映画「響 HIBIKI」の感想・レビュー。漫画実写化、アイドル主演だけどいい映画だったよ。

映画「響 HIBIKI」の感想・レビュー。漫画実写化、アイドル主演だけどいい映画だったよ。

こんにちは映画ファン宮川(@miyakawa2449)です。

欅坂46も平手友梨奈さんもあまり詳しくない私。

大変恐縮ではありますが、平手友梨奈さん主演の映画「響 HIBIKI」を観てきました。

日本の映画も月に1〜2本ぐらいは劇場で観ています。

最近観た日本映画は「きみの鳥はうたえる」

「響 小説家になる方法」が2017年のマンガ大賞に選ばれていたこともあったので、原作はもともと興味があったんです。

映画館の上映案内でこの映画を知り、原作本を読んだら面白かったので映画を観てきました。

映画「響 HIBIKI」

監督 月川翔
原作 柳本光晴
脚本 西田征史
製作 市川南
竹中幸平
出演 平手友梨奈(鮎喰響)
北川景子(花井ふみ)
アヤカ・ウィルソン(祖父江凛夏)
高嶋政伸(神田正則)
柳楽優弥(田中康平)
北村有起哉(鬼島仁)
小栗旬(山本春平)
配給 東宝
上映時間 104分

映画「響 HIBIKI」あらすじ

映画情報 映画『響 -HIBIKI-』公式サイトより引用

スマートフォン・SNSの普及により、活字離れは急速に進み、出版不況の文学界。そこに現れた一人の天才少女、彼女の名は『響』(平手友梨奈)。

15歳の彼女の小説は、圧倒的かつ絶対的な才能を感じさせるもので、文学の世界に革命を起こす力を持っていた。文芸誌「木蓮」編集者の花井ふみ(北川景子)との出会いを経て、響は一躍世の脚光を浴びることとなる。

しかし、響は、普通じゃない。彼女は自分の信じる生き方を絶対曲げない。
世間の常識に囚われ、建前をかざして生きる人々の誤魔化しを許すことができない。
響がとる行動は、過去の栄光にすがる有名作家、スクープの欲だけで動く記者、生きることに挫折した売れない小説家など、様々な人に計り知れない影響を与え、彼らの価値観をも変え始める。

一方、響の執筆した処女作は、日本を代表する文学賞、直木賞・芥川賞のダブルノミネートという歴史的快挙にまで発展していく。

 

キャスト

鮎喰響・アクイ ヒビキ(平手友梨奈)

鮎喰響
映画「響 HIBIKI」配給 東宝より。
平手友梨奈さん演じる、鮎喰響。

15歳の文芸少女。
彼女の書いた1つの小説が文芸界に革命を起こすストーリー。
月に20, 30冊の小説を読むぐらい小説好き。

教室ではいつも本を読んでいてクラスメイトとの交流はほとんどない。
自分の考えを曲げることが嫌いで、売られた喧嘩は買う。
手を出すのが早く、攻撃性が高すぎて手がつけられない。
本人は自分の新年に基づき、非がないと思っている。

  • 名前 平手友梨奈
  • 生年月日 2001年6月25日
  • 出身地 愛知県
  • 所属グループ 欅坂46

花井ふみ(北川景子)

花井ふみ
映画「響 HIBIKI」配給 東宝より。
北川景子さん演じる、花井ふみ。

文芸社の編集者で、鮎喰響と電撃的な出会いをする。
鮎喰響の才能に惚れこみ、響を小説家の世界に引き込む。

  • 北川景子
  • 生年月日 1986年8月22日
  • 出身地 兵庫県
  • 所属事務所  スターダストプロモーション

祖父江凛夏(アヤカ・ウィルソン)

祖父江凛夏
映画「響 HIBIKI」配給 東宝より。
アヤカ・ウィルソンさん演じる、祖父江凛夏。

世界的人気作家、祖父江秋人(吉田栄作)の娘(原作では母親はフィンランド人の設定)。

響が通う高校の文芸部部長で2年。
父の影響で凛夏も小説を書いており、出版社の誘いで小説家デビューを果たす。
編集担当は花井ふみ。

響の才能に気づき、埋められない実力の差に戸惑いを見せる。

  • アヤカ・ウィルソン
  • 生年月日 1997年8月3日
  • 出身地 カナダ・オンタリオ州トロント
  • 父親がカナダ人で母親が日本人。英語と日本語のバイリンガル
  • 代表作 2008年、映画『パコと魔法の絵本』中島哲也監督でヒロイン役でデビュー

映画「響 HIBIKI」レビュー

「響 HIBIKI」流れ

主人公の「鮎喰響(平手友梨奈)」は天才肌で、常識にとらわれない、自分の信念を曲げない性格。
売られた喧嘩は買う、攻撃されたら公の場所であろうが殴り返す、そんな女子高生の響をカッコよく描いた作品。

