は「ダンブルドア軍団」。
そのためには多数の生徒が集まれて、アンブリッジからは目の届かない、魔法を使える広いスペースが必要であった。
場所を探しているときにネビル・ロングボトムが偶然見つけたのが「必要な部屋」。
真に必要な時に現れる部屋で、求めるものが揃っている不思議な場所。
時間と回数を重ねて1人、1人とそれぞれの才能を開花させていく。
多くのものは「エクスペクト・パトローナム」を身につけ、あるものは強大な魔力を身につける。
闇の帝王ヴォルデモートとハリー・ポッターの忌まわしき絆
ハリーはある晩、アーサー・ウィーズリー(ロンの父親)が襲われる姿を夢の中で見てしまう。
ハリーは早急にアルバス・ダンブルドアに報告する。
アルバス・ダンブルドアは手配を進めてアーサー救出の手立てを講じる。
ヴォルデモートがハリー・ポッターとの絆の事実に気がつけば、ハリー・ポッターの心は読まれ、操られ、やがて殺される。
これを危惧したアルバス・ダンブルドアは「閉心術」をハリー・ポッターに教えるためにセブルス・スネイプに依頼する。
「閉心術」を正しく使えれば心への侵入を防げるようになる。
神秘部
魔法省も全容を把握していない、「神秘部」。
今回の最終決戦の場所は神秘部だった。
「ヴォルデモートとの絆」により、シリウス・ブラックの危機を見たハリー・ポッターは友人たちと神秘部に助けに向かう。
シリウス・ブラック
「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」ではハリー・ポッターを追うヴォルデモート側の魔法使いとして描写されていたシリウス・ブラック。
ピーター・ペディグリューが実際の黒幕であり、シリウス・ブラックは濡れ衣であったことが「アズカバンの囚人」の最後にわかり、4作目、5作目ではハリーの心の支えだった。
シリウスはハリー・ポッターの名付け親であり、事が落ち着いたらハリー・ポッターと家族になることを希望してくれている。
ハリーもシリウスと共に暮らすことを深く望んでいる。
そのシリウスが今回、ヴォルデモートの策略にかかりピンチになる。
そのことを知ったハリーが助けに向かう。
ベラトリックス・レストレンジ(旧姓ブラック)
純血主義のブラック家で育ったベラトリックス。
アズカバンに投獄されていたが、今回集団脱獄する。
シリウス・ブラックとは従姉妹の関係である。
ドラコ・マルフォイの母親であるナルシッサ・マルフォイの姉にもあたる。
極悪非道な人間で「優しさ」や「道徳心」と言った心を持ち合わせていない。
彼女はヴォルデモートのデス・イーター(死喰い人)の1人。
シリウス・ブラックとベラトリックス・レストレンジの因縁の戦いが・・・。
1作目の「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」で写真だけでしたが、「リタ・レストレンジ」が出ていました。2作目「黒い魔法使いの誕生」ではキャスティングに出ていました。
あのベラトリックス・レストレンジと同じ「姓」を持つ女性、リタ・レストレンジ、気になりますね。
こちらの記事の目次「3.1. Eddie Redmayne(エディ・レッドメイン)/Newt Scamander(ニュート・スキャマンダー)【2018/11/21 更新】」で紹介しています。
ハリー・ポッターと謎のプリンス
ヴォルデモートが復活したことが魔法界全土に知れ渡った。
人間界でも黒い霧により街が破壊され、ダイアゴン横丁も襲われ、みんなの心が重く沈む。
