ヴェネツィア国際映画祭ってどんな映画祭?意外と知らない映画の常識

ヴェネツィアイメージ

水の都 ヴェネツィア

世界三大映画祭(カンヌ・ヴェネツィア・ベルリン)とアカデミー賞を比較する記事へ戻る

目次

  1. 世界三大映画祭とアカデミー賞は全く別物【別ページ】
  2. 商業と独自性のカンヌ国際映画祭【別ページ】
  3. 芸術性のヴェネツィア国際映画祭
  4. 社会派のベルリン国際映画祭【別ページ】
  5. 映画芸術科学アカデミー会員が評価するアカデミー賞【当ページ】
  6. あとがき的なもの【別ページ】

3.芸術性のヴェネツィア国際映画祭

ヴェネツィア国際映画祭

ヴェネツィア国際映画祭

ヴェネツィア国際映画際は元々、美術展覧会の映像部門としてスタートしたことが影響しており、芸術性の高い作品が評価されます。

戦争の影響で幾度となく開催が中止されることもありましたが、今年無事に75回目の祭典が開催されることとなっており、世界三大映画祭の中ではもっとも長く続いている祭典です。

今年日本で公開され話題になった「シェイプ・オブ・ウォーター」(ギレルモ・デル・トロ監督、サリー・ホーキンス主演)は2017年のヴェネツィア国際映画祭で公開されており、金獅子賞を取得しています。アカデミー賞でも多数の賞を受賞しています。

開催場所 イタリアの北東部の都市ヴェネツィア。

ヴェネツィアのシンボルが「獅子」であることから、ヴェネツィア国際映画祭の賞には金獅子賞、銀獅子賞があります。

開催時期 毎年8月末から9月ごろに10日間ほどで行われます
初回開催 世界最大級の美術展覧会のヴェネツィア・ビエンナーレの第18回 1932年に映画部門としてスタート。
開催数 2018年8月 第75回目が今年開催されます
審査 毎年審査員が変わります。
審査員は10名程度の規模になります。俳優や映画監督などが審査します。
マーケット 芸術性を重要視していたため長い歴史の中でマーケットは長い間ありませんでした。

それでも2002年からマーケットが設けられるようになりました。

ヴェネチア部門 :

  • 金獅子賞(最優秀作品賞)
  • 銀獅子賞(最優秀審査員賞/最優秀監督賞)
  • ヴォルピ杯(最優秀男優賞/最優秀女優賞)
  • 最優秀脚本賞
  • 審査員特別賞
  • マルチェロ・マストロヤンニ賞(最優秀新人俳優賞)

オリゾンティ部門:

  • 最優秀作品賞
  • 最優秀監督賞
  • 特別審査員賞
  • 最優秀男優賞
  • 最優秀女優賞
  • 最優秀脚本賞
  • 最優秀短編作品賞

など

傾向 アート性の強い作品が多い特徴があります。
最近の金獅子賞 制作年 – タイトル – 監督

  • 2010年 SOMEWHERE-ソフィア・コッポラ-アメリカ
  • 2011年 ファウスト-アレクサンドル・ソクーロフ-ロシア
  • 2012年 嘆きのピエタ- キム・ギドク – 韓国
  • 2013年 ローマ環状線、めぐりゆく人生たち – ジャンフランコ・ロッシ  – イタリア
  • 2014年 さよなら、人類 – ロイ・アンダーソン – スウェーデン
  • 2015年 彼方から – ロレンソ・ビガス – ベネズエラ
  • 2016年 立ち去った女 – ラヴ・ディアス – フィリピン
  • 2017年 シェイプ・オブ・ウォーター – ギレルモ・デル・トロ – アメリカ
日本人が関わる金獅子賞
  • 第12回(1951年)- 黒澤明監督『羅生門』
  • 第19回(1958年)- 稲垣浩監督『無法松の一生』
  • 第54回(1997年)- 北野武監督『HANA-BI』