高校入学4月から、直木賞・芥川賞が発表される1月(映画では12月だったかな?)ごろまでのエピソードがまとめられています。
※直木賞・芥川賞についてはブログ内でまとめてみました。ここをクリック。

響を中心とした、編集者、個性的な数々の作家との出会いを通じて、「響の特異性・天才性」そして、それぞれの作家たちの「小説を書く理由」を描いた作品。

それが映画「響 HIBIKI」である。

主演を欅坂46の平手友梨奈、脇を固める俳優陣は北川景子、小栗旬をはじめ、高嶋政伸、吉田栄作、矢野浩明など豪華メンバーでした。

「響の特異性・天才性」

「響の特異性・天才性」は2種類あります。

1つは文芸誌の新人賞に応募し、一発で新人賞を獲得、直木賞・芥川賞にノミネートされる文才、小説を書く類い稀ないセンスのよさ。

2つ目は、自分の信念というか本音に基づき、やれたらやり返す、「目には目を歯には歯を」精神を貫いて行動する、凶暴性が強いという特異性。
「普通の人間だったら、初対面の人間の顔面に足蹴りをいれない」はずであるが、嫌がらせを受けていた友だちを助けるために、相手の男の顔面に足蹴りを入れるのが響という少女。

この辺りは漫画の原作の設定通りであるので、非常識なキャラクターであることには代わりはないが、漫画だから許されよう。
リアルでやったら犯罪です。良い子は真似しないように。

「非常識が嫌いない人」は映画ファンには少ないと思いますが、気に入らなさそうなら観ないことをおすすめします。

我慢と協調が大切と育てられた日本人にとって、響はあまりにも自由で、誰にも縛られないところが憧れるところでもある。
才能にも恵まれ、行動力ある魅力的な15歳の少女として描かれている。
しかし、行動があまりにも予測できないので危険な少女でもある。

「小説を書く理由」

響にとって「小説を書く理由」は単純に小説を読むのも、書くのも好き、という動機でした。
映画で出てる響が関わることになる作家3名はそれぞれ小説を書く動機が三人三様でした。

はじめ作家を始めた時はみんな書くのが好きだった、書くものがあったのだと思います。

ところが「書きたい」から「書くことが手段」になっている3人の作家。

響自身は気づいていないけど、彼女はそんな大人たちに目的を見つけさせる役割をになっていたかもしれない。

このエピソードには鬼島仁(北村有起哉)、柳楽優弥(田中康平)、山本春平(小栗旬)らがこの順番でかかわってきます。

このエピソードも見どころです。

個人的には、田中康平さんが演じる柳楽優弥というキャラクターが、不器用ながらも響を擁護するところが好きでした。すっかり響のファンになっていたので。

映画としての「響 HIBIKI」

この作品は映画としてうまくまとまっていたと思う。
原作漫画が好きな人なら1度観ても損はない作品でしょう。

響は荒唐無稽なキャラクターなのでありえないことばかりをしてくれますが、胸糞悪い大人たちを蹴飛ばしていく様は観ていてスカッとしますね。

響は平手友梨奈さんのために用意されたような役でした(偶然ですけど)。
響と同じ女子高生だし、欅坂46のデビュー曲「サイレントマジョリティ」のセンターのイメージも当たらずとも遠からず、近いものがありました。

響の寡黙なキャラクターのためセリフも少ないし、漫画の中の響がそのまま現実になったような感じだったと思う。
帰宅後、家内から「響ちゃんとして演じてた?それとも平手友梨奈の顔で演じてた?」と聞かれましたが、前者だったと思います。
演出上、顔が映ることが少ないから細かい演技はわからないけどいい芝居していたと思います。
そもそも感情の表現が少ないキャラクターだし、怒ったときは体が先に動くのでアクションの芝居が大変だったと思うけど、その点は漫画の表現をうまく示していたと思います。

映画「響 HIBIKI」は原作どおりだったか

映画は漫画をうまく原作通り忠実に再現できていたと思います。
2時間にまとめる都合上、不要なエピソードやキャラクターは省かれていました。

漫画と違った映画の特徴として感じたのは次の2つ。

  1. 響の攻撃性が目立つように映画が作られている
  2. 攻撃性をクローズアップする代わりに、響の可愛らしさは最小限に絞り込まれていた

響の攻撃性が目立つ作品なので、アクション映画さながらの立ち振る舞いを主演の平手友梨奈さんはされていました。
「可愛らしさは最小限に絞り込まれていた」とは書きましたが、これがいい結果を出していました。もともとアイドルな訳で可愛らしさを絞ったことで、締まりのあるいい作品になっていたと思います。