ヴォルデモートの目的を洗い直すため、トム・リドル(少年期のヴォルデモート)と親しかったホラス・スラグホーンに接触するため、アルバス・ダンブルドアは旅行中のハリー・ポッターを連れて尋ねる。
とき同じくして、セブルス・スネイプが、デス・イーター(死喰い人)であるベラトリックス・レストレンジ、ナルシッサ・マルフォイと密会し、闇の帝王の計画の密談をおこなう。
ホグワーツ魔法魔術学校の中でさえ、安全ではなくなっている。
ホラス・スラグホーン
ホグワーツ魔法魔術学校の魔法薬のかつての先生。
隠居していたところをアルバス・ダンブルドアに今回呼び戻されることに。
彼はトム・リドルに関する「記憶」を改ざんしていたため、アルバス・ダンブルドアはその秘密を暴くようにハリー・ポッターに命じる。
セブルス・スネイプ
半純血のプリンス。
かつてデス・イーターであり、アルバス・ダンブルドアの味方だった男。
今作ではデス・イーターサイドの刺客としてドラコ・マルフォイをサポートし、アルバス・ダンブルドアの敵に回る。
なぜ、セブルス・スネイプがヴォルデモートサイドについたのか、その理由は「ハリー・ポッターと死の秘宝 Part2」で明らかになります。
ベラトリックス・レストレンジ再び
後半の重要人物の1人。
映画冒頭、ナルシッサ・マルフォイと2人でセブルス・スネイプの自宅に立ち寄り、「破れぬ誓い」をセブルス・スネイプにかける。
「破れぬ誓い」の内容はセブルス・スネイプがドラコ・マルフォイをサポートし、計画が失敗した際はセブルス・スネイプがドラコの代理を務めるという内容になる。
ドラコ・マルフォイ
ヴォルデモートの計画ではドラコ・マルフォイがアルバス・ダンブルドアを殺害することになっていた。
アルバス・ダンブルドア先生の周りで奇怪な事件が多発する。
さいわい死人は出なかったが、明らかにアルバス・ダンブルドアの命が狙われていた。
犯人はドラコ・マルフォイであったが、彼には人を「殺す覚悟」を持つ事ができなかったためか、いずれの策略も失敗する。
トム・リドル再び
「ハリー・ポッターと秘密の部屋」で登場した「トム・リドル」こと、ヴォルデモートが再び登場する。
「トム・リドルの日記」も重要な伏線であり、当時のトム・リドルが知った禁じられた魔法とその目的をハリー・ポッターたちは知ることになる。
その禁じられた呪文は「ホークラックス」。
「ホークラックス(分霊箱)」とは魂を分けていれることができ、体が滅んでも魂は守られるため分霊した本人は不死身になれるという呪文。
魂を分霊させるためには殺人が必要であり、闇の魔法として禁止されている。
トム・リドルは「ホークラックス」を悪用し、複数の「分霊箱」を作っていた。
その分霊箱の1つが「トム・リドルの日記」であった。
アルバス・ダンブルドア
アルバス・ダンブルドアは分霊箱を探しにいく旅をしていた。
そして、1つの分霊箱の場所の手がかりを見つけてハリー・ポッターと共に赴くこととなる。
このときダンブルドは自分の運命を悟っており、ハリー・ポッターとセブルス・スネイプに計画通り遂行することを言い渡す。
セブルス・スネイプはもっとも辛い罪を背負い、ハリー・ポッターは自分が信じる道をひた走ることになる。
シリーズ中、もっとも悲しく希望をくじく事件がアルバス・ダンブルドアを待っている。
分霊箱(ロケット)
ハリーとダンブルドアが決死の覚悟で見つけ出した分霊箱(ロケット)はすでに盗まれた後であり、偽物であった。
分霊箱を破壊するべきだというメッセージと共に、RABという署名が入っていた。
RABという人物を探し出すことになる。
ハリー・ポッターと死の秘宝 Part1
7年目の夏は波乱の幕開けとなった。
魔法省はヴォルデモートとの戦争を宣言!
