映画『屍人荘の殺人』はミステリー風のサバイバル・コメディー映画!しっかり楽しめます!

映画『屍人荘の殺人』はミステリー風のサバイバル・コメディー映画!しっかり楽しめます!

『屍人荘の殺人』は作家・今村昌弘のデビュー作品を原作とした映画です。

「このミステリーがすごい!2018年度版」「週刊文春ミステリーベスト10」「2018 本格ミステリ・ベスト10」において第1位を獲得。『第18回本格ミステリ大賞』も受賞し、国内ミステリーランキング4冠を達成しています。

主演は神木隆之介、その他に中村倫也、浜辺美波らが共演しています。

予告のテンポの良さが気に入ったのと、私の地元石川県出身の女優 浜辺美波さんが出演しているので彼女の応援も兼ねて鑑賞してきました。

映画『屍人荘の殺人』のあらすじ

引用元: 映画情報|映画『屍人荘の殺人』公式サイト

神紅大学のミステリー愛好会に所属する葉村譲(神木隆之介)と明智恭介(中村倫也)は学内の事件を推理する自称【ホームズ】と【ワト ソン】。

しかし葉村はミステリー小説オタクなのに全く推理が当たらない万年助手。
事件の匂いを嗅ぎつけては首を突っ込む会長の明智に振り回される日々を送っていた。

そんなある日、2人の前に剣崎比留子(浜辺美波)という謎の美人女子大生探偵が現れ、ロックフェス研究会の合宿への参加を持ちかける。

部員宛てに謎の脅迫状が届いたこと、去年の参加者の中に行方知れずの女子部員がいることを伝え、葉村と明智の興味をひく。

3人が向かった先は山奥に行むペン ション【紫混荘】。
そこに次々と現れるクセモノだらけの宿泊者。

しかし葉村たちは想像を絶する異常事態に巻き込まれ、立て篭りを余儀 なくされる。

一夜が明け、ひとりの惨殺死体が発見される。それは死因もトリックも全てが前代未聞の連続殺人の幕開けだった。

犯人は何者?

映画『屍人荘の殺人』予告編と

YouTube: 東宝MOVIEチャンネル

映画『屍人荘の殺人』予告2【2019年12月13日(金)公開】

国内主要ミステリー賞4冠達成!
日本中を驚かせた超話題作が豪華キャスト・スタッフにより遂に実写映画化!!

浮かび上がる15人の容疑者(クセモノ)たち。
犯人は何者?

この冬、予測不能な
【前代未聞】のミステリー・エンターテインメントが開幕する!!

映画『屍人荘の殺人』予告編から分かる見所

ここでまず、上の予告編を観て欲しい。

推理ベタな万年助手 葉村護(神木隆之介)、年齢不詳の自称探偵 明智恭介(中村倫也)、謎の美少女女子大生探偵 剣崎比留子(浜辺美波)の3人の登場!!

そして、ミステリー好きを煽る3大セリフ『謎の脅迫状』『湖畔のペンション』『行方不明の女子部員』!!

そこへ、トドメのPerfumeのテンポのよい主題歌『再生』!!

煽る!煽る!期待を煽る見事な予告編映像!

これがただのミステリー映画でなさそうなことはすぐわかる。

すべてが、すべてが、ベタ、ベタすぎのだ。

昔の推理小説によく出てきたベタな設定にも関わらず、ミステリー小説の四冠に輝いたというところが非常に私のミステリー好きの心をくすぐりました。

これは必ず観たいと!

ただ、気になる点が1つだけ。
なぜ、テーマソングがテンポの良い『Perfume』なのか?
ミステリーには合わない音楽、これはミステリー映画ではないのか?
そう感じましたが、映画を観終えると理由が分かりました。

映画『屍人荘の殺人』の登場人物

葉村護(神木隆之介)

映画『屍人荘の殺人』より 神木隆之介が演じる、葉村譲
映画『屍人荘の殺人』より
神木隆之介が演じる、葉村譲
©今村雅弘 / 2019 映画「屍人荘の殺人」製作委員会

明智恭介(中村倫也)と並んでワトソンと呼ばれている。
ミステリー愛好会の会員(2人しか会員はいない)。
大学の事件という事件に首を突っ込み、解決、未解決、誤認逮捕を、繰り返している。
思いやりの気持ちが大きくて、詰めきれない所が彼の弱点であり、長所でもある。

神木隆之介さん、大学生役を演じてらっしゃいました。
少し気の小さいミステリーおたくの大学生。
とは言え、そんな根暗な雰囲気もあまり感じなかったです。
ミステリー愛好会の会長、明智恭介に振り回される葉村。
謎の美少女探偵、剣崎比留子に一目惚れして、彼女に振り回される葉村くんがとても可愛らしかったです。

  • 神木 隆之介
  • 生年月日 1993年5月19日
  • 出身地 埼玉県
  • 主な映画出演作品
    • 3月のライオン(2017年) / 主演 桐山零 役
    • るろうに剣心 京都大火編 / 伝説の最期編(2014年) / 瀬田宗次郎 役
    • 劇場版 SPEC〜結〜 爻ノ篇(2013年11月29日)/ 一十一(当麻陽太) 役
    • 劇場版 SPEC〜結〜 漸ノ篇(2013年11月1日)/ 一十一(当麻陽太) 役
    • 劇場版 SPEC〜天〜(2012年4月7日)/ 一十一(当麻陽太) 役

剣崎比留子(浜辺美波)

映画『屍人荘の殺人』より 浜辺美波が演じる、剣崎比留子
映画『屍人荘の殺人』より
浜辺美波が演じる、剣崎比留子
©今村雅弘 / 2019 映画「屍人荘の殺人」製作委員会

警察の難事件を何度も解決している本物の探偵。
いつも可愛いお召し物で華やかな。
でも、ちょっとおっちょこちょいで可愛らしいところもある。
言動がときどきユニークだったり、古風だったりしている。
目と口を開けたまま眠る癖がちょっと愛らしい!?