「攻撃性と可愛らしさ」両方を取ろうとしたら、駄作になっていたかもしれません。

平手友梨奈さんをはじめ、脇を固める俳優陣が一流の俳優ばかりなので、漫画「響」の世界観をうまく表現できていたと思う。

芥川龍之介賞、直木三十五賞を初め文藝春秋が関わる賞

株式会社 文藝春秋が主催している、公益財団法人日本文学振興会。
(公財)日本文学振興会が開催する文学賞は複数あります。

本映画「響 HIBIKI」で取り上げられている文学賞はその中でも「芥川賞」と「直木賞」の2つです。

芥川龍之介賞

通称「芥川賞」は文藝春秋の創業者・菊池寛(明治21年~昭和23年)が、友人である芥川龍之介(明治25年~昭和2年)の名を記念し、直木賞と同時に昭和10年に制定しました。
出版社を問わず雑誌(同人雑誌を含む)に発表された、新進作家による純文学の中・短編作品のなかから、最も優秀な作品に贈られる賞です。

正賞 懐中時計
副賞 100万円
受賞 年2回
上半期 前年12月から5月までに発表されたもの

選考会は7月中旬

受賞作は「文藝春秋」9月号に全文が掲載される

下半期 6月から11月までに発表されたもの

選考会は翌年1月中旬

「文藝春秋」3月号に全文が掲載

現在の選考委員 小川洋子・奥泉光・川上弘美・島田雅彦・髙樹のぶ子・堀江敏幸・宮本輝・山田詠美・吉田修一
第159回受賞者 平成30年上半期 高橋弘希さん
作品名「送り火」
掲載誌 「文學界」五月号

参考サイト
芥川龍之介賞紹介|公益財団法人日本文学振興会
平成30年上半期:芥川龍之介賞|公益財団法人日本文学振興会

直木三十五賞

通称「直木賞」は文藝春秋の創業者・菊池寛(明治21年~昭和23年)が、友人である直木三十五(明治24年~昭和9年)の名を記念し、芥川賞と同時に昭和10年に制定しました。
出版社を問わず新進・中堅作家によるエンターテインメント作品の単行本(長編小説もしくは短編集)のなかから、最も優秀な作品に贈られる賞です(公募方式ではありません)。

正賞 懐中時計
副賞 100万円
受賞 年2回
上半期 前年12月から5月までに発表されたもの

選考会は7月中旬

受賞作は「オール讀物」9月号に一部掲載されます。

下半期 6月から11月までに発表されたもの

選考会は翌年1月中旬

受賞作は「オール讀物」3月号に一部掲載されます。

現在の選考委員 浅田次郎・伊集院静・北方謙三・桐野夏生・髙村薫・林真理子・東野圭吾・宮城谷昌光・宮部みゆき
第159回受賞者 平成30年上半期 島本理生さん
作品名「ファーストラヴ」
出版社 「文藝春秋」

参考サイト
直木三十五賞紹介|公益財団法人日本文学振興会
平成30年上半期:直木三十五賞|公益財団法人日本文学振興会

その他文藝春秋の各賞

菊池寛賞

文学、映画・演劇、新聞、放送、出版、その他文化活動一般において最も清新かつ創造的な業績をあげた人もしくは団体に贈られます。

松本清張賞

公募の長編小説賞です。対象は、ジャンルを問わぬ良質の長編エンターテインメント小説です。

大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞

「大宅壮一ノンフィクション賞」が2017年より、「大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞」に改名されました。各年のすぐれたノンフィクション作品を表彰する文学賞

あとがき

マイノリティーとして暴れる響、先に喧嘩を売られた、友達をいじめられた、だからやり返すなど子どもの喧嘩である。
しかも、怪我をさせて病院送りにしている。
ここの表現は漫画と実写で難しいところだったと思う。

シーンだけを抜き出せば、ただの暴行事件だから。
ただ、響が自分の信念を持って行動しているところ、謝りにいくところ、回復した相手が理解ある大人であったところが唯一の救いでもあった。

「自分の責任は自分でとる」と啖呵を切る響ではあるが、実際責任を取るのは花井や周りの大人たちである。

今後の響の活躍が気になります。

アイドル映画、漫画実写化というとネガティブなイメージが大きいし、私もそうです。
でも、作品は作品なので観てよかった。

素敵な作品だと思いました。

原作に忠実な作品として掴みは成功していると思います。

ちなみに祖父江凛夏の父親、祖父江秋人さんは明らかに村上春樹さんがモデルでしたね。
他の作家さんはわからないけど、秋人さんだけわかりました。

以上、『映画「響 HIBIKI」の感想・レビュー。漫画実写化、アイドル主演だけどいい映画だったよ。』でした。

最後までお読みいただきありがとうございました。

宮川(@miyakawa2449)でした。

それではまた〜♪