ハリー・ポッター、ロン・ウィーズリー、ハーマイオニー・グレンジャーはヴォルデモートを倒すため、彼の不死身の鍵を握る「分霊箱」を探し出す旅にでることになる。
魔法界はヴォルデモートに弾圧され、魔法省も機能が停止し、無法地帯と化していく。
ヴォルデモートに命じられたデス・イーター(死喰い人)たちがハリー・ポッターを執拗に付け狙い、生きたまま捉えようとする。ヴォルデモートの元へ差し出すために。
不死鳥の騎士団の中に内通者が
ハリー・ポッターの自宅にアラスター ‘マッドアイ’ ムーディをはじめとした不死鳥の騎士団のメンバーが集まる。
ハリー・ポッターを自宅から無事に不死鳥の騎士団の隠れ家に連れていくために。
しかし、内通者がいたためにデス・イーター(死喰い人)たちに襲われることになる。
アルバス・ダンブルドアの遺言
アルバス・ダンブルドアは「ハリー・ポッターと謎のプリンス」で、セブルス・スネイプの放った禁じられた魔法「アバダ・ケダブラ(息絶えよ!)」で命を落としていた。
アルバス・ダンブルドアの遺言により魔法大臣からハリー、ロン、ハーマイオニーの3人にはそれぞれに重要な品が形見として贈られる。
- ロン・ウィーズリーには「灯消しライター」
- ハーマイオニー・グレンジャーには「吟遊詩人ビードルの物語」
- ハリー・ポッターには「彼が最初に捕まえたスニッチ」それと、「ゴドリック・グリフィンドールの剣」ただし、剣の所在は不明。
それぞれのアイテムには意味があり、重要な伏線となる。
ロン・ウィーズリーの「灯消しライター」はロンの心の灯し火となり彼を導く支えに。
ハーマイオニー・グレンジャーの「吟遊詩人ビードルの物語」には「死の秘宝」にまつわる物語「三人兄弟の物語」が収録されており、事件の解決のヒントとなる。
「スニッチ」には「蘇りの石」が、「ゴドリック・グリフィンドールの剣」は分霊箱を破壊できる力を秘めている。
このとき3人は、それぞれの遺言の品の真意を誰も知らない。
分霊箱のロケット
分霊箱の偽物ロケットに残っていた署名「RAB」は「レギュラス・アークタルス・ブラック」であり、シリウス・ブラックの弟だった。
レギュラスはブラック家に務める屋敷しもべにロケットの破壊を命じたが果たす事ができず、その後盗まれていた。
ハリーたちは現在のロケットの持ち主を見つけ出し、無事回収する。
しかし、破壊することが叶わず、彼らの旅は暗礁に乗り上げる形となった。
杖作りのグレゴロビッチ
杖作り職人マイキュー・グレゴロビッチから若い男が杖を盗み出す夢をハリー・ポッターがみる。
そのときヴォルデモートも同じ杖を狙っていたが間に合わなかった。
ヴォルデモートが狙っていた杖は「ニワトコの杖」である。
一足はやく杖を盗み出した男は誰なのか?
ゴドリックの谷
ハリーが生まれた町があり、両親の墓がある。
また、アルバス・ダンブルドアとその家族が住んでいた町。
分霊箱の手がかりを探してハリーとハーマイオニーが目指した町である。
ここではアルバス・ダンブルドアの隣人だったバチルダ・バックショットと出会う。
しかし、バチルダ・バックショットの正体は彼らを待ち伏せていたナギニ(ヴォルデモートの忠実な蛇)が人間に化けた姿だった(本物はすでに殺されている)。
ナギニに襲われ、命からがら逃げながらもハーマイオニーは現場にあった『日刊預言者新聞記者「リータ・スキーター」の著書「ダンブルドアの真っ白な人生と真っ赤な嘘」』を手に入れていた。
この本の中に「ニワトコの杖」をヴォルデモートよりも先に盗み出した男の正体が載っていた。
男の正体はグリンデルバルド。
原作本にはダンブルドアとグリンデルバルドのスキャンダルな記事が載っている。
詳しくはこちらの記事を!
