映画「イコライザー2」感想&レビュー。人を救うことでロバートの心は癒されるのか?

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こんにちは映画ファン宮川(@miyakawa2449)です。

日々、観た映画の楽しみ方を研究し、ブログにして発信しています。

「イコライザー2」を公開初日に観てきました。

前作「イコライザー」を復習して、「イコライザー2」の期待する展開をブログでまとめていました。
考えていた通りの展開になっており、安心しました。

「シリーズを作品にするなら、前作の魅力を引き継いで人柄や人助け要素、説教じじいなどは外さないだろうな」と思っていたら全くその通りです。

作中では「イコライザー」という言葉は出てきませんが、みんなが頭の中で想像している「殺し屋」「掃除人」という能力を駆使したスペシャリストは前回と同様、今回もファンの期待を裏切らない出来だったと思います。

ロバート・マッコール( デンゼル・ワシントン)の魅力である、戦闘センスはもちろん、人を思いやる人柄、夢を決して馬鹿にせず尊重する意思の強さ、強きをくじき弱きを助けることができる圧倒的な経験とスキルは今回もファンを裏切らないできでした。

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映画「イコライザー2」

「イコライザー2」あらすじ

引用元:映画『イコライザー2』 | オフィシャルサイト | ソニー・ピクチャーズ

昼の顔と夜の顔を合わせ持つ元CIA エージェント、ロバート・マッコール。
昼はタクシードライバーとしてボストンの街に溶け込み、夜は冷静残虐に悪人を始末していく。彼の“仕事請負人=イコライザー”としての顔は誰も知らない。
ただひとり、CIA時代の上官スーザンを除いては。だがある日、スーザンがブリュッセルで何者かに惨殺される。
唯一の理解者を失い、怒りに震えるマッコールは極秘捜査を開始。
スーザンが死の直前まで手掛けていたある任務の真相に近づくにつれ、彼の身にも危険が。
その手口から身内であるCIAの関与が浮上、かつての自分と同じ特殊訓練を受けたスペシャリストの仕業であることを掴む。
今、正義の《イコライザー》と悪の《イコライザー》がついに激突する!

監督 Antoine Fuqua(アントワーン・フークア)
脚本 Richard Wenk(リチャード・ウェンク)
原作 Michael Sloan(マイケル・スローン)
Richard Lindheim(リチャード・リンドハイム)
製作 Todd Black(トッド・ブラック)
Jason Blumenthal(ジェイソン・ブルメンタール)
Denzel Washington(デンゼル・ワシントン)
ANTOINE FUQUA(アントワーン・フークア)
Alex Siskin(アレックス・シスキン)
Steve Tisch(スティーヴ・ティッシュ)
Mace Neufeld(メイス・ニューフェルド)
Tony Eldridge(トニー・エルドリッジ)
Michael Sloan(マイケル・スローン)
製作総指揮 MOLLY ALLEN(モリー・アレン)
David J. Bloomfield(デヴィッド・ブルームフィールド)
出演者 Denzel Washington(デンゼル・ワシントン)
Pedro Pascal(ペドロ・パスカル)
Ashton Sanders(アシュトン・サンダース)
Orson Bean(オーソン・ビーン)
Bill Pullman(ビル・プルマン)
Melissa Leo(メリッサ・レオ)
音楽 Harry Gregson-Williams(ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ)

映画「イコライザー2」レビュー

今回の作品

ロバート・マッコール

ロバート・マッコールを演じる、デンゼル・ワシントン。

今回の作品ではロバートの過去に一歩踏み混んだ描写もあります。
彼がCAI時代汚れ仕事をしていたことです。
その汚れ仕事をしていたツケが、今回の「イコライザVSイコライザー」に繋がります。

ロバートの過去に踏み込むことで、前回の作品「イコライザー(2014)」の謎に答えるような仕立てになっていました。

  • CAI時代は何をしていたのか
  • なぜ、CAIをやめたのか
  • なぜ、イコライザーになったのか
  • イコライザーとしてどこに向かおうとしているのか
  • なぜ、人助けやお節介をするのか
  • 読書の趣味はどうなったのか