原作のキャラクター設定を映画では演出でかなり変更している。
原作ファンの方は原作との違いを探すのも楽しいかもしれません。

浜辺美波がどこを切り取っても可愛いかったです。

演出がわざとらしすぎるにも関わらずしっかり演じる浜辺美波が愛おしい。
監督や演出が浜辺美波に頼りすぎてるのではないか?と勘ぐるぐらい楽しい演技を有り難う。
そして、浜辺美波演じる剣崎比留子の可愛らしさを存分に前に出した作品でした。
実力派の女優なのにコメディアンヌ的な仕事が多いが、もっとシリアスな芝居もできると思っています。

※原作では可愛らしさをひけらかしているようには感じませんでした。
原作では葉村くんよりのむしろ剣崎さんが彼に気があるように見せるそぶりが多かったですね。

  • 浜辺美波
  • 生年月日 2000年8月29日
  • 出身 石川県
  • 主な映画出演作品
    • 2019年9月 HELLO WORLD(アニメ) / ヒロイン 一行瑠璃 (声)
    • 2019年8月 アルキメデスの大戦 / 財閥・尾崎家の令嬢 尾崎鏡子 役
    • 2019年5月 実写版映画 賭ケグルイ / 主演 蛇喰夢子 役(実写ドラマ版でも同役)
    • 2018年 センセイ君主 / 佐丸あゆは 役
    • 2017年 君の膵臓をたべたい / 主演 山内桜良 役

明智恭介(中村倫也)

映画『屍人荘の殺人』より 中村倫也が演じる、明智恭介
映画『屍人荘の殺人』より
中村倫也が演じる、明智恭介
©今村雅弘 / 2019 映画「屍人荘の殺人」製作委員会

ミステリー愛好会会長。
推理力は葉村よりも上だが素人レベル。
信念を持って探偵業をしており、芯が一本通っている。
突然近づいてきた剣崎比留子に気をつけろと、葉村譲に忠告する。
今回の騒動で『事件はまだ起きていないが、これから起こる事件の犯人が分かった』と彼は嘯くが、その真意に葉村が気がつくのはしばらく後になる。

  • 中村 倫也
  • 生年月日 1986年12月24日
  • 出身地 東京都
  • 主な映画出演作品
    • 台風家族(2019年)/ 鈴木千尋 役
    • オズランド 笑顔の魔法おしえます。(2018年) / 小西俊郎 役
    • 孤狼の血(2018年) /  永川恭二 役

映画『屍人荘の殺人』レビュー

この映画は推理ミステリー風のサバイバル・コメディー映画という欲張りな作品でした。
Perfumeのテンポのよい主題歌『再生』!!が利用されている理由はこれだったのです。

純粋な推理ミステリー作品ではなかったので、明るいPerfumeの音楽を使ったのです。

この映画はコメディー要素を増やして、笑わせる方向に持って行こうとする流れです。

サバイバル・コメディー映画にミステリー要素を取り入れた作品。

まとめ:映画『屍人荘の殺人』と原作を比較すると

原作は馴染ませやすいように「クスッ」と笑わせようとする要素は所々にありはしますが、コメディー・ミステリーではありません。
大筋の展開はちゃとしたサバイバル・ミステリー小説です。

映画では原作で描かれたシリアスな要素をできるだけ排除して、コミカルな仕立てになっていました。
映画版の『屍人荘の殺人』は原作に出てくるキャラクターの個性を大げさなぐらい強烈にしていることで、コメディー要素を強めている作りになっています。
剣崎比留子がなぜ探偵業をしているのか、なぜ、ミステリー愛好会に接触してきたのか、このシーンも原作ではしっかり描かれているが、その必要性が映画では十分で描かれていなかった。
剣崎比留子というキャラクターが持つ個性はこの映画では重要なシリアス要素の1つだったはずだが、そこが省かれている。

そういった点では『原作』と『俳優』、そして、テーマソングを歌う『Perfume』の知名度をうまくミックスし、『屍人荘の殺人』を笑えるエンターテインメンに作り変えた監督はすごいと思います。

原作をベースとした別の作品として考えた方が原作ファンの人も納得できる作りだったと思います。

特に神木隆之介さんと、浜辺美波さんの2人が演じているキャラクターは強烈すぎるぐらいの演出がかかっています。
顔芸に頼っている演出が多く、注意しないとあざとい演技になってシラけてしまうところを俳優さんたちの演技と存在感でうまく表現されていました。
特に神木隆之介(葉村譲)、浜辺美波(剣崎比留子)、池田鉄洋(ペンションの管理人役) の3人が作品をしっかり形にしていたように思います。

コミカルなミステリー映画というジャンルでくくれば非常に面白い作品です。
悪くないと思います。
それと私の地元石川県出身の浜辺美波さんが頑張っている姿、愛らしい姿がスクリーンで観れて私は満足できました。

原作『屍人荘の殺人』ファンの方がこの映画を観るとどう評価するかは、個人の完成に委ねられるわけですが。
少なくても原作の持つ雰囲気は俳優たちの演技で最低限は保たれていたと思います。

以上、「映画『屍人荘の殺人』はミステリー風のサバイバル・コメディー映画!しっかり楽しめます!」でした。

最後までお読みいただきありがとうございました。

『屍人荘の殺人』原作情報

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出版社: 東京創元社 (2019/9/11)