目次の「3. グリンデルバルドとは何者なのか?」と「5. アバーフォース・ダンブルドアとアルバス・ダンブルドアが語る、ゲラート・グリンデルバルドの関係【11/30加筆】」に詳しく解説しています。ネタバレはありません。
牝鹿の守護霊が登場し、グリフィンドールの剣が現れる
途方にくれたある日ハリーの前に牝鹿の守護霊が現れて彼をいざなう。
彼を誘った先の氷が張った池の底にグリフィンドールの剣が沈められていた。
ハリーは魔法で引き寄せようとするが、魔法が通じないため氷を割って潜ろうとする。
しかし、身につけていた分霊箱の呪いのためかハリーは溺れかける。
そのときグリフィンドールの剣とハリーを池から助け出したのは、喧嘩をして行方をくらましていたロン・ウィーズリーだった。
グリフィンドールの剣はハーマイオニーが言う通り、ロケットの破壊に成功する。
残る分霊箱はたった3つ。
なお、牝鹿はハリーの母、リリー・ポッターの守護霊ではあるが、このとき牝鹿の守護霊を使ったのは誰だったのか?このくだりは「ハリー・ポッターと死の秘宝 Part2」で描かれます。
「死の秘宝」と「三人兄弟の物語」
「死の秘宝」とは3つ揃えることができれば、「死を制する者」になれると呼ばれる道具。
- 最強の杖である「ニワトコの杖」
- 亡きものを呼び戻す力を持つ「蘇りの石」
- 死に追われずとも前に進める力を持つ「透明マント」
そして、この「死の秘宝」にまつわる物語が「三人兄弟の物語」である。
この物語はアルバス・ダンブルドアからハーマイオニーに遺言でゆずられた「吟遊詩人ビードルの物語」に収録されている。
ヴォルデモートはいま、「ニワトコの杖」を探している。
「死の秘宝」についてはこちらの記事で詳しく言及しています。
「ハリー・ポッターと死の秘宝 Part2」のあらすじ
シリーズの全てを締めくくる完結編。
最強の杖である「ニワトコの杖」を手に入れて最恐となったヴォルデモート。
残りの分霊箱を探し求め、ハリー・ポッターはグリンゴッツ魔法銀行に潜入し、闇の帝王の手先となったセブルス・スネイプが校長を務めるホグワーツ魔法魔術学校に潜入を試みる。
全ての伏線がここで回収される。
杖の持ち主は、杖が選ぶ
杖屋のオリバンダーの説明によれば、「魔法の杖」は「杖」自身が持ち主を選ぶもの。
他人の杖を使っても杖本来の力は発揮できないことになっている。
しかし、勝負をして勝ち取った「杖」であれば、「杖」が勝ち取った魔法使いを新しい主人として認めることになる。
ベラトリックスのグリンゴッツ金庫
グリンゴッツ魔法銀行にあるベラトリックスの金庫の中に分霊箱が1つあることが分かった。
ハリーたちが持っている、グリフィンドールの剣がヒントとなったのだ。
もともと、ベラトリックスの金庫にはグリフィンドールの剣が収められていたのだが、セブルス・スネイプがベラトリックスには気づかれずに偽物と差し替えていた。
そのためハリーたちが持つ「グリフィンドールの剣」をベラトリックスが見たとき、金庫を破られたと思い、その時の態度から分霊箱も同じ場所にあると分かった。
結果、潜入して分霊箱を手に入れることに成功する。
同時にヴォルデモートの心と繋がってしまい、分霊箱を追っていることがバレるが、同時にもう1つの分霊箱がホグワーツ魔法魔術学校にあることがわかる。
アバーフォース・ダンブルドア
ホグワーツ魔法魔術学校に潜入するためホグズミード村(3年生以上の生徒が週末訪れることができる魔法使いの村)に訪れたハリーたち3人。
村でデス・イーターに追われてピンチになったとき、助けてくれた男はダンブルドアの弟アバーフォースであった。
口と態度は悪いが陰ながらハリーたちを見守っており、ドビーをハリーたちによこして助けてくれてもいた。
ホグワーツ魔法魔術学校に入りたいという願いを叶えるために、秘密の通路を使わせれてくれる。
通路の入り口を守っている絵画の女の子はアルバスと、アバーフォースの妹のアリアナ。
彼女がネビルを連れてきて、ハリーたちは無事ホグワーツ魔法魔術学校に到着することになる。