これらの謎はストーリーを通して、さりげなく教えてくれます。
前作を観ていないと面白くない?と心配する必要はありません。
前作を観ていなくてもストーリーは理解できる構成になっているので、この作品から観ても問題ないでしょう。

期待通りの展開

クーフィー帽を被るロバート・マッコール

左手前、トルコに向かうロバート・マッコール。クーフィー帽を被る。

早々から「イコライザー」していましたね。

イスタンブールへ向かうトルコ鉄道。彼が「イコライザー」として強きをくじき弱きを助ける最初のエピソード。

しかも、「クーフィー帽」というイスラムの帽子をかぶっていました。
イスラム教の教えでは、「豊かな人は貧しい人にほどこす」という教えがあり、「Equalizer(イコライザー)」の意味である「均等にする」という意味に合わせた舞台設定だったことが窺い知れます。

ロバート・マッコールの「僕には人を助けることができる力がある」という考え方は、イスラム教の教え「豊かな人は貧しい人にほどこす」と重なるところがあると私は考えました。
イスマラム教が盛んなトルコへ向かうイスタンブール鉄道が舞台となったのは、そういった意味を表現したかったのだと思います。
もちろん、娯楽映画ですから宗教的な雰囲気は全く感じさせず「クーフィー帽」と「例の場所」という2つでさりげなく示したのはセンスがいいと思いました。

タクシードライバーのロバート・マッコール

タクシードライバーのロバート・マッコール

ボストンに帰ってきてからの彼はタクシードライバーとして生計をたてていました。
それが今の彼の表の顔です。
客を乗せて人生に悩めるお客を励ましたり、トラブルに巻き込まれている乗客がいれば、そっとトラブルを解決する。
ときには荒ぶる鬼神のような圧倒的暴力で、ときには優しく人知れず手を差し伸べることも。

この描写は彼が能動的に他人の人生に関わってきている新しい一面でしたね。
前作では、親しい友人に限って、助けの手を差し伸べていましたが、今回は全くの見ず知らずの人にも助けの手を差し伸べていたので。

なぜ、そこまでして多くの他人を助けていたのか?

この理由は映画のすべての事件が解決したときに分かった気がしました。
「彼は心の穴を埋めるために、罪滅ぼしのために他人を救っているんだと」と私は思いました。
「心の穴」の理由については映画を観た人なら分かってくれるんじゃないかな?
と思いますが、いかがですか?

イコライザーVSイコライザー

戦うロバート

戦うロバート(左)

本筋の敵の話は後日更新します。

公開直後なので核心に触れるネタバレするのは私の本意ではありません。

最後に

「イコライザーVSイコライザー」「19秒の正義VS19秒の悪」という、うたい文句は私は厳密には間違っていると思います。映画の趣旨とあっていません。
なぜなら、上の2つの謳い文句は映画では一切語られないし、意味があっていない部分があるからです。
そもそも「イコライザー」という組織や役職があるわけではなく、ロバートは個人的な哲学から悪を倒しています。19秒というキーワードは2作目には全くでてきません。
しかし、初めてイコライザーを見ようとする人には効果的なうたい文句かもしれませんね。
特徴的で分かりやすい、といえば分かりやすいんです。

代替え案を提示しろと言われたら、思いつかないので個人的な意見で申し訳ないですけど。
でも、映画の宣伝文句とか、予告編が本編を台無しにする場合もあるので配給会社の方々は気をつけて頂きたいな、と思う今日この頃です。

宣伝方法はともかく「イコライザー2」は間違いなくいい作品です。
最後の最後、ラストシーンでロバートの心境を汲み取ったとき、涙を流さずにはいられませんでした。

「人を救うことで心の穴を埋め続けるしか、彼は彼を救えないのだろう」と。

以上、「映画「イコライザー2」感想&レビュー。人を救うことでロバートの心は癒されるのか?」でした。

最後までお読みいただきありがとうございました。

宮川(@miyakawa2449)でした。

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それではまた〜♪

 

コメント

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