アリアナの死の真相は映画では明かされていません。
原作では、アルバス・ダンブルドアとゲラート・グリンデルバルドが友好関係を断ち切った原因の1つとして表現されています。。
原作『ハリー・ポッターと死の秘宝 「 第28章 鏡の片割れ」「第35章 キングズ・クロス」』にアルバス・ダンブルドアとゲラート・グリンデルバルドの関係について詳細が出てきます。
リンク先の目次「5. アバーフォース・ダンブルドアとアルバス・ダンブルドアが語る、ゲラート・グリンデルバルドの関係【11/30加筆】」で詳しくまとめました。
この後舞台はホグワーツ魔法魔術学校に移動し、ハリーたちとヴォルデモートたちの全面戦争に突入していきます。
アバーフォースもハリーたち側に立って共に戦ってくれる頼もしい勇姿を見せてくれます。
銀の髪飾り・必要な部屋再び
ホグワーツ魔法魔術学校にあるとされる分霊箱は「銀の髪飾り」だった。
このありかは1000年の歴史があるホグワーツ魔法魔術学校を創設した4人のうちの1人、ロウェナ・レイブンクローの娘ヘレナ・レイブンクロー(レイブンクロー寮のゴースト)が知っていた。
かくしてハリー・ポッター無事、髪飾りを見つけて破壊することに成功する。
「銀の髪飾り」は「必要な部屋」にあった。
このときドラコ・マルフォイが邪魔に入り、殺し合いになる。
しかし、ドラコの側近の魔法が暴走してあたり一面炎の海に包まれる。箒に乗ったハリーたちは安全だったが、火の海に取り残されたドラコは危険な状態になる。襲われたにも関わらず、ハリーはドラコを見捨てず助けた。
「必要な部屋」を出るタイミングでバジリスクの牙で「銀の髪飾り」を破壊。
残る分霊箱は後、1つと思われていた。
ニワトコの杖
死の秘宝の1つ「ニワトコの杖」を手に入れたヴォルデモートであったが、「ニワトコの杖」の力を十分に発揮できずにイラついている。
ヴォルデモートは「杖」に持ち主として認められていないことに気がつく。
前の持ち主である、ダンブルドを殺した「セブルス・スネイプ」が現在の持ち主と思ったヴォルデモートはセブルス・スネイプを殺害する。
セブルス・スネイプ
かつてデス・イーター(死喰い人)であり、ずっとダンブルドア側で味方してくれていたセブルス・スネイプ。
「ハリー・ポッターと謎のプリンス」でダンブルドを殺したスネイプだが、彼はダンブルドアの指示に忠実に従っただけだった。
ヴォルデモートが絶対の信頼をセブルス・スネイプに寄せていなくては、アルバス・ダンブルドアの作戦は成功しえなかったためである。そのためにアルバス・ダンブルドアは自分の命をも作戦の駒につかったのだ。
本作戦の要(かなめ)はセブルス・スネイプとハリー・ポッターの双肩にかかっていた。
先の「ニワトコの杖」の主人(あるじ)の問題でヴォルデモートに殺害されるセブルス・スネイプ。
瀕死のスネイプに出会ったハリー・ポッター。
スネイプは自身の涙をとり、ハリー・ポッターに「憂いの篩(うれいのふるい)にかける」ように言う。
「憂いの篩」にかけることでセブルス・スネイプは事の真相をハリー・ポッターに知らせた。
「ハリー・ポッターと死の秘宝 Part1」で牝鹿を放ち、隠してあったグリフィンドールの剣を示したのもセブルス・スネイプだった。
ハリーがなぜ蛇語が話せて、分霊箱の声が聞こえるのかも理由が全てわかる。
そして、セブルス・スネイプこそヴォルデモートの「絶滅の呪文」をはじき返した赤子のハリー・ポッターを一番最初に救出したその人だった。
ハリーの母、リリー・ポッターを助けるためにデス・イーターをやめ、ダンブルドアについたセブルス・スネイプ。
そのリリーへの愛を支えに死ぬまでハリー・ポッターを影で支えていた男、影の立役者でもあった。
このことでハリー・ポッターはセブルス・スネイプもかけがいのない恩人であったことを初めて知る。
同時にハリーもヴォルデモートの魂を宿した分霊箱としての宿命を背負っていることを知り、彼は死ぬべき運命であることを覚悟する。
蘇りの石
「死の秘宝」の最後の1つ「蘇りの石」は、ダンブルドアの遺言「黄金のスニッチ」の中に隠されていた。
ヴォルデモートの呼び出しで、「禁じられた森」に向かうタイミングで「蘇りの石」がスニッチの中から出てきた。
「蘇りの石」の力により、ハリーを見守っていたジェームズ・ポッター、リリー・ポッター、シリウス・ブラック、R・J・ルーピンの姿が現れハリーに語りかける。
彼らは陰ながらハリー・ポッターを守り続けてくれていたのだった。
ヴォルデモート戦1回目
「禁じられた森」でハリー・ポッターはヴォルデモートから「絶滅の呪文」を受けて「白い駅のような場所」で気がつく。
ここはハリーの頭の中。
そこでアルバス・ダンブルドアと出会い、ヴォルデモートの魂を見つける。
奇しくもハリー・ポッターはヴォルデモートの分霊箱として機能していたが、ここでの出来事で自分の中のヴォルデモートを捨て去ることに成功する。
ハリー・ポッターの生死の確認を任されたナルシッサ・マルフォイ(ドラコの母)はヴォルデモートに「ハリー・ポッターの死の宣言」をするが、このとき実はハリーはまだ息があった。
ドラコ・マルフォイの安否を教えてくれたハリー・ポッターへのナルシッサの感謝の気持ちであった。
ヴォルデモート戦2回目
ヴォルデモートにハリー・ポッターが襲われた翌日の朝、ヴォルデモートは勝利を宣言し、降伏するように通達した。
諦めないネビル・ロングボトム。
ハリー・ポッターが生きていると知った瞬間デスイーターたちの一部が逃げ出す。
ここから一気に最終局面に至り、ハリーたちが勝利する。
最後の勝利のきっかけは組分け帽子からグリフィンドールの剣を抜き出した、ネビル・ロングボトム。
最後の分霊箱としてのナギニにとどめをさしたこと。
このタイミングでハリー・ポッターがヴォルデモートを魔法で押し切り、不死身でなくなったヴォルデモートにとどめを刺し、勝利した。
なお、「ニワトコの杖」の所有権は次のように変遷していた。
ダンブルドアから杖を奪ったドラコに所有権が移り、そのドラコに打ち勝ったハリー・ポッターがニワトコの杖の所有者として認められていた。
よって、最終決戦のヴォルデモート戦でヴォルデモートは「ニワトコの杖」の正当な所有者ではなかったため、杖の力を出しきれていなかった。
この戦いの後、ハリー・ポッターは「ニワトコの杖」を修復できないように真っ二つに割り、谷底に投げ捨てた。
折れた杖が修復できないことは「ハリー・ポッターと秘密の部屋」ロン・ウィーズリーのエピソードで証明済み。
最後に
5作目「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」から登場人物が増えだして、相関関係が徐々に複雑になっていきます。
また、2作目の「ハリー・ポッターと秘密の部屋」に出てきた、トム・リドルおよび、トム・リドルの日記、グリフィンドールの剣やバジリスクなど過去の作品の伏線などが多く出てきており、物語の展開が回を重ねるごとにスピードアップしている。
1作目の「ハリー・ポッターと賢者の石」から出ていた透明マントなども「死の秘宝」の三種のアイテムであったりと、ファンも驚く出来事でした。
「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」の予告編映像にはハリー・ポッターの物語で出てきた人物や動物、魔法や道具などが数多く映っています。
「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」を見る前にハリー・ポッターシリーズは見直しておいた方がいいと思われます。
なお、予告編に関して分析した記事はこちらに用意しています。
どうぞご覧ください。
ハリー・ポッターの1作目から4作目の復習記事前編はこちらです
以上、『ハリー・ポッター総復習【後編】映画「ファンタビ2」を観る前に』でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
宮川(@miyakawa2449)でした。
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